調理・配膳部門の生産性向上と温泉の保全高度化によるサービス向上
調理・配膳室を全面レイアウトし直し、調理器具、作業台、収納棚等を設置した。
成果シフォンカステラの焼成時間 120分→60分
| 所在地 | 島根県 益田市 |
|---|---|
| 業種 | 飲食店 |
| 従業員数 | 9人 |
| 設立 | 1977年 |
1977年に開業し、2000年に現在の益田市遠田町へ移転した。主力は日本料理で、仕出し弁当や定食も手がけてきた。パティシエの経験がある長女が、子どものおやつ用に作っていたシフォンカステラを団体客の引き出物に使ったところ好評を得て、地元や県内の卵、和牛乳を使ったカステラやプリンの商品化に取り組んできた。
抱えていた課題
やったこと
東京の厨房機器展示会で見つけた加圧蒸気焼成機(スチームラックオーブンZEN TSR6-E)を導入した。加圧蒸気と焼成を細かく調整できるため、シフォンカステラは旧オーブンで2時間かかっていた焼成が1時間で済み、ふっくらと仕上がるようになった。プリンは1度の焼き上げ量が従来の2.5倍、時間は3分の1に短縮され、仕上がりも均一で滑らかになった。定食や会席の茶碗蒸しもスが入らず均一に仕上がるようになった。看板料理のウナギは焼く前に蒸す工程を取り入れ、身が柔らかい状態で焼き上げられるようになった。
新しい製品・サービス:地元素材を使ったご当地スイーツギフト(カステラとほうじ茶のギフトセット、プリン)
加圧蒸気焼成機の導入により、シフォンカステラやプリンを一度に多く焼けるようになり、焼成時間も大幅に短縮された。プリンやカステラ、茶碗蒸し、ウナギ料理など幅広い料理で仕上がりが均一で安定するようになった。焼きと蒸しの時間が短縮されたことで、生じた時間を父からの料理技術習得や仕込みに充てられるようになった。
新事業進出・ものづくり補助金
開業44年の日本料理店で、自家製カステラ・プリンの商品化に取り組んできた過去の延長として設備導入が位置づけられている。
地元や県内の卵・和牛乳を使う地元素材のスイーツと、ウナギ等の看板料理の強みを組み合わせ、ご当地スイーツとして差別化している。
課題を人手をかけず大量・均一に仕上げることと明示し、プリンは1回の焼き上げ量2.5倍・時間3分の1、カステラは2時間から1時間に短縮する効果を示している。
売上増を期待すると述べているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数字は示されていない。
父と娘夫婦の3人体制で、娘はパティシエとしての経験があり、父から料理技術を習得する計画が示されている。
自家製カステラが団体客の引き出物として好評を得た経緯や、地元スーパーの販売協力、津和野産茶葉のほうじ茶とのギフトセットなど、ニーズと選ばれる理由が整理されている。
市や商工会議所、県の支援を受けつつ県外への販路拡大を図る方針が示されているが、スケジュールの記述は限定的である。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
地元素材を使い益田のお土産品としてブランド化を目指すスイーツで、一般的に普及したジャンルとは言えない内容である。
地元料理店との共同やスーパーの販売協力を通じ、地域の事業者とのつながりや地元素材の活用による地域への波及が読み取れる。
焼成時間の短縮や1回の焼き上げ量増加など生産性向上の効果が示されているが、費用対効果の金額評価は書かれていない。
加圧蒸気焼成機の導入は示されるが、デジタル技術や新ビジネスモデルによるサプライチェーンへの貢献は薄い。
公開情報では判断できません。
益田市の地元素材と地元の協力を活かし、地域のお土産品としてブランド化を目指す点で地域特性を活かした事業といえる。
地元の人に愛される益田のお土産品としてブランド化し、県外への販路拡大を進めていく。
滑らかな舌触りで、これだと思った
公式の事例集より(原文のまま)
調理・配膳室を全面レイアウトし直し、調理器具、作業台、収納棚等を設置した。
地元の氷温技術を活用し、魚介類の鮮度を維持したまま甘味や旨味を向上させる氷温ジェルアイスによる熟成処理の技術を開発した。
平成28年11月に豚骨スープ自動攪拌機を導入し、手作業の味を再現する撹拌方法を試行錯誤の末に確立した。
効果:製造時間 2倍(効率)→1倍(効率)