吟醸酒の高品質化、安定生産を可能にする工程設計と試作開発
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
丸善醤油株式会社
| 事業者名 | 丸善醤油株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 富山県 下新川郡入善町 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | バイオ,製造環境 |
| 従業員数 | 4人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1926年 |
当社の前身は明治時代に米問屋として創業し、大正時代に醤油の製造販売を始めた。昭和26年に株式会社へ改組し、現在に至る。主力は味噌・醤油だが、食習慣の多様化や少子化などで味噌・醤油の需要は大幅に減少している。製造に使う米・大豆・塩は地元や国産を中心にしており、麹関連商品はほぼ100%国産原材料で生産している。
抱えていた課題
やったこと
平成28年11月、補助金により自動製麹機を導入した。それまで同種の機械を当社で扱った経験がなかったため、導入後はメーカー担当者を交えて使用方法の情報共有と検討を行った。当初は発酵に要する時間が想定と大きく異なり作業が思うように進まなかったが、機械設定や製法を試行錯誤する中で、徐々に想定どおりの製造ができるようになった。以前は発酵の状態確認が約1時間おきに必要で、夜間もほぼ不眠不休になることも珍しくなかった。導入後は1晩に2回程度の確認で済み、手を加える必要はほぼなくなっている。
| 加工機 | 自動製麹機 |
|---|
自動製麹機の導入により、発酵工程の夜間対応が大幅に減り、従業員の負担が軽減された。商品の品質が安定し、風味も確実に向上したと感じている。甘酒が「2017」の入選を果たし、当社として初の快挙となった。総合スーパーのバイヤーからも高評価を受け、北陸を中心に店頭販売の機会が増え、麹関連商品の売上も向上した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
醤油・味噌の需要減を受け、米麹の発酵工程を見直し商品展開を再検討したと書かれ、既存事業との連続性はうかがえる。
自社の強みとして米・大豆・塩の国産原材料100%を挙げるが、市場動向との対比や競争優位の具体的根拠は薄い。
味噌・醤油の需要減という課題認識と、甘酒など麹関連商品の売上増・増産という方向性は読み取れるが、数値目標は示されていない。
麹関連商品の売上が向上したと書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
メーカー担当者と情報共有し試行錯誤しながら製造体制を構築したと書かれ、体制整備の経緯は読み取れる。
甘酒の品質向上・安定化、総合スーパーバイヤーの高評価、リピーターの存在など、選ばれる理由は一定程度書かれている。
導入後の初期の不調と、メーカー想定条件との違いを原因として挙げ、課題解決の経緯が書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
甘酒など米麹関連食品への関心が高まる時期だったと書かれ、同分野の希少性や高付加価値化は一部うかがえる。
地元入善産米・大豆の使用など地域との結びつきはうかがえるが、波及効果や雇用創出の記述は乏しい。
従業員の夜間作業が減り、品質の安定化と売上増が書かれているが、投資額に対する効果の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
公開されている事例からは読み取れません。
入善産の米・大豆・塩を使う地元原材料中心の生産体制が書かれ、地域特性を活かした事業であることは読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
現在は既存製品に必要な量の米麹のみを生産しているが、将来的には生産量を増やし、新しい米麹製品の開発を進めたい。大手ECサイトへの出店など、時代のニーズに即した販路開拓にも力を入れていく方針である。甘酒をはじめとする麹関連商品の売上増と知名度向上を足掛かりに、味噌・醤油の需要増加につなげることが最終的な目標である。
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社キーエンスの画像寸法測定器IM-6700を導入し、技術担当者から操作方法の訓練を受けた。
効果:測定時間 5分→0.004分
温水加熱ニーダー等3機種を導入し、製品の湯煎殺菌とどぶ漬け殺菌の方法を新たな独自の殺菌方法に変更した。
効果:ボイラー燃料費(年間) 256万円→84.9万円