ものづくり補助金平成27年度建設業山梨県

たった1日で完成する屋根板金工事サービス

株式会社 オカムラルーフ

成果施工完了までの期間 10日→1日

この事例のポイント

  • 嵌合立平葺屋根は外注加工のため、加工業者への発注から納品まで時間がかかり、施工完了まで10日程度を要していた。
  • 嵌合立平葺屋根専用の加工ラインを新たに導入し、屋根板金の加工から施工までを内製化した。
  • 施工完了までの期間 10日→1日。最短1日で受注から施工まで完了できるサービスを確立し、顧客の「より早く」という要望に応えられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 オカムラルーフ
所在地山梨県 富士吉田市
業種職別工事業
従業員数7人
資本金500万円
設立1988年

事業の背景

富士北麓地域をメインに事業を展開する創業70年の老舗屋根板金業者で、新築物件を中心に工事を行ってきた。2014年の記録的大雪を機にリフォーム工事の需要が拡大した。住宅リフォームでは嵌合立平葺屋根に変更するケースも増えており、軽量で地震に強く太陽光発電設備にも適しているため、太陽光発電の普及に伴い需要が拡大している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程嵌合立平葺屋根は外注加工のため、加工業者への発注から納品まで時間がかかり、施工完了まで10日程度を要していた。
  • 集客・繁閑リフォーム需要の拡大で、屋根が壊れて困っている施主や地元工務店から「より早く」という声が寄せられていたが、それに応えられるサービスを提供できていなかった。
  • 生産能力普段は外の作業が中心のため、雨や風が強い日に外仕事ができず、その時間をどう有効に使うかが課題だった。

やったこと

嵌合立平葺屋根専用の加工ラインを新たに導入し、屋根板金の加工から施工までを内製化した。導入した加工ラインで試作品の製作を行い、加工から施工までの作業時間を計測したところ、4人作業で100㎡の作業時間は目標とほぼ同じ7.46時間を達成した。この内製化により、受注から施工まで最短1日で完了する屋根板金工事サービスを、今年2月から始動させた。屋根材を遠くから運搬する必要がなくなり、運搬時の振動による擦り傷のリスクもなくなった。

加工機嵌合立平葺屋根専用の加工ライン

新しい製品・サービス:嵌合立平葺屋根の内製化による、受注から施工まで最短1日で完成する屋根板金工事サービス

事業の効果

  • 施工完了までの期間 10日→1日

最短1日で受注から施工まで完了できるサービスを確立し、顧客の「より早く」という要望に応えられるようになった。屋根材の納品待ちで工事を中断する心配がなくなり、加工業者に依頼するよりもコストを抑えられるため、価格面でも競争力を高めることができた。また、自社で加工できるようになったことで雨や風の強い日も工場内で仕事ができ、人を効率的に動かせるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    新築中心からリフォームへ広がった経緯と、今後主流となる嵌合立平葺屋根の内製化という流れが書かれており、過去の取組との連続性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    リフォームで嵌合立平葺屋根への変更が増えている市場動向と、外注に10日程度かかっていた自社の弱みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    施工完了まで10日程度かかっていた課題に対し、内製化で最短1日の受注から施工までを実現した点が具体的に書かれている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    目標値とほぼ同じ7.46時間(4人作業・100㎡)を試作で達成したと書かれ、目標達成の裏付けがある。付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    職人5人全員が営業から施工まで一貫して行える体制や資格取得支援が書かれているが、従業員7人で補助事業を遂行できる財務や事務処理の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    軽量・強度・地震に強い特徴、太陽光発電設備に適する点、価格競争力、早急な修繕への対応など、選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今年2月から事業が始動したこと、試作による計測を経て内製化を実現した流れは書かれているが、中長期の課題検証やスケジュールの詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    嵌合立平葺屋根は今後主流になると見込まれるとあるが、普及度や高付加価値化の水準を示す記述は限定的である。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    太陽光発電の普及に伴う需要拡大や雨雪害時の修繕対応がうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    内製化により運搬リスク削減やコスト抑制が書かれているが、補助金投入額に対する費用対効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    富士北麓地域をメインに展開し、地域になくてはならない企業をめざすと書かれているが、地域経済への波及の具体的な数字や記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

嵌合立平葺屋根は今後さらなる需要増加が見込まれ、新たな設備分をさらに上乗せしていけるよう、新しいニーズにも積極的に応えていきたいとしている。

事業者の声

嵌合立平葺屋根は今後さらなる需要増加を見込むことができ、何より『早く安く丁寧』をモットーとする当社として、より顧客ニーズに応えていくためには内製化が必要だと判断しました

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。