ものづくり補助金平成27年度建設業香川県

革新的ブラスト装置導入による生産性向上及び品質向上と環境改善

有限会社宮本鉄工所

成果手作業の時と比べて表面性能の違いが目視でもわかるほど明らかになった。

この事例のポイント

  • H鋼梁製作に必要な摩擦面の処理を手作業のサンダー掛けで行っており、生産が追いつかず受注を断ることも多かった。
  • 導入機種の選定のため各メーカーへの問い合わせと、付き合いのある同業他社への聴取を行った。
  • 手作業の時と比べて表面性能の違いが目視でもわかるほど明らかになった。ショットブラスト処理の自動化により、必要な摩擦係数の基準を常に超えられるようになり、品質の安定性が大幅に増した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社宮本鉄工所
所在地香川県 香川県三豊市
業種職別工事業
技術分野製造環境,表面処理
従業員数9人
設立1991年

事業の背景

当社は鉄骨製作を行っており、2015年から主力の重量鉄骨製品の製作請負案件が増加した。H鋼梁製作では摩擦面のサンダー掛けと錆促進剤の塗布による処理が必要で、作業中に鉄粉が散り、従業員の健康確保にも課題があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力H鋼梁製作に必要な摩擦面の処理を手作業のサンダー掛けで行っており、生産が追いつかず受注を断ることも多かった。
  • 納期・工程手作業での処理は時間がかかり、納期が短い案件に対応できなかった。
  • 人手・技能長時間の過酷な労働と粉塵、薬品を扱う環境により従業員の健康に悪影響があり、品質の安定が困難だった。
  • 品質・精度すべり係数の基準値を確保するための摩擦面処理の品質が安定しなかった。

やったこと

導入機種の選定のため各メーカーへの問い合わせと、付き合いのある同業他社への聴取を行った。その結果、ショットブラスト処理を自動で施せる機種の導入を決めた。設置場所の検討、発注、導入の順で進め、納入した材料を機械へ運べるよう工場を改装し、作業工程を見直して生産ラインを再構築した。操作方法はメーカー担当者の研修により習得した。

新しい製品・サービス:取り付け治具「ネコ速NEKO SPEED」(実用新案取得、OEM製作・販売)

事業の効果

  • 手作業の時と比べて表面性能の違いが目視でもわかるほど明らかになった。

ショットブラスト処理の自動化により、必要な摩擦係数の基準を常に超えられるようになり、品質の安定性が大幅に増した。生産力が向上して大口の受注にも対応できるようになり、2016年には国土交通大臣認定工場に認定され県外の案件も受注するようになった。併設の集塵機により作業時の粉塵をほぼ回収できるようになり、労働環境も改善した。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.3 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性県外案件の受注や国土交通大臣認定工場の取得により、競争力を高めた事実が書かれ、強みを活かした優位性が読み取れる。
  • 4
    課題の認識と解決受注を断ることが多かった納期と作業の課題を、設備導入と工場改装・工程見直しで解決した経緯が具体的。
  • 4
    波及効果・雇用従業員の健康確保と粉塵環境の改善、雇用の維持・促進が書かれ、地域の地場産業を支える事業としての意義がある。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標高付加価値の創出や賃上げを示す数値目標は事例中に見当たらず、目標値の実現可能性は判断しにくい。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    重量鉄骨製作の請負案件増加を背景に、ショットブラスト導入で納期短縮と品質安定を図る経緯が一貫して書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県外案件の受注や国土交通大臣認定工場の取得により、競争力を高めた事実が書かれ、強みを活かした優位性が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    受注を断ることが多かった納期と作業の課題を、設備導入と工場改装・工程見直しで解決した経緯が具体的。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値の創出や賃上げを示す数値目標は事例中に見当たらず、目標値の実現可能性は判断しにくい。

  • 事業を進める体制3

    メーカー担当者の研修で操作を習得し、工場改装と生産ラインの再構築を自社で進めた点が書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    摩擦係数の基準を確保できる表面性能の品質向上が、大口受注や県外案件の獲得につながったことが書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    機種選定、設置場所検討、発注、導入、工程見直しの順に進めた流れが示され、遂行方法は妥当。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    重量鉄骨の摩擦面処理を機械化し、同業界向け治具「ネコ速」を実用新案取得してOEM販売している点は独自性がある。

公的補助の必要性4.0
  • 波及効果・雇用4

    従業員の健康確保と粉塵環境の改善、雇用の維持・促進が書かれ、地域の地場産業を支える事業としての意義がある。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献4

    溶接ロボットの導入と柱溶接工程の自動化に取り組み、同業界向けに治具を販売して業界の工夫に貢献している。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    香川県三豊市で地場産業の施設や一般家庭の鉄骨を手がけ、地元企業を支えていると書かれている。

今後の展望

溶接ロボットの導入などで自動化を進め、製作物の大型化にも取り組んでいく。

事業者の声

従業員が楽しめる未来的な工場を目指す。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。