回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社岐阜文芸社
成果情報量 1倍→2倍
| 事業者名 | 株式会社岐阜文芸社 |
|---|---|
| 所在地 | 岐阜県 岐阜市 |
| 業種 | 印刷・同関連業 |
| 従業員数 | 34人 |
| 資本金 | 1,200万円 |
| 設立 | 1952年 |
昭和27年に印刷会社として設立され、活字の鋳造から印刷、製本まで手掛けてきた。現在は企画デザインから製本まで一貫生産を行い、Webサイト構築やデジタルアーカイブ支援、メーリングサービス、デジタルサイネージなど事業領域は多岐にわたる。国内の印刷産業規模は平成10年から長期低落傾向にあり、会社は平成25年からAR技術を取り入れた商品開発に取り組んでいる。
抱えていた課題
やったこと
AR機能付き印刷物のうちダイレクトメールの企画・開発・製造体制を整え、圧着ハガキの製造に取り組んだ。ニスコーティング機と圧着機を導入し、既存設備で印刷した刷り本に圧着ニスを塗布して圧着ハガキに仕上げた。ARコンテンツには動画、サイトリンク、パノラマ写真を組み合わせた。ホテル・結婚式場向けのV折圧着はがき(仕上がり100×148mm、マットコート110kg、4色刷り、2,000枚)と、自動車ディーラー向けのZ折圧着はがき(仕上がり100×148mm、マットコート90kg、4色刷り、2,000枚)の試作品を作成した。住宅メーカー向けのV折圧着はがき(仕上がり100×148mm、マットコート110kg、4色刷り、2,000枚)も作成し、需要の見込まれる業界用のサンプルを用意した。想定したAR付DMの試作品製造と品質・機能の検証・評価も行った。
| 加工機 | ニスコーティング機 |
|---|---|
| 加工機 | 圧着機 |
新しい製品・サービス:印刷物とAR技術を融合させたダイレクトメール(圧着ハガキ)。V折・Z折の圧着はがきで、スマートフォン等の専用アプリでマーカー画像を読み取ると動画や音声、サイトへの誘導、360度パノラマ写真が表示される。
ARの特徴を生かした圧着ハガキにより、通常のハガキに比べて情報量を2倍から3倍に増やせる。動画や音声、サイトへの誘導が可能になり、コンテンツ閲覧者数のログ解析によって広告効果を見える化できる新たな販促ツールになる。大手クライアントや既存・新規得意先への売込みを強化し、試作品を持参して現在も拡販中である。また、圧着はがきの印刷専用サイト『DMrev.』を開設し、一般企業や同業者、デザイン事務所からの受注を想定している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成25年からAR技術を取り入れた商品開発に取り組んでいたとあり、過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
電子メディア登場で印刷需要が低迷する中、印刷物を付加価値ある媒体へ進化させるとの方向性は示されるが、競争優位の根拠となる数値は薄い。
印刷需要が平成10年から長期低落傾向にあるという課題を示し、AR付DMで情報量を2倍、3倍にするという解決策が具体的に書かれている。
ダイレクトメールの需要増加は述べられるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載されておらず、実現可能性の判断材料が少ない。
従業員34人の記載はあるが、補助事業を遂行する体制や人材配置についての記述はわずかにうかがえる程度。
住宅メーカー、自動車ディーラー、ホテル等の業種別に試作品を用意し、新車発表会案内DMなど用途とターゲットが具体的に示されている。
今後の拡販や『DMrev.』の開設は書かれるが、中長期の検証方法やスケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
AR付き圧着ハガキは、従来の印刷物と比べて情報量が2倍、3倍になるとされ、一般的な普及度が低い分野での高付加価値化が読み取れる。
印刷産業の長期低落という背景は示されるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は記載されていない。
補助事業の投入額や付加価値増加額は記載がなく、費用対効果を判断できる数値は読み取れない。
ARと動画・サイト誘導を組み合わせ、ログ解析による広告効果の見える化を行う点は、デジタル技術の活用として読み取れるが波及効果は薄い。
電子メディア化に伴う印刷産業の構造変化への対応は示されるが、日本経済の構造転換への寄与は明確ではない。
公開されている事例からは読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
AR圧着はがきは印刷物を窓口として、その延長線上に動画や音声、サイトへの誘導を提供でき、付加価値ある新たな印刷物へと進化する可能性を大いに秘めている。新しい情報伝達媒体として提供していきたい。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。