ものづくり補助金平成25年度製造業栃木県

北関東初!「箔押し」対応のラベル・パッケージの試作および小ロット生産システムの構築

有限会社吉成印刷

成果試作品1枚あたりのコスト 32,010円→70円

この事例のポイント

  • ラベル・パッケージに箔押しを施すには専門業者への外注が必要で、印刷から箔押しまで約10日間かかっていた。
  • インクジェットプリンターで印刷後、富士ゼロックスVersant 2100 Pressによるオンデマンド印刷と箔の転写を組み合わせた新たな生産方法を導入した。
  • 試作品1枚あたりのコスト 32,010円→70円。箔押しを1枚から低コストで行えるようになり、ラベル・パッケージや名刺での箔押しが気軽にできるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社吉成印刷
所在地栃木県 栃木県
業種印刷・同関連業

事業の背景

栃木県のフードバレー構想の下、「個」に向けた企画商品の必要性が高まっていた。クライアントからはオリジナルかつ小ロットでのラベル・パッケージの要望が多かった。栃木県は観光に力を入れており海外からの来訪者も多く、日本ブランドを印象づける和風デザインが求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術ラベル・パッケージに箔押しを施すには専門業者への外注が必要で、印刷から箔押しまで約10日間かかっていた。
  • コスト・採算箔押しは版下製造・印刷・プレスの工程が必要なため、小ロットや完成イメージのサンプル制作にコストと作業時間がかかっていた。
  • 生産能力箔押しはプレス印刷のため大きな面積への対応が難しかった。
  • 集客・繁閑多くの商品が並ぶ中で商品を目立たせ、購入者の目に留めさせることが大きな課題となっていた。

やったこと

インクジェットプリンターで印刷後、富士ゼロックスVersant 2100 Pressによるオンデマンド印刷と箔の転写を組み合わせた新たな生産方法を導入した。既存所有のインクジェットプリンターで下地の黒・赤を印刷し、その後オンデマンド印刷と箔転写を行うことで、箔押しを1枚から低コストで行えるようにした。製造工程を合理化し、版下製造や印刷・プレスの工程を省いて試作品を作成できるようにした。ダイニック製DC-1による箔押しで、バリアブルでの箔押し加工製品の販売も可能になった。

加工機富士ゼロックス Versant 2100 Press
加工機ダイニック DC-1
加工機インクジェットプリンター

新しい製品・サービス:箔押しを施したラベル・パッケージ、名刺などの小ロット試作品とバリアブル箔押し加工製品

事業の効果

  • 試作品1枚あたりのコスト 32,010円→70円
  • 100枚作成時のコスト 33,000円→7,000円
  • 1枚作成時のコスト低減率は99.8%

箔押しを1枚から低コストで行えるようになり、ラベル・パッケージや名刺での箔押しが気軽にできるようになった。従来の製法と比べてコストは大幅に下がり、小ロットでは事業計画時の算出額とほぼ変わらないコストで作成できた。製造工程の合理化により試作から小ロット生産、バリアブル加工まで対応できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    公開事例には過去の取組との連続性や経営戦略上の位置付けは書かれておらず、わずかに海外向けジャパンブランド確立の方針がうかがえる程度。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    栃木県の観光環境や海外客の多さ、日本ブランドの和風デザイン需要に触れるが、自社の経営資源との強み・弱みの分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    箔押しは専門業者外注で印刷から箔押しまで10日間かかる課題を示し、版下・印刷・プレスの工程改善で対応する内容が具体的。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    100枚でのコスト低減率78.8%、1枚で99.8%、500枚で12.1%など数字つきの目標と効果が示されている。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客は個・小ロットを求めるクライアントと示されるが、選ばれる理由やニーズの裏付けは一部にとどまる。

  • 事業化までの道筋4

    既存インクジェットプリンターと富士ゼロックス機器の連携で導入する工程が示され、課題解決の方法は具体的。スケジュールは不明。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    箔押しは通常大面積・大ロット向けで従来は高コストだったが、1枚70円で可能にする点が数値で示され、高付加価値化の水準が明確。

公的補助の必要性73%
  • 波及効果・雇用2

    栃木県のフードバレー構想や地域の名産品・お土産への言及がある程度で、国が補助する波及効果は明示されていない。

  • 費用対効果5

    投資に対応するコスト低減率や1枚からの低コスト化の数字が具体的に示され、費用対効果の根拠が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献4

    バリアブル箔押しやデジタル印刷機による小ロット生産の仕組みが示され、デジタル技術の活用は具体的に読み取れる。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    栃木県の地の利や名産品・お土産を活かす方向性は読み取れるが、地域の雇用や経済成長への効果は具体性が薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

日本の地の利を活かした名産品や土産、日本人の気質を活かした丁寧な「Made in Japan」ブランドの商品として差別化を図り、注目を集めていきたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。