ものづくり補助金平成27年度製造業島根県

チョコレートと和半生菓子を融合した 新商品製造・全国及び海外展開事業

津山屋製菓株式会社

この事例のポイント

  • 需要が洋菓子中心の傾向にある中で、現代のニーズに応える商品の研究開発に力を入れられていなかった。
  • 従来の寒天和菓子とチョコレートを融合させた新商品の開発を行った。
  • 作業者が使いやすく衛生面でも優れた機械により作業効率が向上し、チョコレートの特徴に合わせたさまざまなチョコレート製品を生産できる体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名津山屋製菓株式会社
所在地島根県 出雲市
業種食料品製造業
従業員数76人
資本金1億円
設立1912年

事業の背景

津山屋製菓は出雲市斐川町で大正元年に創業し、昭和38年に株式会社となった。家庭の茶の間に並ぶ半生菓子などを製造し、寒天ドライゼリー、寒天和菓子、ようかん巻、まんじゅう、ペクチンゼリーなどを斐川工場の従業員76名で作っている。出雲大社の参道に本店、東京都目黒区に自由が丘店を開き、好調な売れ行きを見せている。過去10年の消費カテゴリーの推移を見ると、チョコレートだけが伸びている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術需要が洋菓子中心の傾向にある中で、現代のニーズに応える商品の研究開発に力を入れられていなかった。
  • 新製品・新技術看板の半生菓子は年配層中心に売れているが、少子高齢化が進むなか対象年齢を下げた商品が必要とされていた。

やったこと

従来の寒天和菓子とチョコレートを融合させた新商品の開発を行った。チョコレートを適度な量でコーティングする「チョコレートエンローバー一式」と、コーティングしたチョコレートを冷却する「クーリングトンネル」(モールディングマシーン一式)を導入した。また1分間で最大250個を包装できる「ピロー包装機」も導入し、平成28年11月に機械が導入された。機械導入後はさまざまなチョコレート製品の生産体制が整い、現在は大社本店と自由が丘店で店頭販売を行いながら、今後の流通や長期保存に向けた開発に取り組んでいる。

  • 加工機チョコレートエンローバー一式モールディングマシーン一式クーリングトンネルピロー包装機

新しい製品・サービス:寒天和菓子とチョコレートを融合させた新商品

事業の効果

作業者が使いやすく衛生面でも優れた機械により作業効率が向上し、チョコレートの特徴に合わせたさまざまなチョコレート製品を生産できる体制が整った。現在は店頭販売で反応を見ながら、今後の流通・長期保存に向けた開発に取り組んでいる。国内に加え、アメリカなど海外への展開も目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    地域経済への波及出雲市斐川町の地域特産である寒天を活かし、出雲大社の参道に本店を構える地域密着の取組として具体的に読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員76名の製造体制と、社員の実力主義や創造的な仕事を重視する社風がうかがえるが、補助事業の遂行体制は具体的でない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    従来の寒天和菓子を看板とし、チョコレート融合で新商品を作る方向は示されるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    需要が洋菓子中心に移る現状と、チョコレートは過去10年伸びているという市場認識は読み取れるが、自社の強みとの関係は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    少子高齢化を課題に、若い層へ対象を広げる必要を認識している。ただ、売上や利益の目標値は示されていない。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制2

    従業員76名の製造体制と、社員の実力主義や創造的な仕事を重視する社風がうかがえるが、補助事業の遂行体制は具体的でない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    老若男女に好まれるチョコレートという対象層や、ロシア視察の菓子をヒントにした点は示されるが、選ばれる理由は整理されていない。

  • 事業化までの道筋3

    機械導入後に生産転用を終え、店頭販売と並行して長期保存に向けた開発に取り組むという段階が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    チョコレートと寒天和菓子の融合は独自性がうかがえるが、高付加価値化や高価格化の具体的内容は示されていない。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用3

    海外展開を含む地域特産の寒天と6次産業化の取組は示されるが、国が補助する積極的理由の記述は薄い。

  • 費用対効果2

    1分間最大250個の包装能力は示されるが、補助金額に対する付加価値増加や生産性の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    地域の農産物を使う6次産業化は示されるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    出雲市斐川町の地域特産である寒天を活かし、出雲大社の参道に本店を構える地域密着の取組として具体的に読み取れる。

今後の展望

新商品を国内外に展開し、今後の流通・長期保存に向けた開発を進める方針である。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。