ものづくり補助金平成28年度建設業鹿児島県

QRコードで管理システムを構築し、加工から出荷までの革新的生産体制の確立

株式会社薩摩鉄筋工業

成果鉄筋自動曲げ機の導入により単体で生産数量は2倍強に増加した。

この事例のポイント

  • 鉄筋構造物は複雑で過密度が増すほど加工工程に人と時間がかかり、納期に遅れが生じていた。
  • 自動曲げ機を導入し、鉄筋の加工工程を簡素化した。
  • 鉄筋自動曲げ機の導入により単体で生産数量は2倍強に増加した。鉄筋自動曲げ機の導入により単体の生産数量は2倍強、加工寸法精度は約4倍に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社薩摩鉄筋工業
所在地鹿児島県 霧島市
業種職別工事業
技術分野機械制御,情報処理,製造環境
従業員数21人
資本金1,000万円
設立1980年

事業の背景

当社は現場での鉄筋施工を簡素化するため、治具から製作するなど様々な工夫とアイデアで工期を短縮してきた。しかし鉄筋構造物は複雑で過密度が増すほど加工工程に人と時間がかかり、納期の遅れが生じていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力鉄筋構造物は複雑で過密度が増すほど加工工程に人と時間がかかり、納期に遅れが生じていた。
  • 生産能力鉄筋加工から現場施工までを一貫して行う生産管理体制が整備されていなかった。
  • 品質・精度現場の状況に合わせて高品質の部材を間違いなく送り出す必要があった。

やったこと

自動曲げ機を導入し、鉄筋の加工工程を簡素化した。あわせて工場ライン化のためのQRコード管理システムを構築した。加工データをQRコードで読み取り、加工から出荷までの一連の工程を管理できる体制とした。これにより加工間違いや積み忘れを防ぎ、ミスなく出荷までをサポートする革新的生産体制を確立した。

加工機鉄筋自動曲げ機
ソフトQRコード管理システム

事業の効果

  • 鉄筋自動曲げ機の導入により単体で生産数量は2倍強に増加した。
  • 加工寸法精度は約4倍に向上した。
  • 加工から出荷までを1現場20トン当たりの時間短縮効果でみると、約30%の生産性向上となった。

鉄筋自動曲げ機の導入により単体の生産数量は2倍強、加工寸法精度は約4倍に向上した。加工から出荷までを1現場20トン当たりの時間短縮効果でみると約30%の生産性向上となった。QRコードの導入により加工間違いや積み忘れが激減し、出荷精度も向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組として工夫や治具製作による工期短縮が記載され、一連の生産管理体制を整える流れは読めるが、経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場や顧客動向、競合に対する自社の強み・弱みの分析はなく、社員の工夫や社長の設備投資姿勢がわずかにうかがえる程度。

  • 課題の認識と解決4

    加工工程に人と時間がかかり納期遅れが生じるという課題が明記され、自動曲げ機とQRコード管理で解決する内容が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    加工から出荷までを1現場20トン当たりで時間短縮効果を見ると約30%の生産性向上、生産数量2倍強、寸法精度約4倍と数字で示されている。

  • 事業を進める体制2

    社長のリーダーシップや4人グループのリーダー会など社内体制の記載はあるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    顧客ターゲットや製品の価値、選ばれる理由の整理はなく、他社とのベンチマークで社員から一番との評価があった程度。

  • 事業化までの道筋3

    今後はスポット溶接機の導入や元請の協力による効率化を目指すと記載されるが、スケジュールや課題の解決方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    鉄筋加工の生産管理システムは業界をリードするものと評価されているが、普及度や認知度、高価格化の記載はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    地元業界や地域での活動への期待が記載されているが、経済波及効果や雇用創出の数字や記述は乏しい。

  • 費用対効果4

    加工から出荷までの生産性向上約30%や生産数量2倍強、寸法精度約4倍など、投資に対する効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献3

    QRコードによる管理システムという技術活用は読み取れるが、地域やサプライチェーン全体へのイノベーション貢献の記載は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島の地域企業として地元業界や商工団体での活動が期待されると記載され、地域性はうかがえるが成長牽引の数字はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

本年度は人に投資する年として設備投資を控えたが、来年度はスポット溶接機の導入などにより現場工事作業の軽減を図りたい。残業も減らしているが、現場工事作業が7割を占め現場の遠近で大きく左右されるため、元請の協力によりさらなる効率化を目指したい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。