ものづくり補助金平成27年度製造業岡山県

微細粒度・安定組成のクレー開発、製造

山陽クレー工業株式会社

成果原料受入から微粉砕までに要する時間が15~20%短縮できた。

この事例のポイント

  • 以前のジョークラッシャは原料の出口間隔の調整に半日以上かかり、原料の状態に応じた粒度調整ができなかった。
  • シングルトグルジョークラッシャを導入した。
  • 原料受入から微粉砕までに要する時間が15~20%短縮できた。シングルトグルジョークラッシャと粉粒体連続定量供給機の導入により、調整時間が大幅に短縮され、調整作業の安全面の不安も解…

事業者のプロフィール

事業者名山陽クレー工業株式会社
所在地岡山県 備前市
業種窯業・土石製品製造業
技術分野製造環境,複合・新機能材料
従業員数12人
資本金4,500万円
設立1940年

事業の背景

同社は昭和15年創業の、天然のろう石から精製したクレーを製造する企業である。クレーは紙、ゴム製品、塗料、農薬、接着剤などに使われ、最終製品に柔軟性や平滑性などの特性を付加する。自動車関連ゴムメーカーから、微細粒度・安定組成のクレーの開発要望を受けていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力以前のジョークラッシャは原料の出口間隔の調整に半日以上かかり、原料の状態に応じた粒度調整ができなかった。
  • 品質・精度水分量の多い原料は粒度が大きすぎて乾燥に時間がかかり、粉体の供給量にばらつきがあって原料と粉体が均一に混ざらなかった。
  • 人手・技能撹拌のためだけに人員が一人必要になっていた。

やったこと

シングルトグルジョークラッシャを導入した。原料の出口間隔は最小10mmまで設定可能で、短時間(1時間)で容易かつ安全に調整できるようになった。粉粒体連続定量供給機を導入し、粉体の供給量を調節でき、撹拌機能により連続定量供給が可能になった。これにより原料と粉体が均一に混ざるようになった。7年間にわたる試行錯誤を経て「微細粒度・安定組成のクレー」の開発・生産を実現した。

  • 加工機シングルトグルジョークラッシャ粉粒体連続定量供給機

新しい製品・サービス:微細粒度・安定組成のクレー

事業の効果

  • 原料受入から微粉砕までに要する時間が15~20%短縮できた。
  • 機械導入後は不良がゼロになった。
  • 容易かつ安全に短時間(1時間)で調整できる。

シングルトグルジョークラッシャと粉粒体連続定量供給機の導入により、調整時間が大幅に短縮され、調整作業の安全面の不安も解消された。作業者は他の業務ができるようになった。原料受入から微粉砕までの時間が15~20%短縮し、不良がゼロになって粒度と組成の品質が高いレベルで安定し、生産性も向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決課題はジョークラッシャの調整に半日以上、粉体供給のバラつき、不良発生と具体的で、導入後に不良ゼロ・時間15〜20%短縮と数字で示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性創業以来のクレー製造と、7年間の試行錯誤による微細粒度・安定組成品の開発が書かれ、事業の延長線上であることがうかがえる。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性2

    創業以来のクレー製造と、7年間の試行錯誤による微細粒度・安定組成品の開発が書かれ、事業の延長線上であることがうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    国内唯一の湿式・乾式両製法を持つ点は強みとして読めるが、市場動向や競合との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    課題はジョークラッシャの調整に半日以上、粉体供給のバラつき、不良発生と具体的で、導入後に不良ゼロ・時間15〜20%短縮と数字で示されている。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標2

    15〜20%短縮や不良ゼロの実績はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    代表者が開発を指揮し、取引先を開拓する方針は読めるが、従業員12人での体制や人材配置は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    自動車関連ゴムメーカーからの要望で微細粒度品を開発したと書かれ、顧客ニーズの裏付けはあるがターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後はメーカーとのマッチングや商社開拓に力を入れると方針は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    微細粒度・安定組成のクレーは一般的でない品質として示され、今後の認知拡大が目標とされているが、高価格化の数値は書かれていない。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果3

    不良率ゼロや時間短縮が示されるが、補助金額と付加価値増加の関係は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    岡山県備前市の地域企業であることは書かれるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長への言及はうかがえる程度。

今後の展望

今後は新たなクレーの認知と市場拡大が大きな目標であり、製品開発に取り組むメーカーとのマッチング、取引可能な商社の開拓に力を入れていく。

事業者の声

2つの機械が上手くかみ合い、粉砕が安定することで不良がなくなり、粉体の供給量が均一になったことで品質が安定しました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。