ものづくり補助金平成27年度製造業埼玉県

生産プロセス革新によるスマートデバイス・医療向けの基板治具・プローブへの新展開

日本電針株式会社

この事例のポイント

  • 込み入った作りの部品や金属の加工は外注に頼るしかなかった。
  • 事業を拡大するため、ものづくり補助金を活用して大型のマシニングセンターを導入した。
  • 大型マシニングセンターの導入により、治具の部品を社内で製作できるようになり、設計から製造までの全工程を社内で完結できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名日本電針株式会社
所在地埼玉県 三芳町
業種業務用機械器具製造業
技術分野精密加工,測定計測
従業員数13人
資本金1,000万円
設立1976年

事業の背景

富士見市で創業し、現在地の三芳町に移転してきた。プリント基板検査用のコンタクトプローブのメーカーとして40年以上の歴史を持ち、米国、ヨーロッパ、東南アジアにも販売網がある。プローブを使った検査装置の治具の設計・製造販売も一部で行ってきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程込み入った作りの部品や金属の加工は外注に頼るしかなかった。
  • 生産能力それまで使っていた加工機は加工速度が遅く、樹脂しか切れないなど性能面の制約が多かった。

やったこと

事業を拡大するため、ものづくり補助金を活用して大型のマシニングセンターを導入した。新導入のマシニングセンターはアルミなどの金属板や精密な樹脂加工も可能である。これにより、これまで外注していた治具用の部品を社内で製作できるようになった。

加工機大型マシニングセンター

新しい製品・サービス:スマートデバイス・医療向けの基板治具・プローブ

事業の効果

大型マシニングセンターの導入により、治具の部品を社内で製作できるようになり、設計から製造までの全工程を社内で完結できるようになった。これまで外注していた込み入った部品や金属加工を自社で行えるため、治具を以前より安く早く提供できるようになった。他社にはないセールスポイントとしてアピールしていく考えである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    治具設計・製造を一部で行ってきた過去の取組が、マシニングセンター導入による治具の内製化へつながると読める。ただし戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    設計から製作まで社内完結し、治具を今までより安く早く提供できる点を他社にないセールスポイントとしている。

  • 課題の認識と解決4

    加工速度や性能の制約、金属・込み入った部品の外注依存という課題を認識し、マシニングセンター導入で解決すると述べている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、安く早く提供できるという定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    統括部長が取り上げられ社内で工程が完結する体制は読めるが、人材や事務処理能力の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    スマートデバイス・医療向けの基板治具・プローブという顧客ターゲットと、安く早い提供という選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の遂行方法やスケジュール、中長期の課題検証については記述がほとんどなく、読み取りにくい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    40年以上のプローブ製造の歴史と他社にない強みが語られるが、分野での高水準の高付加価値化や高価格化は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    地域経済への波及、雇用や需要の創出など国が補助する積極的理由は事例文には書かれていない。

  • 費用対効果2

    投資額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は書かれておらず、安く早く提供できる点のみがうかがえる。

  • イノベーションへの貢献2

    大型マシニングセンター導入は読めるが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及は見当たらない。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    スマートデバイス・医療向けの基板治具・プローブへの新展開という成長分野への進出が見出しで示されている。

  • 地域経済への波及2

    三芳町での事業は読めるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済の牽引についての記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

設計も含めた全工程が社内で完結できるようになり、治具台から今までより安く、早く提供できる。他社にはないセールスポイントとしてアピールしていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。