事業承継・M&A補助金令和6年度・経営革新枠飲食・宿泊千葉県

家業の商店を継ぎ、地域と観光客が立ち寄るハンバーガー店に変える

Burger FIRST

千葉県のハンバーガー店(従業員2名)国が公開している採択事例です

この事例のポイント

  • 先代の母が倒れて小売を休業した店を、娘が継いだ。
  • 小売をそのまま再開するのではなく、地域の人も観光客も立ち寄れる飲食店への転換を選んだ。
  • 地元の商工会、県の商工会連合会の専門家派遣、近くの商工会議所の承継相談窓口と、複数の支援を組み合わせた。
  • 計画づくりを通じて、店の強みや思いを自分の言葉で語れるようになった。

事業の経緯

祖父が始めた商店で、父、母へと受け継がれてきた。観光シーズンには土産品、ふだんは日用品を売り、近くの農家の花や農産物の配送受付も担っていた。2022年に先代の母が病気で倒れ、小売は休業して配送受付だけを続けた。

現代表は別の会社に勤めながら母の仕事を手伝い、農家とのつながりを引き継いだ。小売の再開では差がつかないと考え、地域の人と観光客が立ち寄れる飲食店への転換を構想した。地元の商工会などの支援で計画を固めて事業承継・引継ぎ補助金に採択され、2024年11月末にハンバーガー店として開業した。

事業の内容

  1. 課題:休業した家業の商店祖父が始めた商店を父、母が継ぎ、観光シーズンは土産品、ふだんは日用品を売り、近くの農家の花や農産物の配送受付も担ってきた。2022年に先代の母が病気で倒れ、小売は休業して配送受付だけを続けた。現代表は別の会社に勤めながら母の仕事を手伝い、配送受付のノウハウや農家とのつながりを引き継いだ。
  2. 課題:小売の再開では差がつかない小売店をそのまま再開しても他店との違いを出しにくいと考え、店の場所を生かして地域の人と観光客の両方が立ち寄れる飲食店への転換を考えた。
  3. 取り組み:事業計画の整理先代のころから付き合いのある地元の商工会に相談し、まず事業計画に落とし込むよう助言された。商工会の勧めで県の商工会連合会の専門家派遣を使い、近くの商工会議所の事業承継相談窓口では補助金の活用を提案された。ターゲット、商品構成、収支計画、販売促進の方法を一つずつ整理して申請し、採択された。
  4. 取り組み:店舗の改装と厨房設備小売店から飲食店に業態を変えるため、厨房設備を入れ、内装を改修し、飲食店の営業に必要な環境を整えた。
  5. 取り組み:地元の食材を使った商品パティは牛肩ロースの塊肉を手で刻み、粗挽き肉と合わせて塩と胡椒だけで味付けする。地元産のひじきを練り込んだバンズに、地元で水揚げされたアジのフライを挟んだ商品もそろえた。

補助金を使った経費

記事の内容から、事業承継・M&A補助金の経費区分にあてはめた区分です。

設備費厨房設備
設備費店舗の内装改修

事業の効果

  • 2024年11月末に、道の駅の正面の店舗でハンバーガー店として開業した。
  • 計画づくりを通じて、店の強みや思いを自分の言葉で説明できるようになり、経営者としての視点が広がった。
  • 誰にどんな価値を届けるかを考えることの大切さに気づいた。

事業者の声

先代が守ってきた店を、そのまま残すだけではなく、今の時代に合った形で生かしたいと考えました。地域の方にも、観光で訪れる方にも立ち寄ってもらえる場所にすることで、この店の新しい役割をつくれるのではないかと思いました。

商工会の方と話す中で、この場所で誰に何を届け、どうすれば地域に必要とされ続ける店になるのかを考えるようになりました。そして、人と直接かかわり、地域の方の笑顔や満足を通じて地域を盛り上げたいという思いから、地域の方にも観光客の方にも気軽に立ち寄ってもらえるハンバーガー店の開業を考えるようになりました。

最初は、補助金の申請というと難しい書類を作るものだと思っていました。でも商工会の方に相談しながら進める中で、自分がなぜこの店をやるのか、どんなお客様に来てもらいたいのかを改めて考える機会になりました。大変ではありましたが、店の方向性を固めるうえで必要な時間だったと思います。

良い商品を出せばお客様に来てもらえる、というだけではなく、誰に、どのような価値を届けるのかを考えることが大切だと気づきました。

来店してくださった皆さんに、笑顔で帰っていただきたい。そんな思いを込めてを込めて、一つひとつ手作りしています。

南房総には、海の幸も農産物も、まだまだ魅力的なものがたくさんあります。そうした地域の良さも取り入れながら、ハンバーガーという親しみやすい形で、多くの人に楽しんでもらえる店にしていきたいです。

千葉県のハンバーガー店(従業員2名)
出典

相談先と計画づくり

商工会南房総市朝夷商工会
商工会千葉県商工会連合会
商工会議所館山商工会議所

誰に何を届け、どうすれば地域に必要とされ続ける店になるかを軸に、ターゲット、商品構成、収支計画、販売促進の方法を一つずつ整理した。その過程で、店をやる理由や来てほしいお客様の姿をはっきりさせた。

今後の展望

観光客と地域の人の両方に親しまれる店に育てたいと考えている。先代のころからの地元の農家や事業者とのつながりを生かし、海産物や農産物を取り入れた商品を増やしていく。来店をきっかけに、道の駅周辺のにぎわいも高めたい。

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