ものづくり補助金平成27年度製造業岐阜県

防火服及び防刃・防弾服等の多品種少量 短期生産システムの構築

有限会社マボ

この事例のポイント

  • 防火服や特殊部隊用の防刃・防弾服など特殊な制服の生産に必要な設備が社内になく、型紙作成までの請け負いにとどまっていた。
  • 特殊繊維をレーザーで溶断して補強材を均等にカットするための補強材カット用レーザーカッターを導入した。
  • 防火服や防刃・防弾服について、デザイン企画からサンプル製作、製品作成までを一元的に受注できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社マボ
所在地岐阜県 岐阜市
業種繊維工業
技術分野デザイン
従業員数6人
資本金300万円
設立1993年

事業の背景

当社はメンズカジュアルなど一般向けアパレル製品の商品化を手掛けてきたが、約20年前から制服関連の専門商社との取引が広がり、ワーキング・ウェアを手掛けるようになった。現在は制服関連が売上の8割を占める。近年は防火服など特殊な素材や技術を用いた制服に特化して受注拡大に注力している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力防火服や特殊部隊用の防刃・防弾服など特殊な制服の生産に必要な設備が社内になく、型紙作成までの請け負いにとどまっていた。
  • 人手・技能外注していた作業が多く、コストと時間がかかっていた。
  • 生産能力サンプル製作や小口量産までを一貫して社内で行える体制が整っていなかった。

やったこと

特殊繊維をレーザーで溶断して補強材を均等にカットするための補強材カット用レーザーカッターを導入した。超音波で生地を溶断する特殊繊維カット用の超音波ミシンを導入し、社内での裁断を可能にした。防火服の縫合部位の気密・水密を確保するためのシームテープ貼り機を導入した。3機器の導入に伴い作業スタッフを増員し、量産に対応できるよう工場を本社近くに移設した。

加工機補強材カット用レーザーカッター
加工機特殊繊維カット用超音波ミシン
加工機シームテープ貼り機

新しい製品・サービス:防火服、防刃・防弾服などの特殊な制服および防犯用など防刃素材を用いた一般向け商品

事業の効果

防火服や防刃・防弾服について、デザイン企画からサンプル製作、製品作成までを一元的に受注できるようになった。シーズン物のスノーボード・スキーウェアも型紙までにとどまらず一貫して社内生産できるようになった。外注していた作業を内製化したことでコスト削減と時間短縮につながり、作業効率も大きく向上した。自社で型紙やデザインから新商品を提案できるようになり、防水商品や防刃素材を用いた一般向け商品など新たな事業展開にもつながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去に型紙作成、制服関連商社との取引拡大を経て防火服等の特殊制服に特化し、受注拡大に注力していると書かれ、一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    制服の専門商社との取引や防火服等の特殊素材への特化が書かれているが、市場動向と強み・弱みの分析は明示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    量産対応の課題に対し、外注作業の内製化で時間短縮・コスト削減が図られたと書かれるが、数値目標は示されていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    コスト削減や作業効率の向上が述べられるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    作業スタッフを増員し、工場を本社近くに移設したと書かれており、体制確保の記述はある程度読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    消防向け防火服・警察向け防刃防弾服など顧客層と、軽さと動きやすさを重視した機能性が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    新型防火服のサンプル作製や防水商品の企画など今後の展開は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は詳しくない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    特殊素材を用いた防火服・防刃防弾服など、一般に普及していない分野への特化が読み取れるが、水準の数値は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    消防向け防火服や警察向け防刃防弾服の供給という公共性は読み取れるが、波及効果や雇用創出の数字はない。

  • 費用対効果2

    費用対効果を示す投入額や付加価値額の増加の数値は書かれておらず、わずかにうかがえる程度である。

  • イノベーションへの貢献2

    超音波ミシンやレーザーカッターの導入は読み取れるが、サプライチェーン全体への貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    岐阜市での事業と工場の本社近くへの移設は読み取れるが、地域特性を活かした成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。