ものづくり補助金平成27年度製造業島根県

島根県清酒蔵麹米使用オリジナルどぶろくビール「おろち」の本格販売

島根ビール株式会社

成果発酵期間 100従来比%→60従来比%

この事例のポイント

  • どぶろくビール「おろち」は発売わずか48時間で予約完売するほどの人気だったが、発酵や熟成に他の品種の約6倍の期間がかかり、タンクにも余裕がなかったため増産できなかった。
  • 従来のタンクに余裕がなく増産できなかったため、細やかな温度管理が可能なビール製造タンク2基を導入した。
  • 発酵期間 100従来比%→60従来比%。新しいタンクの導入により、発酵期間が従来の約6割に短縮され、タンクが増えたことで生産能力が大きく上がる見込みである。

事業者のプロフィール

事業者名島根ビール株式会社
所在地島根県 松江市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
従業員数8人
資本金5,000万円
設立1996年

事業の背景

島根ビール株式会社は、松江城の堀川沿いに小さな醸造所を構え、社員と矢野学社長の5人で製造・販売を行っている。伝統的なビールの製法をもとに島根の食文化や地域性を反映させたビールを醸造し、全国的に高い評価を受け各種コンクールでの受賞も多い。定番4種類のビールに加え、季節限定や数量限定の商品も開発している。売上は81百万円である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力どぶろくビール「おろち」は発売わずか48時間で予約完売するほどの人気だったが、発酵や熟成に他の品種の約6倍の期間がかかり、タンクにも余裕がなかったため増産できなかった。

やったこと

従来のタンクに余裕がなく増産できなかったため、細やかな温度管理が可能なビール製造タンク2基を導入した。新タンクは冷却ジャケット付で、冷却部分を上中下の3段で調節できるため、ビールと清酒それぞれの発酵に適した温度を保てるようになった。あわせてブラインタンクを導入し、製造設備を強化した。どぶろくビール「おろち」は、清酒の麹と酵母を使い、ビールの中に島根の酒を再現する製品として2010年から取り組んできたもので、この設備導入により本格的な販売と増産に対応できる体制を整えた。

  • その他ビール製造タンク(冷却ジャケット付)2基ブラインタンク

新しい製品・サービス:どぶろくビール「おろち」の本格販売

事業の効果

  • 発酵期間 100従来比%→60従来比%
  • 生産能力(タンク1基あたりの生産量) 1倍(従来比)→4倍(従来比)
  • 工場全体の生産量 100従来比%→120従来比%

新しいタンクの導入により、発酵期間が従来の約6割に短縮され、タンクが増えたことで生産能力が大きく上がる見込みである。工場全体の生産量も約2割増となる。製造スケジュールに余裕ができることで、長期熟成や異なる酒蔵の酒を2タンクで並行して使う製造も可能になる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    付加価値・賃上げの目標生産量約4倍の見込み、工場全体の生産量約2割増、発酵期間を約6割に短縮するなど数値目標が具体的に示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け予約完売する人気や定番4種類の商品、「おろち」の特徴など、製品価値と顧客の支持が具体的に書かれている。
  • 4
    新しさ・高付加価値清酒の麹と酵母を使うどぶろくビールという独自性や、従来の約6倍の発酵期間など、高付加価値の特徴が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性「おろち」の開発は2010年からの取組と書かれ、過去の取組との継続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性2

    「おろち」の開発は2010年からの取組と書かれ、過去の取組との継続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    島根の食文化や地域性を反映したビール、各種コンクール受賞歴など強みは書かれるが、市場動向との関係の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    タンク増設で増産できなかった課題を解決し生産量約4倍、工場全体約2割増と見込むなど、課題と効果の関係は読み取れる。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産量約4倍の見込み、工場全体の生産量約2割増、発酵期間を約6割に短縮するなど数値目標が具体的に示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員8名で社員と社長が中心に製造・販売と書かれるのみで、補助事業の遂行体制の詳細は記載がない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    予約完売する人気や定番4種類の商品、「おろち」の特徴など、製品価値と顧客の支持が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    製造スケジュールに余裕が生まれ長期熟成や並行製造が可能になると述べられるが、スケジュールや検証方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    清酒の麹と酵母を使うどぶろくビールという独自性や、従来の約6倍の発酵期間など、高付加価値の特徴が具体的に書かれている。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    島根の食文化や県のPRに役立てるとあり地域性はうかがえるが、経済波及や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果3

    生産量約4倍、工場全体約2割増、発酵期間短縮という効果は示されるが、投入額に対する付加価値の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    島根の食文化や風土を活かし、県のPRや地ビールの知名度向上につなげる地域性の強い事業として具体的に書かれている。

事業者の声

島根ビール株式会社は地ビール「松江ビアへるん」を通して、「しまね」独自の食、文化、風土による幸せをお届けし、関連する全てのみなさまと地元「しまね」の元気に貢献します。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。