ものづくり補助金平成27年度製造業広島県

高精度のラベル印刷を可能にし、納期短縮とコスト削減を実現する取組み

有限会社柿原銘板製作所

成果ラベルの公差 0.5mm→0.2mm

この事例のポイント

  • 工業用ラベルの複雑形状化に対応するため、印刷精度を上げる必要があった。
  • 最新の小型間欠ロータリー印刷機BABY-200-4Fを導入した。
  • ラベルの公差 0.5mm→0.2mm。工業用ラベルの公差を±0.5mmから±0.2mmに高精度化し、ロス発生率95%低減により3%のコストダウンの目処がつい…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社柿原銘板製作所
所在地広島県 福山市
業種印刷・同関連業
技術分野精密加工
従業員数101人
資本金2,500万円
設立1958年

事業の背景

当社はラベルと銘板の両方を一貫生産できることが強みである。ラベル市場は印刷業界全体の市場縮小の余波を受けて競争が激化している。新規案件の引き合いは頻繁にあるが、ほとんどは従来以上の精度向上、コストダウン、納期短縮を求められるものだった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度工業用ラベルの複雑形状化に対応するため、印刷精度を上げる必要があった。
  • 品質・精度印刷材料送りの精度が低くインキが重なり、にじみが発生していた。
  • 品質・精度印刷材料の蛇行防止性能が低く、一定の割合で不良品が発生し材料ロスの原因となっていた。
  • 生産能力印刷スピードを上げられず、急な生産増強の要請に応えられない状況だった。
  • コスト・採算ラベル市場で競争が激化しており、コストダウンが必要だった。

やったこと

最新の小型間欠ロータリー印刷機BABY-200-4Fを導入した。印刷材料送りの精度を高め、にじみの発生を低減した。蛇行修正機能により、不良品発生と材料ロスを95%低減することを目指した。印刷スピードを向上させ、印刷の高精度化と不良品・材料ロスの低減によって全体のリードタイムを短縮した。

加工機小型間欠ロータリー印刷機 BABY-200-4F

事業の効果

  • ラベルの公差 0.5mm→0.2mm
  • ロス発生率95%低減による3%のコストダウンの目処がつき
  • 納期 7日間→4日間

工業用ラベルの公差を±0.5mmから±0.2mmに高精度化し、ロス発生率95%低減により3%のコストダウンの目処がついた。納期は7日間から4日間への短縮の見通しがついた。ラベルと銘板の相乗効果で他社との差別化と競争力強化につながる生産体制を構築でき、銘板の発注元にラベル印刷も同時に注文してもらえれば売上増と収益確保が期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性2

    ラベル・銘板を一貫生産する強みや銘板との相乗効果は書かれるが、過去の取組との連続性や経営戦略上の位置付けは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    市場縮小でラベル市場の競争が激化していること、ラベルと銘板の一貫生産が強みであることが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決5

    公差±0.5mmから±0.2mm、納期7日から4日、ロス発生率95%低減、3%コストダウンと数字で課題と目標が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    公差・納期・コストの目標値は具体的だが、付加価値額や賃上げの目標は書かれず、実現可能性の根拠も限定的。

  • 事業を進める体制2

    従業員101人や部長の名前はあるが、補助事業を遂行する人材・事務処理体制についての記述はほぼない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    市場ニーズである高精度化・短納期化と、銘板との同時受注という選ばれる理由が整理されて書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    中長期の検証や遂行スケジュールは書かれず、今後の展望として多言語市場への拡大が述べられる程度である。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    複雑形状ラベルの高精度化という位置付けは読み取れるが、高水準の高付加価値化を示す数値的根拠は薄い。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    国が補助する理由となる雇用創出や波及効果は書かれず、多言語市場への拡大期待が述べられるにとどまる。

  • 費用対効果4

    ロス発生率95%低減や3%のコストダウン、納期短縮など、投資効果を示す数字が複数示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    最新ロータリー印刷機の導入は書かれるが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    福山市の事業者であることは分かるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

工業用ラベルの高精度化、コストダウン、短納期化を実現することで、銘板との同時受注による売上増と収益確保を期待している。今後は日本市場に限らず英語圏、スペイン語圏、中国語圏など多言語のラベルでの世界的な市場拡大も期待される。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。