ものづくり補助金平成27年度製造業岡山県

DC-15納豆菌を用いた商品の事業化

蒜山食品加工株式会社

成果従来は発酵が未熟なままの製品が1割以上生じたが、温度管理の徹底により発酵の状態が安定するようになった。

この事例のポイント

  • 従来は発酵が未熟なままの製品が1割以上生じていた。
  • DC-15菌を使った納豆の生産体制を整えるため、2016年にDC-15菌専用の発酵室を2室設置した。
  • 従来は発酵が未熟なままの製品が1割以上生じたが、温度管理の徹底により発酵の状態が安定するようになった。発酵室の温度管理を徹底したことで、発酵状態が安定するようになった。

事業者のプロフィール

事業者名蒜山食品加工株式会社
所在地岡山県 津山市
業種食料品製造業
技術分野バイオ,製造環境
従業員数46人
資本金9,000万円
設立1983年

事業の背景

基山食品加工は岡山県産大豆などを原料に納豆を生産し、近畿・中国・四国の小売店で販売している。1983年の設立後は大手納豆メーカーからの生産受託が主体だったが、約9年前から自社ブランド主体に切り替え、現在は自社製品が6割を占める。納豆は健康志向の高まりを背景に需要が拡大し、2018年3月にはテレビで大きく紹介されて工場はフル稼働の状態が続いているという。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来は発酵が未熟なままの製品が1割以上生じていた。
  • 品質・精度納豆菌は生きているため、発酵室内の微妙な温度変化で発酵状態が変わり、品質が安定しなかった。
  • 新製品・新技術DC-15菌を使った高付加価値製品を生産するには、生産工程の改良が必要だった。

やったこと

DC-15菌を使った納豆の生産体制を整えるため、2016年にDC-15菌専用の発酵室を2室設置した。発酵室内の上部・中部・下部の3箇所に温度センサーを備え、室内の温度状況を監視・制御できるようにした。これにより温度管理を徹底し、発酵状態の安定化を図った。

  • その他DC-15菌専用発酵室温度センサー3箇所付き

新しい製品・サービス:DC-15菌納豆

事業の効果

  • 従来は発酵が未熟なままの製品が1割以上生じたが、温度管理の徹底により発酵の状態が安定するようになった。

発酵室の温度管理を徹底したことで、発酵状態が安定するようになった。DC-15菌納豆は地元のスーパーマーケットなどで販売され、2018年3月期の販売量は2万4000パックだった。認知度が高まれば販売量を拡大できると見ており、将来は米国などへの輸出も視野に入れている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.5 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    新しさ・高付加価値納豆の一般的な分野の中で、DC-15菌という特定の菌を用いた機能性納豆を西日本で生産する契約を結び、2パック約170円と高価格で展開している。
  • 4
    これまでの取組との一貫性設立時の受託生産から約9年前に自社ブランド主体へ切替え、現在は自社製品が6割。DC-15菌納豆を今後のフラッグシップと位置づけ一貫した流れが読み取れる。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性大手との価格競争を避け、産地明記で差別化し、大手に比べ小規模なメリットを生かしている。外部環境と自社の強みを踏まえた戦略が読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業化までの道筋米国や欧州への輸出を視野に入れるとあるが、遂行方法やスケジュールは示されておらず薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性4

    設立時の受託生産から約9年前に自社ブランド主体へ切替え、現在は自社製品が6割。DC-15菌納豆を今後のフラッグシップと位置づけ一貫した流れが読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大手との価格競争を避け、産地明記で差別化し、大手に比べ小規模なメリットを生かしている。外部環境と自社の強みを踏まえた戦略が読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    発酵が未熟な製品が1割以上生じていた課題を、温度管理の徹底で安定させ高付加価値製品を強化する計画が示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標3

    2018年3月期の販売量2万4000パック、認知度向上で拡大可能と見ている。目標値の明示は弱いが、実現性の見通しは示されている。

  • 事業を進める体制3

    46人の従業員を擁し、既に製造・販売実績があり、専用発酵室を設置して生産体制を整備している。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    DC-15菌納豆は機能性(食後血糖値の上昇抑制)を持ち、2パック約170円と価格に見合う価値を訴求。塩分カットやレモン果汁など選ばれる理由も整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    米国や欧州への輸出を視野に入れるとあるが、遂行方法やスケジュールは示されておらず薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性5.0
  • 新しさ・高付加価値5

    納豆の一般的な分野の中で、DC-15菌という特定の菌を用いた機能性納豆を西日本で生産する契約を結び、2パック約170円と高価格で展開している。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    地元の岡山県産大豆を原料に使い、地元スーパーで販売するなど地域の原料調達と雇用を担っている。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    岡山県産大豆を使い地域の原料と販路を活かし、2018年3月期売上8億円、従業員46人の地域雇用を担う事業として読み取れる。

今後の展望

DC-15菌納豆を柱に高付加価値製品の割合を増やしていく方針。将来は米国や欧州への輸出も考えている。

事業者の声

DC-15菌納豆は当社のフラッグシップとなる製品。原料にも岡山県産大豆の「とよしろめ」を使っている。将来は米国や欧州にも輸出をしたいと考えている

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。