ものづくり補助金平成27年度製造業静岡県

地域特性を生したECサイト「地域掘り出しサイト」の開発

第一印刷株式会社

この事例のポイント

  • 時代の変化に合わせ、地域拠点としての役割を果たすには挑戦を続けなければならなかった。
  • 既存のコミュニティの活用と、業務で培われた画像の加工・編集技術を用いて、ECサイト「地域掘り出しサイト(シズボリ)」を開発した。
  • ECサイト「シズボリ」を通じて、静岡の未組織企業の商品を掘り出し、地域産業の交流や活性化を図る狙いである。

事業者のプロフィール

事業者名第一印刷株式会社
所在地静岡県 静岡市
業種印刷・同関連業
資本金1,000万円
設立1953年

事業の背景

第一印刷株式会社は静岡市葵区で印刷業を主とし、パッケージ紙器の製造や情報誌の発刊を行い、地元静岡に根差して事業を展開してきた。主力製品の「かみ缶®」は円筒状のパッケージ紙器で、茶筒などに用いられている。一方、IT技術の進歩した現代社会ではSNSの台頭により、情報誌の物流規模や情報発信・拡散の効果に差が生じ、活用が難しい小規模事業者は事業規模の縮小を余儀なくされていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術時代の変化に合わせ、地域拠点としての役割を果たすには挑戦を続けなければならなかった。
  • 販路・情報発信SNSの台頭により情報誌の物流規模や情報発信・拡散の効果に差が生じ、小規模事業者は事業規模の縮小を余儀なくされていた。
  • 生産能力主力の商品がなく、自社の強みを活かした新たな事業の柱が必要だった。

やったこと

既存のコミュニティの活用と、業務で培われた画像の加工・編集技術を用いて、ECサイト「地域掘り出しサイト(シズボリ)」を開発した。サイトは“未組織を組織する”をコンセプトに掲げ、2016年12月に開設された。サイトはSNSと連携しており、Facebookとの連携も可能としている。登録料は無料に設定し、出品も1点から気軽にできる仕組みとした。運営については、各社が特徴を持てるモール型と、運営が画一的に管理できるマーケットプレイス型の両方を採用し、個人・小規模事業者の敷居を低くした。

新しい製品・サービス:ECサイト「地域掘り出しサイト(シズボリ)」

事業の効果

ECサイト「シズボリ」を通じて、静岡の未組織企業の商品を掘り出し、地域産業の交流や活性化を図る狙いである。稼働してまだ間もないため登録者数はまだ少ないが、SNSとの連携により拡散力やグループ作りに適した環境となっており、参加者の増大が見込まれている。静岡に眠るニッチな逸品を世界に発信できるようになった。また、教育機関等と連携したPR活動も視野に入れている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の情報誌で事業者間ネットワークを築いた経緯から、ECサイト開発につながる流れが読み取れる。ただし経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自社の強みは印刷・画像加工技術と既存コミュニティ、弱みは主力商品がないことと整理されている。市場動向の数値は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    SNS台頭で小規模事業者が縮小を余儀なくされているという課題認識と、ECサイトで対応する方針が書かれている。計画の数値目標は読み取れない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    社員のスキルを活用する旨はあるが、体制や人材の具体的な配置、事務処理能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    各社が特徴を持てるモール型と画一管理のマーケットプレイス型を採用し、小規模事業者の敷居を下げる狙いが示されている。ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    運営・受注・発送の分担を検討し、教育機関連携やPR活動を今後の方針として挙げている。スケジュールや具体的な解決方法は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    静岡の未組織企業の商品を掘り出すECサイトで、地域の逸品を世界に発信する点が特徴として書かれている。市場の普及度の数値は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    地域産業の交流や活性化、未組織企業の掘り出しという地域波及効果が書かれている。雇用や需要の数値は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献4

    SNS連携やFacebookとの連携で拡散力を持たせる点、地域の未組織企業を結ぶデジタルプラットフォームの構築が具体的に書かれている。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    ネット時代への転換と若い人の活力活用に触れているが、日本経済の構造転換に資するとの記述は読み取れない。

  • 地域経済への波及4

    静岡の未組織企業と地域の逸品を掘り出し、地域産業の活性化を図る事業であることが具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後の運用方針として教育機関等と連携し、サイトのPR活動も視野に入れている。

  • 目標:資本金 1,000万円

事業者の声

サイトのあり方を考えたとき、とにかく小規模事業者の方には楽をしてもらおうと思った

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。