ものづくり補助金平成27年度製造業徳島県

木頭柚子残渣有効活用エコエネルギープロジェクト

株式会社きとうむら

この事例のポイント

  • 柚子搾汁後の残渣の乾燥量を増やしたいが、現在の設備では処理できる量が限られている。
  • 柚子搾汁後の皮を乾燥させる機械として、ハイスペックな食品乾燥機の導入を計画した。
  • 従来機と比べて乾燥時間が短縮され、処理量も増やせるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社きとうむら
所在地徳島県 那賀町
業種食料品製造業
従業員数19人
資本金5,585万円
設立1996年

事業の背景

木頭は古くから柚子の栽培が盛んな地域で、きとうむらは地域の柚子を活かして柚子酢をはじめ多種多様な商品を開発・販売している。柚子の搾汁後の残渣は乾燥して食品・浴用品などの加工原料や飼料に使われ、利用しきれない分は堆肥化されている。木頭柚子は有機JAS認証と安全・安心GAP認証を取得しており、その魅力を世界へ発信したいと考えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力柚子搾汁後の残渣の乾燥量を増やしたいが、現在の設備では処理できる量が限られている。
  • コスト・採算乾燥しきれない残渣は堆肥化しているが、コストがかかっている。

やったこと

柚子搾汁後の皮を乾燥させる機械として、ハイスペックな食品乾燥機の導入を計画した。効率化と量産、製品の品質向上をめざし、地域の山林の間伐材を薪として利用できる薪油併用型乾燥機を購入した。大規模な機械化による投資リスクを避けながら、地域の雇用を守り、付加価値の高い商品を生み出す体制を整えた。

加工機薪油併用型乾燥機

事業の効果

従来機と比べて乾燥時間が短縮され、処理量も増やせるようになった。社員の労働時間に合わせて運転プログラムを組めるため大幅な効率化が図れ、製品価格のコストダウンも実現した。食用の柚子粉と入浴剤は従来機で製造したものより色・香りがよいと評価されている。乾燥品は常温保存ができ加工の幅も広がり、軽量で海外への輸出にも適している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    柚子の加工品開発・販売を続けてきた事業であることはうかがえるが、経営戦略上の位置付けを示す記述は見当たらない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    有機JAS認証や安全・安心GAP認証、地域資源の柚子という強みと、海外への輸出に適するという記述は読み取れるが、市場動向との対比は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    乾燥量を増やすため従来は堆肥化でコストがかかっていたという課題と、乾燥機導入による効率化・コストダウンは示されているが、数値はない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員19名で事業を営んでいることはわかるが、補助事業を遂行する体制や人材についての記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    乾燥品は常温保存でき色・香りがよいと評価され、食用の柚子粉や入浴剤など顧客ターゲットと選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    薪油併用型乾燥機の導入と、投資リスクを避ける方針はうかがえるが、スケジュールや遂行方法の記載はない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    柚子残渣の乾燥品は加工の幅が広がるとあるが、同分野での高付加価値化・高価格化を示す数字や比較は薄い。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用4

    地域の間伐材の薪利用によるエネルギーの地産地消、CO2削減、ゴミ削減、地域の雇用を守ることが具体的に書かれている。

  • 費用対効果2

    乾燥時間の短縮や処理量増、コストダウンは述べられているが、投資額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    薪油併用による再生可能エネルギー活用はうかがえるが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面60%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及5

    木頭の柚子という地域資源を活かし、地域の雇用を守りながら付加価値の高い商品を生む取組として明確に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

海外展開をさらに進め、新商品の開発や市場拡大に努めていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。