ものづくり補助金平成27年度サービス業(他に分類されないもの)鳥取県

スポット溶接機導入による鈑金サービスの高付加価値化

成果工程集約効果として作業時間が92%短縮された

この事例のポイント

  • 自動車用鋼板の薄型化・高硬度化が進み、従来の溶接機では作業が困難になっていた。
  • 「高精度スポット溶接機」を一式導入し、超高張力鋼板に対応できるようにした。
  • 工程集約効果として作業時間が92%短縮された。高精度スポット溶接機の導入により、超高張力鋼板やメーカー指定の修理方法に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

所在地鳥取県 米子市
業種自動車整備業
設立1975年

事業の背景

先代社長が昭和50年に創業した自動車鈑金塗装会社を、現社長が平成23年に継承して業務を行っている。業歴が長く、地域の整備業者、中古車販売店、メーカー、一般顧客からの信用も高い。各自動車メーカーの低燃費志向により、超高張力鋼板への対応が必要になっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力自動車用鋼板の薄型化・高硬度化が進み、従来の溶接機では作業が困難になっていた。
  • 新製品・新技術超高張力鋼板への対応が必要となっており、自社内で対応できる体制が求められていた。
  • コスト・採算外注に頼っていたため、外注企業への持込時間や費用がかかり、価格の明瞭化が課題であった。

やったこと

「高精度スポット溶接機」を一式導入し、超高張力鋼板に対応できるようにした。これにより、メーカー指定の修理方法に対応できるようになった。自社内での作業が可能になり、外注を削減して価格の明瞭化を図った。スポット溶接機の導入により工程が集約され、作業時間は92%短縮された。近隣ディーラーや中古車販売業者との連携も強化した。

事業の効果

  • 工程集約効果として作業時間が92%短縮された

高精度スポット溶接機の導入により、超高張力鋼板やメーカー指定の修理方法に対応できるようになった。自社内で作業できるため外注が減り、価格が明瞭になった。作業時間は大幅に短縮され、仕上がりも向上した。取引先との信頼が高まり、顧客が大幅に増加している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決外注依存による時間とコストの課題を認識し、内製化で工程集約効果92%時間短縮を実現したと具体的な数字で示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制現社長が従業員から継承したことや業歴の長さは書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述はほぼない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の板金塗装業を継承し、新工場設置やレンタカー事業など新分野へ展開する方針が読み取れるが、戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    超高張力鋼板への対応や地域で数少ないメーカー仕様塗装への対応が示され、強みはうかがえるが、市場動向との関係の説明は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    外注依存による時間とコストの課題を認識し、内製化で工程集約効果92%時間短縮を実現したと具体的な数字で示されている。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標3

    工程集約による92%時間短縮という実績はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    現社長が従業員から継承したことや業歴の長さは書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述はほぼない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    メーカー指定の修理方法に対応できること、仕上がり向上と作業時間短縮で顧客が大幅に増えたことは書かれるが、ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今年7月に新工場を設置し、今後レンタカーやバイク・自転車整備へ挑戦するとあるが、遂行方法や期間は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    超高張力鋼板やメーカー仕様の塗装に対応でき、地域では数少ない設備を持つと書かれているが、普及度の数字はない。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    地域の整備業者や中古車販売店との連携、近隣ディーラーとの関係強化がうかがえるが、波及効果の記述は限られる。

  • 費用対効果3

    外注削減による明瞭会計化と92%の時間短縮が示されるが、補助金投入額との比較や費用対効果の数字はない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新の高精度スポット溶接機の導入は書かれるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの活用はうかがえない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    地域の整備業者や中古車販売店との連携、米子市の地域事業者としての役割がうかがえるが、経済成長への貢献は具体的でない。

今後の展望

新工場を設置しレンタカー事業に新規着手した。今後はレンタカー事業の拡大やバイク・自転車整備など新たな分野への挑戦を考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

新潟県サービス業(他に分類されないもの)平成30年度

エーミング作業及び分解整備による新たな受注体制の確立

エーミング作業のための設備として、センサーを使いカメラやバンパーから対象物の距離を測りズレを修正するエーミングツールを導入した。

効果:整備工場やエンドユーザーへの販売価格が10,000円ほど下げられるようになった。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。