ものづくり補助金平成27年度製造業大阪府

精密機器を保護するスポンジ内装材を美しく仕上げる

株式会社 バクワークス

成果対応可能な素材の厚さ 20mm→60mm

この事例のポイント

  • 従来のカッティングプロッターは厚さ20mmまでしか対応できず、厚さ150mmの内装材を作るにはスポンジを8枚積層する必要があった。
  • ものづくり補助金を活用し、従来より加工可能な厚さ寸法が大きく精度も高いカッティングプロッターを導入した。
  • 対応可能な素材の厚さ 20mm→60mm。新しいカッティングプロッターの導入により、厚さ150mmの内装材をスポンジ3枚の積層で作れるようになり、積層時の厚さ調…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 バクワークス
所在地大阪府 大阪市都島区
業種その他の製造業
技術分野デザイン,立体造形
従業員数1人
資本金300万円

事業の背景

株式会社バクワークスは、印刷物や展示ブース、店舗などのデザインを請け負う会社としてスタートした。現在は、アクリル樹脂やゴム、スポンジなどを加工して工業用製品を作る専門業者で、船の防舷材から厨房機器の配管洗浄材まで多様な製品を手がけている。最近は精度や見た目の美しさが求められるカメラレンズや精密機器の収納ケース用内装材の製作を数多く引き受けて好評を得ている。主な取引先はアルミケースメーカーなどである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来のカッティングプロッターは厚さ20mmまでしか対応できず、厚さ150mmの内装材を作るにはスポンジを8枚積層する必要があった。
  • 品質・精度スポンジは1枚ごとに厚さがわずかに異なり、加工で厚さが変化することもあるため、8枚を積み重ねると誤差が大きくなり厚さの調整に時間と手間がかかっていた。
  • 品質・精度従来の装置の加工精度は±1mmの誤差があり、精度の高い内装材の要求に応えにくかった。
  • コスト・採算厚さ20mm以上の素材の加工は外注しており、外注費がかかっていた。

やったこと

ものづくり補助金を活用し、従来より加工可能な厚さ寸法が大きく精度も高いカッティングプロッターを導入した。新機種は縦1,200mm、横2,000mm、厚さ60mmまでのサイズに対応する。厚さ150mmの内装材はスポンジ3枚の積層で済むようになり、作業効率が大きく改善された。加工精度は従来の±1mmから±0.5mmに向上した。厚さ20mm以上の素材の加工を内製化したことで、外注費は従来の2分の1以下に圧縮できた。

加工機カッティングプロッター

事業の効果

  • 対応可能な素材の厚さ 20mm→60mm
  • 加工精度(誤差) 1mm→0.5mm
  • 厚さ150mm内装材の積層枚数 8枚→3枚

新しいカッティングプロッターの導入により、厚さ150mmの内装材をスポンジ3枚の積層で作れるようになり、積層時の厚さ調整の手間が減って作業効率が大きく改善した。加工精度も向上し、短納期で小ロットの工業用部品や試作品の製作も引き受けられるようになった。厚さ20mm以上の素材の加工を内製化したことで、外注費は従来の2分の1以下に圧縮できた。新機種を知った取引先から、これまで以上に精度の要求が高い依頼も舞い込むようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    印刷技術者やデザイナーとしての経験が、収納ケース用内装材の仕事に生かされていると語られている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    精度や見た目が求められるカメラレンズ・精密機器ケース用内装材を数多く受注し、好評を得ていると書かれている。

  • 課題の認識と解決5

    厚さ20mm制限と8枚積層の誤差を課題に挙げ、精度を±1mmから±0.5mmに向上、外注費は2分の1以下に圧縮できたと数字で示している。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    外注費を従来の2分の1以下に圧縮できたという効果は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員1名で、加工を担当するスタッフを募集中とあり、人員体制の確保は十分に示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    カメラレンズや精密機器の収納ケース用内装材で、精度と見た目が求められる点、短納期・小ロットに対応できる点が示される。

  • 事業化までの道筋2

    人員増やインターネットでの個人顧客獲得を今後の目標に挙げるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    精度要求の高い内装材を手がけるが、ジャンルの普及度や高価格化の水準は事例では示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    人員を増やす目標は挙げられているが、地域やサプライチェーンへの波及効果は書かれていない。

  • 費用対効果3

    外注費の圧縮効果は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    インターネットでの個人顧客獲得に触れるが、先端的なデジタル技術の活用やビジネスモデルの構築は示されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    大阪市都島区の小規模事業者として紹介されるが、地域の雇用や経済成長への言及はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は仕事量を確保して会社の人員を増やすことを目標としており、現在は加工を担当するスタッフを募集している。インターネットを通じて個人の顧客からの加工依頼も獲得していきたいと考えている。モデルガンのコレクターなど、こだわりのある人に向けた収納用内装材の製作にも意欲を見せている。

事業者の声

複数の加工機を組み合わせ、かつ作業を工夫することで付加価値の高い製品を生み出していきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。