回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社近藤製作所
成果粗加工〜仕上げ加工工数 150分→90分
| 事業者名 | 有限会社近藤製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 栃木県 栃木県真岡市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1974年 |
当社は自動車部品や電気部品の金型製造を主力とし、高精密な加工技術と品質の高さから引き合いが増えていた。近年は大人向けホビー市場の拡大に伴い、おもちゃメーカーから鉄道模型(Nゲージ等、縮尺約1/150)の塗装用治具の製造を依頼されるようになった。塗装の品質が商品の完成度に直結するため高精密性が求められ、1モデル(1車両)の製作には5面×塗装箇所数の治具が必要で、総数は多いもので約20〜50個に及んだ。
抱えていた課題
やったこと
ITで生産工程の制御と自動化を図るため、デジタル対応のマシニングセンタ、NCフライス盤、3D画像測定器を導入した。ミクロン単位の精度に対応するため、マシニングセンタの設置スペースに空調設備を整備した。さらに最新式マシニングセンタを新たに2台独自に導入した。鉄道模型本体の金型は、さらなる高精度が求められたため、およそ1年間試行錯誤を重ね、2017年(平成29年)から事業化した。
| 加工機 | デジタル対応のマシニングセンタ |
|---|---|
| 加工機 | NCフライス盤 |
| 検査測定 | 3D画像測定器 |
| 加工機 | 最新式マシニングセンタ(2台) |
生産工程の革新により、粗加工〜仕上げ加工の工数や検査工数が短縮され、全体の製造工数も大きく減った。生産数は2個/日から5個/日へと2.5倍になり、生産性が大幅に向上した。メーカーの要求どおり、またはそれ以上の高精密性も確保できた。その結果、鉄道模型本体の金型製造を依頼されるようになり、事業領域が拡大して大きなビジネスチャンスをつかむことができた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
自動車部品や電気部品の金型製造を主力とし、高精密加工の実績を積んだ上で鉄道模型用治具に展開したと書かれているが、経営戦略上の位置付けの説明は薄い。
大人向けホビー市場の拡大とおもちゃメーカーからの依頼増加、小規模事業者の小回りと短納期対応という強みが具体的に書かれている。
塗装用治具の生産が2個/日から5個/日の2.5倍になり、全体工数が225分から145分に短縮されたと課題解決の効果が数字で示されている。
生産数2.5倍、全体工数225分から145分への短縮など目標に対する実績値が示されており、実現性の根拠として読み取れる。
従業員15名や1年間の試行錯誤が書かれているが、人材や事務処理能力の体制について直接の記述は少ない。
縮尺約1/150の超小型模型で塗装品質が完成度に直結し、±5/1,000mmの精度が要求されると顧客ニーズが具体的に示されている。
2017年からの事業化に向け、およそ1年間試行錯誤を重ねたうえで設備導入し、本体金型製造へ移行したという経緯が書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
鉄道模型の塗装用治具は高精密性が求められる分野だが、一般的な普及度や高価格化について明確な記述は薄い。
大人向けホビー市場の拡大は書かれているが、国が補助する波及効果や雇用創出などの積極的理由は記述されていない。
補助事業で2台の最新式マシニングセンタ等を導入し、生産数2.5倍と工数短縮の効果が数字で示されており費用対効果が読み取れる。
デジタル対応のマシニングセンタやNCフライス盤、3D画像測定器でIT技術による工程制御を図ったとあるが、地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。
ホビー市場の拡大という成長分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換に資するとまでは書かれていない。
栃木県真岡市の小規模事業者として地域に根ざす様子はうかがえるが、地域の特性を活かした雇用や成長への言及は少ない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
中長期的には金属加工全般に加えて金型の設計業務にも挑戦し、設計と加工を両立させてスピーディーかつ低コストで提供することで競争力を高め、新たな分野にもビジネスチャンスを広げたいと考えている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg