新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
株式会社久保本家酒造
成果本事業の成果として、今後5年間で3,000万円程度を目標としている。
| 事業者名 | 株式会社久保本家酒造 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県 宇陀市 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | バイオ,製造環境 |
| 従業員数 | 9人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1952年 |
株式会社久保本家酒造は奈良県宇陀市で300年余り酒造を続けてきた日本酒製造業者で、創業は元禄十五年である。一般的な日本酒は甘く酸度が低いためワインに比べて料理に合わせにくいと言われるが、伝統的酒造法による超長期熟成の純米酒は、キレと旨みを併せ持ち料理を引き立てる。しかし伝統的製法は期間が長く手間がかかり腐造リスクも高いため、取り組む酒造家は極めて少なくニッチ市場となっている。海外ではこのタイプの日本酒需要が大きいと考えられ、既存の日本酒に満足していない国内顧客層と海外のワイン消費層をターゲットとしている。
抱えていた課題
やったこと
各酒造工程の温度管理を高度化するため、高能力のチラー(冷蔵機)と冷蔵庫を導入した。対象は原料処理・麹造り、酒母、醪(もろみ)、瓶詰後貯蔵管理の4工程で、それぞれ酒造工程ごとの温度の目標値に近づけることを目指した。醪では発酵速度を正確なタイミングで冷却して調整し、瓶詰後は冷蔵庫で貯蔵して酒質のキレを保つようにした。既に他社品の超長期熟成酒を取り扱い、商品を理解している店舗にアプローチし、構築されている超長期熟成酒のユーザーへの販売ルートを活用して新規開拓を効率化した。
| 加工機 | チラー(冷蔵機) |
|---|---|
| 加工機 | 冷蔵庫 |
新しい製品・サービス:伝統的手法による超長期熟成清酒(純米酒)
高能力のチラーや冷蔵庫の導入により、4つの製造工程で温度を目標値に近づけることができ、高付加価値の伝統的手法による超長期熟成日本酒を造れる環境が整った。他社からの類似品が出にくく技術面の優位性があるため価格競争になりにくく、収益性の向上が見込まれる。既に取扱いのある店舗へのアプローチと既存の販売ルートの活用により、効率的な新規開拓も可能となった。今後5年間で3,000万円程度の売上を目標としている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
300年余り酒造を続けてきた歴史と伝統的手法による超長期熟成酒の取組が書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
ワインに負けない日本酒として海外や既存顧客層を狙う点、既存の超長期熟成酒の販売ルートを活用する点は書かれているが、自社の経営資源の強み・弱みの分析は薄い。
課題として取扱い店舗の少なさが示され、既存ユーザー販売ルート活用による新規開拓が挙げられているが、数値を伴う具体的な計画は示されていない。
今後5年間で3,000万円程度を目標とすると書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値としての根拠や算出過程は示されていない。
従業員9名の記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制について具体的な記述はわずかにうかがえる程度である。
超長期熟成酒はキレと旨みを併せ持ち料理を引き立てる点、ターゲットを日本酒好きグルメや海外ワイン消費層とする点が具体的に書かれている。
設備導入で温度目標に近づけたという成果は書かれているが、中長期の課題検証やスケジュール、解決方法の詳細は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
超長期熟成清酒は国内で取り組む酒造家が極めて少ないニッチマーケットであり、業界では希少な存在と明記されている。
地元の食材や酒粕を使う研究や地域の町づくりへの言及はあるが、波及効果や雇用創出への国の補助の必要性は具体的に述べられていない。
設備導入による温度管理の改善は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
海外市場や日本酒需要の拡大に触れているが、日本経済の構造転換に資する分野進出としての位置付けは明確ではない。
大宇陀の風土を活かした伝統的酒造りで、地元の町づくりにつながると述べられ、地域の特性を活かした事業であることが読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
高付加価値で業界では希少な製品のため価格競争になりにくく、収益性は上がると考えられる。確実に従来の日本酒との品質差があり、付加価値が高いと判断されれば多くの支持が得られる見込みである。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg