ものづくり補助金平成27年度宿泊業、飲食サービス業栃木県

サードウェーブコーヒー焙煎機導入による新たな事業展開

STAR&BLUEJAPAN合同会社

成果賞味期限 8日→14日

この事例のポイント

  • 提携先から仕入れる生豆は現地での焙煎後に4〜5日間の輸送を経て届くため、到着後の賞味期間が8〜10日間と短く、鮮度や味、品質、ロスの面で改善が必要だった。
  • 本事業で、サードウェーブコーヒーに適した世界最高峰のドイツ製焙煎機(PROBAT製 PROBATONE5)を導入した。
  • 賞味期限 8日→14日。店内での自家焙煎により店独自の味わいを表現でき、賞味期限が約14日間に延長された。

事業者のプロフィール

事業者名STAR&BLUEJAPAN合同会社
所在地栃木県 大田原市
業種飲食店
従業員数5人
資本金450万円
設立2015年

事業の背景

STAR&BLUE JAPAN合同会社はコーヒー事業に特化しており、設立当初のカフェ運営から、生豆の輸入、焙煎、販売を専門に行う体制へ移ってきた。2015年にオープンしたSUNNY'S COFFEEは県内第1号のサードウェーブコーヒー店として注目された。店では世界トップクラスのコーヒーショップであるサンフランシスコのフォーバレルコーヒーと提携し、日本で唯一の提携先としてブランド力の一端を担っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度提携先から仕入れる生豆は現地での焙煎後に4〜5日間の輸送を経て届くため、到着後の賞味期間が8〜10日間と短く、鮮度や味、品質、ロスの面で改善が必要だった。

やったこと

本事業で、サードウェーブコーヒーに適した世界最高峰のドイツ製焙煎機(PROBAT製 PROBATONE5)を導入した。アメリカから良質な生豆を直接仕入れ、試験焙煎を経て機械の細かな設定やオペレーションを確立した。質の高い浅煎り焙煎豆の製造、コストの削減、賞味期限の延長、新規顧客の開拓、卸販売への進出に取り組み、自社ブランドによる市場拡大を目指した。

加工機焙煎機(PROBATONE5、PROBAT製、ドイツ製)

新しい製品・サービス:店内で自家焙煎したスペシャルティーコーヒーの提供とコーヒー豆の販売

事業の効果

  • 賞味期限 8日→14日
  • 毎月の仕入金額 45万円→20万円

店内での自家焙煎により店独自の味わいを表現でき、賞味期限が約14日間に延長された。仕入原価が大きく下がり、利益率が上がるとともに、メニューの充実など顧客サービスの向上につながった。仕入量は増えたが仕入金額は半分以下となり、コストの効果は予想以上だった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    カフェ運営から生豆の輸入・焙煎・販売へ事業を特化したと書かれ、事業の方向転換は読み取れるが、過去の取組との一貫性の説明は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    スペシャルティーコーヒーは流通量の5%という希少性と、フォーバレルコーヒーとの提携が書かれ、強みは読み取れるが市場動向の分析はない。

  • 課題の認識と解決4

    賞味期間が8〜10日と短く鮮度やロスに課題があったと明記され、焙煎機導入で賞味期限が約14日に延びたと具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    仕入金額が月約45万円から約20万円に下がり利益率が上がったと書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員5名や代表者の記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力についての記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ターゲットはコーヒーファンやサードウェーブ志向の顧客と読み取れ、自社焙煎による店独自の味わいという選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    アメリカからの生豆仕入れと試験焙煎を経て設定を確立したと書かれ、導入後の進め方は読めるが中長期の検証計画は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    スペシャルティーコーヒーは全体流通量の5%と希少で、県内第1号店として浅煎り焙煎の高付加価値化を図っていることが読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    県内初のサードウェーブ店として地域でメディアに取り上げられたと書かれ、地域への波及効果は間接的にうかがえる程度。

  • 費用対効果4

    焙煎機導入で仕入原価が月約45万円から約20万円に下がり、利益率も上がったと具体的な数字で書かれている。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    大田原市に出店し県内第1号店となったと書かれ、地域の特性を活かした事業とまでは読み取れないが、地域での取り組みはうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

サードウェーブコーヒーの生産、流通、消費の一連の流れの最終ランナーとして、世界基準のコーヒーを提供していきたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。