ものづくり補助金平成25年度製造業青森県

スラッジ水(生コン汚泥水)完全再利用、コスト削減計画

むつアサノコンクリート株式会社

成果産業廃棄物処理費(年間) 244万円/年→100万円/年

この事例のポイント

  • 旧プラントは昭和63年の設置から27年が経過し、製造設備の経年劣化による故障や鉄板の腐食が起きていた。
  • プラントを新設し、プラント内やミキサー車の洗浄で発生したスラッジ水の濃度を調整して、JISに基づきコンクリート用練り混ぜ水として使用する仕組みを作った。
  • 産業廃棄物処理費(年間) 244万円/年→100万円/年。スラッジ水を再利用できるようになったことで、スラッジ水が大幅に減り、旧プラントで日常的に行っていた脱水処理の稼働が減少…

事業者のプロフィール

事業者名むつアサノコンクリート株式会社
所在地青森県 むつ市
業種窯業・土石製品製造業
従業員数27人
資本金2,000万円
設立1971年

事業の背景

当社は生コンクリート(レディミクストコンクリート)の製造・販売を行っている。旧プラントは昭和63年に設置され、平成19年から産業廃棄物処理施設として稼働していた。平成24年度の産業廃棄物処理費は年244万円にのぼり、毎年大きな負担となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力旧プラントは昭和63年の設置から27年が経過し、製造設備の経年劣化による故障や鉄板の腐食が起きていた。
  • 生産能力セメントサイロ内部で一部の固形化が起き、セメント詰まりによる故障が多くなっていた。
  • コスト・採算工場内の残コン処理やミキサー車の洗浄で発生するスラッジ(汚泥)の産業廃棄物処理費が平成24年度に年244万円かかり、毎年大きな負担となっていた。

やったこと

プラントを新設し、プラント内やミキサー車の洗浄で発生したスラッジ水の濃度を調整して、JISに基づきコンクリート用練り混ぜ水として使用する仕組みを作った。生コンクリートの脱水処理施設を改造し、スラッジ水をためる水槽に隔壁を増設して水槽を二つに分けた。一方はスラッジ水を入れる水槽、もう一方はスラッジ調整水槽とし、調整水槽の底には固形分が固まらないよう攪拌機を設置して一定時間ごとに攪拌できるようにした。これにより、従来は固形化して産業廃棄物として処理していたスラッジ水を再利用できるようになった。

  • その他生コンクリート製造プラント新設脱水処理施設改造攪拌機

事業の効果

  • 産業廃棄物処理費(年間) 244万円/年→100万円/年

スラッジ水を再利用できるようになったことで、スラッジ水が大幅に減り、旧プラントで日常的に行っていた脱水処理の稼働が減少して産業廃棄物処理量が削減された。平成24年度に年244万円かかっていた処理費用は、5年間で500万円程度(年換算で約100万円)まで圧縮された。産業廃棄物処理場への運搬に必要な人件費や運送費も削減できた。環境にやさしく、コスト削減が可能な事業運営が実現した。

今後の展望

冬場(12〜3月)は、練り混ぜ水を10度以上に保つ必要があるが、スラッジ水から回収した水は屋外保管で加熱できないため使えず、スラッジ水全量の2〜3割が再利用できていない。今後この課題の解決策を考え、コストを上げずにスラッジ水を全量活用できる体制を整えたいと考えている。また、社員への周知や当社ホームページでの情報発信を通じ、環境への配慮を他の生コン会社にはない強みとしてPRしていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。