回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社岩月機械製作所
| 事業者名 | 株式会社岩月機械製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県 川口市 |
| 業種 | 業務用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,製造環境 |
| 従業員数 | 12人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1966年 |
食品用遠心脱水機の製造・販売を事業の中心とする会社である。最初はクリーニング機械の製造販売から出発し、1994年に食品加工業に転身した。ものづくりのまちである川口では近年機械加工業の衰退が著しく、加工を頼める外注先の確保が難しくなっていた。
抱えていた課題
やったこと
2016年に、ものづくり補助金を活用してステンレスを切断するシャーリングマシン(せん断機)と、板金を折り曲げ加工するプレスブレーキを導入した。これにより、制御盤やモーターカバーといった部分の板金加工を自社で行えるようにした。外注待ちの時間がなくなり、納期を大幅に短縮できるようになった。
| 加工機 | シャーリングマシン(せん断機) |
|---|---|
| 加工機 | プレスブレーキ |
新しい製品・サービス:2014年に発売した、食材の水切りに加えて殺菌・冷却までを一体で行える「着せ替え型」食品用遠心脱水機KM-SW型(実用新案取得済み)。
板金加工を自社で行えるようになり、外注先が廃業しても製造を続けられる体制が整った。外注待ちのロスがなくなったことで納期が大幅に短縮された。短納期によって生産性が向上し、専門メーカーとしての地位を確立した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1966年創業で食品用脱水機の製造販売を主力とし、2016年ものづくり補助金で板金機械を導入した経緯が書かれ、過去の取組との連続性がうかがえる。
「着せ替え型」の食品用遠心脱水機やコンビニ・スーパー向け製品など顧客ニーズへの対応は読み取れるが、市場動向との関係は書かれていない。
外注先の廃業で加工できなくなる課題を認識し、板金機械導入で納期を1週間〜2週間から数日短縮できると具体的に書かれている。
納期短縮の日数は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
従業員数12人と記載があるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は書かれていない。
「着せ替え型」など製品の特徴はあるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理までは読み取れない。
溶接の導入や部品共通化、ロボット化を今後進めたい構想が書かれているが、スケジュールや方法は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
食品用遠心脱水機は同分野の先駆けと書かれ、競争上の位置づけがうかがえるが、高価格化の数字はない。
川口市内の板金外注先の廃業により地域の加工業が衰退しつつあるという地域課題がわずかにうかがえる。
外注より高くつく可能性に触れつつ納期短縮の効果は書かれるが、投入額に対する費用対効果の数字はない。
ロボット化を進めたいとの構想はあるが、デジタル技術の活用や新ビジネスモデルの具体的記述は少ない。
公開されている事例からは読み取れません。
ものづくりのまち川口の機械加工業の衰退に言及しており、地域の加工業を支える事業であることがうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は多品種小ロットの生産の中で部品の共通化を進め、比重の大きい溶接工程を導入することを目指している。また、職人の手作業が多い製造工程のロボット化も進めたい考えである。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名