ものづくり補助金平成27年度製造業山口県

製造設備の強化による地元で愛される「鯛寿司」の販路拡大

企業組合うずしお母さんの店

成果炊飯回数 6回/日→3回/日

この事例のポイント

  • メディアやクチコミで注文が大きく増えたが、全工程が手作りのため製造可能な数に限りがあり注文に対応しきれなくなっていた。
  • 「鯛寿司」の量産体制の確立に向けて、業務用全自動炊飯器、スーパーブレンダー(酢合わせ機・混合機)、業務用冷凍庫を導入した。
  • 炊飯回数 6回/日→3回/日。炊飯と寿司飯製造の自動化により省力化が進み、1日当たり約3倍の製造が可能となって量産体制が確立した。

事業者のプロフィール

事業者名企業組合うずしお母さんの店
所在地山口県 柳井市
業種食料品製造業
技術分野製造環境

事業の背景

当組合は、大畠瀬戸地域で有名な一本釣りの鯛と手作りの橋香酢を使った「鯛寿司」や、地元産の農産物を90%以上使用した「うずしお弁当」のほか、地域の集会や法事、学校行事などの予約弁当を製造している。近年、メディアへの露出やクチコミ等により「鯛寿司」や「予約弁当」の注文が大きく増加している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力メディアやクチコミで注文が大きく増えたが、全工程が手作りのため製造可能な数に限りがあり注文に対応しきれなくなっていた。
  • 人手・技能事業開始から10年以上が経過し組合員の世代交代への対応が必要な時期に入っており、担い手が代わっても従来と変わらない商品を製造できる体制づくりが急務となっていた。

やったこと

「鯛寿司」の量産体制の確立に向けて、業務用全自動炊飯器、スーパーブレンダー(酢合わせ機・混合機)、業務用冷凍庫を導入した。業務用全自動炊飯器は計量から炊きあがりまでを自動で行い、株やゴミをすばやく除去し、独自の吸水機能により優しい洗米と米割れの低減、正確な水加減で炊き上がりの品質を一定に保つ。スーパーブレンダーはスイッチひとつで「混ぜ」「熱冷却」「シャリ排出」まで全自動で行い、ウルトラスリンク方式(撹拌方式)採用により粘りがなくツヤのある寿司飯を製造できる。既存冷凍庫より大容量の高性能な業務用冷凍庫により食材保管量も増加した。

  • 加工機業務用全自動炊飯器スーパーブレンダー酢合わせ機・混合機
  • その他業務用冷凍庫

事業の効果

  • 炊飯回数 6回/日→3回/日
  • 寿司飯(酢合わせ・撹拌)の工程は従来2名が1回あたり15分かけて平均3回/日実施しており、スーパーブレンダー導入によりスイッチひとつで自動撹拌が可能になり大幅に省力化された
  • 製造量 1倍→3倍

炊飯と寿司飯製造の自動化により省力化が進み、1日当たり約3倍の製造が可能となって量産体制が確立した。人員配置の見直しにより、配達可能地域を柳井市全域、周防大島町、平生町、田布施町へ拡大できる見込みである。鯛寿司の安定供給で顧客満足度を向上させ、地元食材の使用量増加と雇用拡大による地域活性化を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決注文に対応しきれない課題を認識し、炊飯器2機体制や寿司飯工程の自動化で1日当たり約3倍の製造が可能になったと具体的に書かれている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標1日当たり約3倍の製造が可能になったと数字で示され、炊飯回数の半減など目標の裏付けもあるが、賃上げや付加価値額の目標値は書かれていない。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け地元農水産物90%以上使用、一本釣りの鯛、手作りの味といった価値や顧客ニーズが具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性事業開始から10年以上経過し組合員の世代交代が急務とあり、手作りの味を守る方針は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性2

    事業開始から10年以上経過し組合員の世代交代が急務とあり、手作りの味を守る方針は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    メディア露出や口コミで鯛寿司・予約弁当の注文が大きく増加したとあり市場動向は読めるが、競争優位性の分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    注文に対応しきれない課題を認識し、炊飯器2機体制や寿司飯工程の自動化で1日当たり約3倍の製造が可能になったと具体的に書かれている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1日当たり約3倍の製造が可能になったと数字で示され、炊飯回数の半減など目標の裏付けもあるが、賃上げや付加価値額の目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    寿司飯工程は従来2名が担当していたが、人員配置の見直しに触れるのみで、補助事業を遂行する体制や事務処理能力は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    地元農水産物90%以上使用、一本釣りの鯛、手作りの味といった価値や顧客ニーズが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    配達地域を柳井市全域や周防大島町など拡大する方向は示されているが、導入スケジュールや遂行方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    ウルトラスインク方式で粘りのないツヤのある寿司飯を製造可能になったとあり高品質化は読めるが、分野の普及度との比較は書かれていない。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    地元食材の使用量増加や雇用拡大、地域活性化への貢献が述べられているが、波及効果の規模は数字で示されていない。

  • 費用対効果3

    製造量が約3倍になったとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    大畠地域の地元食材を活用し、雇用拡大と配達地域の拡大で地域活性化に貢献すると、地域特性を活かした取組が具体的に書かれている。

今後の展望

運送業者との連携により販売可能な地域をさらに拡大させていく予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。