新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
株式会社今田酒造本店
成果ビン詰め能力(数量) 1,200L/日→4,000L/日
| 事業者名 | 株式会社今田酒造本店 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県 東広島市 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | 機械制御,製造環境 |
| 従業員数 | 8人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1950年 |
広島県安芸津町で吟醸酒を製造する会社で、純米酒・純米吟醸酒などの高付加価値商品に特化し、特定名称酒比率は100%である。20年以上の本格的スパークリング純米酒・純米吟醸酒の製造・販売と技術蓄積があった。近年はスパークリング清酒が清酒の新しいジャンルとして国内外で注目されている。流通は冷蔵熟成した商品を全国の契約酒販店約100店舗に直送している。
抱えていた課題
やったこと
新型ビン詰め打栓機を導入し、高速でのビン詰めと耐熱・耐圧用キャップの打栓を可能にした。ビン詰め能力は1,200L/日から4,000L/日、2,400本/日から6,000本/日に拡大した。新型大型貯蔵冷蔵庫を導入し、ビン内低温二次発酵と低温熟成貯蔵(年単位)の貯蔵容量を2,000Lから15,000Lに広げ、安定した温度管理を可能にした。ビン詰め後の二次発酵後に加熱処理して酵母を失活させ、フレッシュな香りと発泡性を安定的に維持できるようにした。
| 加工機 | 新型ビン詰め・打栓機 |
|---|---|
| その他 | 大型貯蔵冷蔵庫 |
新しい製品・サービス:昨年より発売したスパークリング純米吟醸酒、スパークリング純米酒(白麹)
スパークリング清酒のビン詰めラインと大型冷蔵庫の導入により、常温流通が可能で吟醸香の高いスパークリング純米酒・吟醸酒の生産体制が確立した。常温流通により流通経費が下がり製品の競争力が向上し、高級スパークリング清酒の国内・輸出市場の拡大が可能になった。経営面では、中長期の視点と経営数値で会社全体を俯瞰でき、重要課題と取組優先度が明確になった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
20年以上の純米酒・吟醸酒の製造・販売と技術蓄積を基に、スパークリング清酒を新ジャンルとして拡大する方針が読み取れる。
国内外で注目されるスパークリング清酒と輸出拡大のネックだった冷蔵管理を課題とし、常温流通で競争優位を狙う点が具体的に書かれている。
冷蔵温度管理が輸出拡大のネックと明示され、常温流通と増産を実現する生産プロセス革新で高付加価値化につなげる計画が読み取れる。
ビン詰め能力1,200Lから4,000Lへ2.3倍、冷温貯蔵能力2,000Lから15,000Lへ7.5倍など数値目標と改善率が示されている。
取締役杜氏が担当者として記載され、社員8人の会社であることはわかるが、補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。
フレッシュな吟醸香を特徴とする純米吟醸酒を常温流通可能にすること、百貨店向け高級贈答品への展開など顧客と製品の価値が具体的に書かれている。
今後の展望として常温流通商品の開発や輸出国拡大が示されているが、スケジュールや課題解決の方法の記載は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
スパークリング清酒は清酒の新しいジャンルとして注目されつつあり、高付加価値・高価格の高級酒市場を狙う点が書かれている。
地元産米の利用や吟醸酒発祥地としての地域貢献、海外への吟醸酒普及が書かれているが、波及効果の数値は示されていない。
投資で生産能力が2.3〜7.5倍に拡大し、流通経費の低下や販路拡大による効果が示されており、費用対効果を読み取りやすい。
ビン内低温二次発酵や大型冷蔵庫の導入は書かれるが、デジタル技術の活用や地域・サプライチェーンのイノベーションへの貢献は明示されていない。
スパークリング清酒が清酒の新ジャンルとして注目されると書かれるが、日本経済の構造転換への言及はない。
広島県東広島市の安芸津町で地元産米を使い、地域経済発展や広島伝統の吟醸酒文化の発信に貢献すると具体的に書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
常温流通可能な吟醸香の高いスパークリング純米酒を高付加価値商品として差別化し、百貨店向けのスパークリング純米大吟醸などの高級贈答用商品を開発する。常温流通で流通経費を下げ、冷蔵庫の少ない飲食店でも販売できるようにして取扱い酒販店・飲食店を増やす。低温輸送がネックだったアメリカ、香港、台湾への輸出を拡大する。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg