ものづくり補助金平成30年度製造業石川県

ものづくりに携わる女性従業員が安全に作業できる環境づくり

株式会社石野製作所

成果同様部品を従来加工機で製作した場合と比べ、従来の1/10の時間になった。

この事例のポイント

  • 女性従業員がベンディングマシンで行う試し曲げに時間がかかっていた。
  • 導入機は角度センサー・荷重制御・板厚検知機能を備えたデュアルサーボドライブベンダーEG6013である。
  • 同様部品を従来加工機で製作した場合と比べ、従来の1/10の時間になった。試し曲げ時間は従来の1/10となり生産性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社石野製作所
所在地石川県 金沢市
業種業務用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数125人
資本金5,000万円
設立1962年

事業の背景

当社は主に回転寿司店舗向けに寿司コンベアや注文品搬送装置(オートウェイター等)を生産している。事業実施当時、外食産業は深刻な人手不足にあり、オートウェイターの需要が高まっていた。回転寿司のみならず、ラーメン店や焼き肉店など様々な外食業種からの需要もあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能女性従業員がベンディングマシンで行う試し曲げに時間がかかっていた。
  • 品質・精度長時間使用するとベンディングマシンの油温変化で曲げ角度が変化していた。
  • 人手・技能重いパンチ・ダイの交換を女性ひとりでは危険なため複数人で行っていた。

やったこと

導入機は角度センサー・荷重制御・板厚検知機能を備えたデュアルサーボドライブベンダーEG6013である。これにより曲げ角度が90°以外の曲げも容易になり、試し曲げ時間の大幅な短縮が期待できる。油圧を使わずサーボモーターを搭載したため、油温上昇による曲げ角度の微調整が不要になり、高速・高生産性が期待できる。従来のパンチ・ダイは長さ800mmだったが、500mmに揃えて軽量化し、女性一人でも交換できるようにした。導入機は当社製品オートウェイターの部品製作に使用している。

加工機デュアルサーボドライブベンダー EG6013

事業の効果

  • 同様部品を従来加工機で製作した場合と比べ、従来の1/10の時間になった。
  • 従来の1/3になった。
  • パンチ・ダイの長さ 800mm→500mm

試し曲げ時間は従来の1/10となり生産性が向上した。長時間運転中の角度調整回数も従来の1/3になった。パンチ・ダイの長さを従来の約1/2に揃えたことで、女性一人でも交換作業が可能になり、作業が大変楽になった。部品製作の高速化と高精度化も実現し、顧客ニーズへの対応と納期短縮にも応えられるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    同社は回転寿司向け搬送装置を主力とし、オートウェイターの部品製作に導入機を使う点は読み取れるが、過去の取組との連続性までは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    外食業界の人手不足でオートウェイターの需要が高まっていると書かれ、市場動向は読めるが、競争優位性の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    試し曲げ時間の把握、曲げ角度調整、パンチ・ダイの軽量化という課題を挙げ、試し曲げ時間が従来の1/10、角度調整回数が1/3になったと数字で示している。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    試し曲げ時間は従来の1/10、角度調整回数は1/3と数値目標の成果が示されている。ただし付加価値額の目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    女性従業員が作業する体制と複数人作業の問題は書かれているが、人材や事務処理能力の確保については記述がない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    オートウェイターの需要増とターゲット先(回転寿司、焼き肉店)は読めるが、選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の成果と今後の販売展開への期待が述べられているが、スケジュールや中長期の検証方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    オートウェイターは外食向け搬送装置だが、同分野の普及度や高付加価値化の水準を示す記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    女性従業員が安全に作業できる環境づくりという効果は書かれているが、経済波及や雇用創出への言及は乏しい。

  • 費用対効果3

    生産性向上や作業時間短縮の効果は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    サーボ駆動の先端設備導入は書かれているが、サプライチェーンや地域への貢献に関する記述は少ない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    石川県金沢市に所在する点は書かれているが、地域特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

オートウェイターは当社の主力製品で、大手回転寿司チェーンや焼き肉店への販売が多く、今後の販売展開に期待できる。

事業者の声

食に対するニーズはますます多様化しています。石野グループでは、創業から続く愚直なものづくりの志に半世紀を超えて蓄積されたノウハウを重ね、お客様とともに新たな価値に挑戦してきます。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。