ものづくり補助金平成27年度製造業奈良県

丸太切削加工技術向上による生産性upと安全性の高い幼稚園・公園向け遊具の開発改良

株式会社ウッドウォームズ

成果ネジ穴の穴あけ工程の改善により材料ロス率30%の改善が実現

この事例のポイント

  • 大型遊具の生産に対応するため、現状は外注していた工程を内製化して生産力を上げる必要があった。
  • 特殊加工機械として円柱ノッチ加工機を導入した。
  • ネジ穴の穴あけ工程の改善により材料ロス率30%の改善が実現。手作業だったネジ穴の穴あけ工程が大幅に時間短縮され、精度も向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ウッドウォームズ
所在地奈良県 吉野郡下北山村
業種木材・木製品製造業
技術分野立体造形
設立2009年

事業の背景

当社は2009年創業の家族従業員のみの小さな木製遊具の工房で、無垢丸木を用いた手作り遊具のキットや製品を製造販売している。近年、待機児童解消に向けた認定こども園の増加により、一軒家やマンションの一室を使う施設が多く、遊具を広く置けるスペースが少ないケースが増えている。また、建物のウッドデザインや自然素材を好むナチュラル思考が高まり、幼稚園・保育所での園庭芝生化や一般家庭での木材利用も増えている。このため低価格・省スペースで屋内外に置ける木製遊具への潜在需要は高いと考えられた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力大型遊具の生産に対応するため、現状は外注していた工程を内製化して生産力を上げる必要があった。
  • 品質・精度安全性・耐久性・品質・製造環境で一歩先を行くため、加工技術の精度を向上させる必要があった。

やったこと

特殊加工機械として円柱ノッチ加工機を導入した。単一工程専用ではなく、フレキシブルさとメンテナンス性を重視して市販工具を流用する設計にしたことで、高い拡張性を持たせた。これにより今後発生する新たな加工にも応用が可能となった。また、外注していた中グリ加工にも対応できるようにした。

加工機円柱ノッチ加工機

新しい製品・サービス:より耐久性の高い製品や立体造形のパターンを広げた新しい製品設計による大型複合遊具。

事業の効果

  • ネジ穴の穴あけ工程の改善により材料ロス率30%の改善が実現

手作業だったネジ穴の穴あけ工程が大幅に時間短縮され、精度も向上した。材料ロス率は30%改善した。外注していた中グリ加工を内製化したことで耐久性の高い製品が作れるようになり、立体造形のパターンが広がって新しい製品設計につながった。これにより今までは困難だった大型複合遊具の製造も可能となった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    2009年創業の木製遊具製造で、ブランコキット販売から法人化へ至った経緯が書かれ、一貫した事業の延長に位置づけられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    認定こども園の増加や省スペース需要、ナチュラル志向の高まりを背景に潜在需要が高いと述べられているが、市場規模の数値はない。

  • 課題の認識と解決4

    外注していた中グリ加工と穴あけ工程を内製化し、材料ロス率30%の改善を実現したと具体的な課題解決が示されている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、生産性向上の成果も定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制2

    家族従業員中心の小さな工房で、制作・配送・施工を社員が担うとあるが、補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    低価格・省スペースで屋内外に設置可能な無垢丸木の木製遊具という価値は示されているが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は大型・複合遊具やコーディネート販売を目指すとあるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    木製遊具は一般的な分野だが、無垢丸木や大型複合遊具への注力など差別化の方向は示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    国が推進する認定こども園の増加に触れているが、雇用創出や波及効果の記述はわずかである。

  • 費用対効果3

    手作業の穴あけ工程の大幅な時間短縮と材料ロス率30%改善という効果は示されるが、投入額との比較はない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    奈良県吉野郡の木材を使い地域の間伐材を活用しているが、地域経済への波及や雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は大型・複合遊具に注力しつつ、遊具単体の販売だけでなく、遊具スペースを囲うフェンスや芝生、テーブルセットなど設置空間全体のコーディネート販売を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。