ものづくり補助金平成27年度製造業新潟県

自動溶接機と研磨機導入によるコスト削減化と品質の安定化

有限会社 TGテクニカ

この事例のポイント

  • TIG溶接機による手動加工のため月産数量に限度があった。
  • 直線溶接機、溶接ビート圧延ロール機、円筒内面溶接装置、ケトル外周研磨機の4台を開発・導入し、溶接から研磨までの工程を内製化した。
  • 導入機械により溶接工程を自動化し、溶接から研磨までを内製化した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社 TGテクニカ
所在地新潟県 燕市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,製造環境
従業員数10人
資本金300万円
設立2006年

事業の背景

有限会社TGテクニカは燕市で製缶・板金・プレス・溶接などを手がける金属製品製造業である。主力はステンレス製ドリップポットで、10年以上continueして輸出している。製品のほとんどが海外向けで、アメリカ・オーストラリア・東欧・ロシア向けの売上が拡大していた。国内向けの売れ行きも徐々に伸びていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力TIG溶接機による手動加工のため月産数量に限度があった。
  • 品質・精度手動加工では溶接による細部仕上げを一定にすることが難しく、量産時の課題となっていた。
  • コスト・採算外注依存度が高く作業工数が多いため、安定供給にも課題があった。
  • 生産能力今後の輸出に備えて、品質の安定化と生産ロットの確保が必要になっていた。

やったこと

直線溶接機、溶接ビート圧延ロール機、円筒内面溶接装置、ケトル外周研磨機の4台を開発・導入し、溶接から研磨までの工程を内製化した。直線溶接機と溶接ビート圧延ロール機では長さ350mmまでの筒溶接が可能になり、芯棒にチップ溝を掘った溶接もできるようになった。円筒内面溶接装置では径φ120mmまでのケトル溶接に対応し、仮付けなしの全周溶接と製品仕上げまでの精度を実現した。ケトル外周研磨機では製品仕上げまで研磨でき、バフの付け替えも可能になった。

加工機直線溶接機
加工機溶接ビート圧延ロール機
加工機円筒内面溶接装置
加工機ケトル外周研磨機

新しい製品・サービス:ステンレス製ドリップポット溶接対応型の直線溶接機、溶接ビート圧延ロール機、円筒内面溶接装置、ケトル外周研磨機を開発した。

事業の効果

導入機械により溶接工程を自動化し、溶接から研磨までを内製化した。これにより不良品発生率が低下し、内製化率が向上した。コストも削減され、品質が安定したことで海外向け量産体制の構築が進んだ。今後は年間10万個以上の生産を見込み、増産体制を整えて輸出製品の増加と内需拡大を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    10年以上継続する輸出製品ドリップポットの溶接工程改善という文脈は読めるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    アメリカ・オーストラリア・東欧・ロシア向けの売上拡大と国内需要の伸びが書かれ、外部環境は読めるが自社の強みの説明は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    外注依存と手動溶接による月産限度を課題に挙げ、溶接〜研磨の内製化で解決する方針が示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    年間10万個以上の生産が見込まれると数字で示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員10人、TIG溶接による手動加工と記載があるが、補助事業を遂行する体制や人材の具体的な確保策は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ドリップポットの輸出実績と海外からの売上拡大が具体的に示され、製品の選ばれる理由と顧客の方向性が読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    導入機械4台の機能と成果は書かれているが、導入スケジュールや課題解決の段取りは記載がない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ステンレス製ドリップポットの高付加価値化や高価格化に関する記述はあるが、分野の普及度との比較は書かれていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    輸出拡大と国内需要の増加が書かれ、生産拠点としての役割にふれているが、波及効果の定量的な記述はない。

  • 費用対効果3

    不良品発生率の低下と内製化率の向上は書かれているが、補助金投入額に対する効果の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    溶接工程の自動化は読めるが、先端的なデジタル技術や新しいビジネスモデルの活用はうかがえない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    新潟県燕市の金属加工事業者として輸出と国内需要を広げる点は読めるが、地域の特性を活かした具体的な記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

年間10万個以上の生産が見込まれ、ドリップポットの生産拠点としてシェア拡大のチャンスにある。増産体制を整備し、輸出製品増加と内需拡大を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。