回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
髙木金属株式会社
成果日産加工数 500個→3,000個
| 事業者名 | 髙木金属株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 京都市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 表面処理 |
| 従業員数 | 34人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1974年 |
昭和41年の創業以来、神具・仏具・伝統工芸品など貴金属による装飾めっきを専門とし、業界で安定した地位を築いてきた。既存分野の市場拡大は望めない状況にあった。近年は燃料電池電極部品などに使うコンマミクロン(μ)単位の精密表面加工の依頼が増えていた。
抱えていた課題
やったこと
高性能の無電解ニッケルめっき装置を導入し、濃度・温度管理と溶液補給を自動で行う装置と上下揺動装置を組み合わせて導入した。技術者のノウハウをプログラムに反映し、経験則を形式知化した。これにより形状の微細な部分ごとに任意の膜厚を組成するなど高精度めっき加工が可能となった。機能めっき分野には経験者2名を雇用し、装飾めっき部門の専門職人は異動させず新規部門として事業を開始した。老朽化した工場を刷新し、従業員の作業環境を改善した。
| 加工機 | 無電解ニッケルめっき装置 |
|---|---|
| 加工機 | 濃度・温度管理と溶液補給を自動で行う装置 |
| 加工機 | 上下揺動装置 |
新しい製品・サービス:株式会社神戸製鋼所が開発した高機能抗菌めっき技術ケニファインを利用した自社製品(ケニファインめっき日用雑貨品)の販売を開始し、自社ブランドの確立に取り組んでいる。
補助事業の結果、顧客要望の日産加工数2,500個を上回る3,000個を達成した。工程不良率も従来の2%から0.1%以下へ大幅に低減した。社内に無電解めっきの技術ノウハウが蓄積され、設計段階からめっき液の調合まで関与した最適な提案ができるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
装飾めっきの専業から工業用機能めっきへ進出し、機能めっき構成比率を現状の2割から5割へ引き上げる構想が示され、既存事業との連続性が読み取れる。
従来の電解めっきとの組み合わせ技術により複雑形状への加工が可能で、同業他社との明確な差別化を図るとされている。
無電解めっきは生産性が低く日産500個が限界だったが、自動化で日産3,000個を達成し、工程不良率も2%から0.1%以下に下げたと具体的に書かれている。
日産2,500個という加工目標と3,000個の達成は数字で示されている。ただし付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
機能めっきの経験者2名を雇用し、技術者のノウハウをプログラムに反映して形式知化する体制が具体的に書かれている。
燃料電池の市場規模が2030年に6兆円を超えるとの観測や、顧客の短納期・高品質要求に応える点が示されている。
設備増設と人員拡充を適切な時期に行う方針や展示会での市場把握は書かれているが、具体的なスケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
形状の微細な部分ごとに任意の膜厚を組成でき、高精度の無電解めっきで既存の装飾めっきより高水準の加工を実現している。
燃料電池部品の大量加工体制を確立し、わが国の国際競争力の強化にも資するとの説明があるが、経済波及効果の数値は示されていない。
日産加工数や不良率の改善値は示されているが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数字は書かれていない。
濃度・温度管理や溶液補給を自動化し、技術者の経験則をプログラム化する点は読み取れるが、地域やサプライチェーン全体への貢献は薄い。
燃料電池や5G・IoT関連の通信機器市場への対応が示され、成長分野への進出の方向性はうかがえる。
京都の機械金属関連企業の集まりに参画し、伝統工芸の装飾めっきと機能めっきを併せ持つ点は地域性がうかがえるが、地域経済への効果は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
燃料電池の市場規模は2030年に6兆円を超えるという観測があり、5GやIoT関連の通信機器市場も成長が期待されるため、無電解ニッケルめっき加工の需要は今後も拡大が見込まれる。機能めっき加工の構成比を現状の2割から5割まで引き上げ、装飾めっきに比肩する事業の柱にする構想である。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
千葉市稲毛区の会社近くの自社用地400坪を購入し、2015年4月に50kW連系を行った。