ものづくり補助金平成27年度生活関連サービス業、娯楽業静岡県

クリーンブーツの洗浄ニーズの増加に対応した固形物乾燥工程の効率化

クリーンクリエイティブ株式会社

成果1回当たりの足数 42足→54足

この事例のポイント

  • 医薬品・医療機器などの取引先からのブーツのクリーニング頻度増加により受注が増えたが、根本的な処理能力が不足していた。
  • ブーツ専用乾燥機をリニューアルし、1度に54足を収容可能な乾燥工程とした。
  • 1回当たりの足数 42足→54足。乾燥処理能力が大幅に向上し、1回当たりの足数や乾燥速度が改善した。

事業者のプロフィール

事業者名クリーンクリエイティブ株式会社
所在地静岡県 富士宮市
業種洗濯・理容・美容・浴場業
技術分野製造環境
資本金1億円
設立1990年

事業の背景

同社は富士宮市で、精密機械機器製造業に欠かせないクリーンスーツのクリーニングを主たる事業としている。県内有数のクリーンルームを保有し、病院・ホテル等の寝具洗浄から事業を広げたが、その後は選択と集中により現在の事業へ特化した。取引先の大半は医薬品・医療機器、精密機械機器の事業所である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力医薬品・医療機器などの取引先からのブーツのクリーニング頻度増加により受注が増えたが、根本的な処理能力が不足していた。
  • 生産能力急激な受注量の増加に対して受入を制限するケースが出ており、乾燥工程の処理能力の改善が課題となっていた。

やったこと

ブーツ専用乾燥機をリニューアルし、1度に54足を収容可能な乾燥工程とした。ブーツ専用のラックを導入し、ラック自体にドライヤー機能を持たせ、乾燥機の送風筒から熱が伝わりラック全体を循環する仕組みとした。また、従来機の横幅480mmに対し610mmとサイズアップした汎用性の高い真空包装機を導入し、規格外のサイズや特殊な形状の商品にも負荷をかけない包装を可能にした。新規設備はIoTにより稼働状況をどこからでも把握できる。

加工機ブーツ専用乾燥機
加工機ブーツ専用ラック(ドライヤー機能付き)
加工機真空包装機

事業の効果

  • 1回当たりの足数 42足→54足
  • 乾燥時間(薄手の生地) 45分/回→20分/回
  • 真空包装機の横幅 480mm→610mm
  • 新規設備が上手く噛み合えば、現在の1.8倍の生産量が見込めた。

乾燥処理能力が大幅に向上し、1回当たりの足数や乾燥速度が改善した。規格外のサイズや特殊な形状の商品にも対応できる包装が可能になり、取扱い範囲が広がった。IoTによる稼働状況の把握も可能になり、既存事業の効率化とともに次のステップへ進む基盤ができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    事業の選択と集中を経て現事業に特化したと書かれ、クリーニング特化の経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県内有数のクリーンルームを保有し、同社にしか実現できないブーツ洗浄の処理能力と書かれており、自社の強みと競争優位が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決5

    1回当たりの足数が42足から54足に増加、乾燥45分/回が20分/回になるなど数字つきで課題と解決策、生産量1.8倍の見込みが示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    処理能力は大幅アップ、生産量1.8倍の見込みと書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    体制や人材、事務処理能力についての記述はわずかにうかがえる程度で、具体的には書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客は医薬品・医療機器等の事業所で、ブーツのクリーニング頻度が半月に1回から1週間に1回へ義務付けられた需要が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    新規設備導入と専用ラックの導入という方法は示されるが、スケジュールや中長期の検証内容は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    同業他社では扱いの難しいブーツ等の洗浄に対応と書かれ、高付加価値性がうかがえるが、高価格化の記述は薄い。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    顧客の生産現場に直結する事業と書かれ、地域や雇用への波及効果への言及はわずかにうかがえる程度。

  • 費用対効果3

    処理能力が大幅に向上し生産量1.8倍が見込まれると書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献4

    ICタグを活用した衛生状態管理サービスやIoTによる稼働状況の把握など、デジタル技術の活用が具体的に書かれている。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    富士宮市の地域企業であることは書かれるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長への言及は限定的。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は、ICタグを活用した衛生状態管理サービスやIoTサービスの提供を検討し、新たな事業へ舵を取り始めている。

事業者の声

今後は、顧客への付加価値・サービスをより高めていきたい。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

滋賀県生活関連サービス業、娯楽業平成25年度

ソーター導入による売上・付加価値額の増加

アセンブリ工程のうち、②分類10から④アセンブリ迄の工程をソーター(クリーニング品を自動で連番に並べ替えて排出する装置)により自動化した。

効果:作業時間(月間) 3,266分/日→1,438分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。