部品加工の精度向上と高効率化による競争力強化のための設備導入
既存の旧型マシニングセンタ2台(B・C)を入れ替え、新型マシニングセンタを2台導入した。
効果:取付工具数 30本→120本
株式会社石実メッキ工業所
成果生産効率は約20%向上
| 事業者名 | 株式会社石実メッキ工業所 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県 碧南市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 表面処理 |
| 従業員数 | 300人 |
| 資本金 | 1,800万円 |
| 設立 | 1968年 |
石実メッキ工業所は自動車や航空機の部品表面に被膜を施すメッキ処理加工が主力事業である。近年、自動車や航空機部品に耐食性の高い亜鉛ニッケル合金メッキを施すケースが急増しており、同社の受注は伸びていた。
抱えていた課題
やったこと
自社の実験室で、従来型のニッケル電極に加え、プラチナ・チタン電極、酸化イリジウム電極、電極を隔膜で覆う隔膜電極の4種の陽極電極を使い、メッキ浴の酸化分解速度の比較評価試験を行った。酸素ガスの発生を抑制する陽極電極の開発を目指し、隔膜電極方式のメッキシステムを完成させた。その後、協力する設備メーカーにシステムの開発を依頼し、隔膜電極の実証試験を量産規模で実施した。陽イオン交換膜と陰イオン交換膜の2種類の隔膜を用意し、コーティングや材質が異なる4種類の電極を使用して、メッキ浴中の老化物の検証と同時に被膜の膜厚、品質を左右する合金比率、被膜が完了するまでのサイクルタムなども測定した。
| 加工機 | 隔膜電極方式のメッキシステム |
|---|
新しい製品・サービス:隔膜電極方式の亜鉛ニッケル合金メッキ技術およびメッキシステム
隔膜電極方式のメッキシステムの導入により、メッキ浴の老化物がほとんど発生せず、メッキ浴の長寿命化の技術的見通しが立った。浴交換によるコスト負担や生産効率低下の問題を一気に解決した。生産効率は約20%向上し、加工コストは約13%削減を実現した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存の亜鉛ニッケル合金メッキ受注増を背景に、新技術とシステム開発に乗り出した経緯が書かれているが、事業戦略上の位置付けは明示されていない。
自動車・航空機部品で耐食性の高い亜鉛ニッケル需要が急増し受注が伸びたと書かれ、外部環境は読み取れるが強みの具体的分析は薄い。
メッキ浴交換の2日間の生産停止やコスト負担を課題に挙げ、生産効率20%向上・加工コスト13%削減という数字で解決が示されている。
生産効率約20%向上、加工コスト約13%削減という数値目標と結果が示され、2ライン稼働の実績もある。
実験室での検証や協力設備メーカーとの開発体制は書かれているが、人材や事務処理能力への言及は薄い。
耐食性の高い亜鉛ニッケル合金メッキへの需要増と、メッキ浴の長寿命化という価値が具体的に示されている。
実験室での比較試験から実証試験、量産をにらんだ試験へと段階を追い、課題解決の手順が示されている。
公開されている事例からは読み取れません。
耐食性の高い亜鉛ニッケル合金メッキという技術で、一般的な普及度は書かれていないが独自技術として強みを示している。
環境問題への貢献に触れるのみで、地域や雇用、波及効果などの国が補助する理由は具体的に書かれていない。
補助事業の投資に対し、生産効率20%向上と加工コスト13%削減という費用対効果を示す数字が書かれている。
隔膜電極方式という新技術の開発は読み取れるが、サプライチェーンへの貢献やデジタル活用は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
地域の特性や地域経済の牽引に関する記述は見られず、わずかに碧南市の立地がうかがえる程度である。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
自動車部品業界では耐食性の高い亜鉛ニッケル合金メッキの需要がさらに高まると予想されており、独自開発した技術を強みに海外展開も視野に入れている。
実験室での成果を生かせた
公式の事例集より(原文のまま)
既存の旧型マシニングセンタ2台(B・C)を入れ替え、新型マシニングセンタを2台導入した。
効果:取付工具数 30本→120本
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程
千葉市稲毛区の会社近くの自社用地400坪を購入し、2015年4月に50kW連系を行った。