ものづくり補助金平成27年度建設業高知県

チッパー機械の導入による「バイオ炭」を活用した「ミニ盆栽」の事業拡大

有限会社川竹庭園

成果木材チップが随時入手でき、バイオ炭の必要量を賄えている。

この事例のポイント

  • 木材チップの入手が不安定で、必要量のバイオ炭を作れず生産量の調整がしづらかった。
  • チッパーを導入し、枝葉を随時木材チップに加工できるようにした。
  • 木材チップが随時入手でき、バイオ炭の必要量を賄えている。チッパー導入により木材チップが随時入手できるようになり、バイオ炭の必要量を確保できた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社川竹庭園
所在地高知県 安芸市
業種総合工事業
技術分野バイオ
従業員数4人
資本金500万円
設立1986年

事業の背景

当社は1921年創業で、高知県安芸市を中心に造園工事、エクステリア工事、樹木の剪定などを行ってきた。近年はガーデニングが人気となっているものの、造園は厳しい経営環境にある。そこで2015年よりバイオ炭を使ったミニ盆栽の開発に着手した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力木材チップの入手が不安定で、必要量のバイオ炭を作れず生産量の調整がしづらかった。
  • コスト・採算チッパーを持たず、以前は2か月に1度ほどレンタルしていたため、コストがかかっていた。
  • 新製品・新技術ミニ盆栽の管理の難しさを解消する新しい商品が必要だった。

やったこと

チッパーを導入し、枝葉を随時木材チップに加工できるようにした。焼成したバイオ炭は洗浄・乾燥・ふるい分けをして粒を揃えて使用する。土の代わりにバイオ炭を入れた「bon彩」を、内原野焼きの陶芸家の器と組み合わせて開発し、商品化した。必要量以上にできた木材チップは発酵させて堆肥にし、植栽に使用している。

加工機自走式チッパー

新しい製品・サービス:バイオ炭を使ったミニ盆栽「bon彩」

事業の効果

  • 木材チップが随時入手でき、バイオ炭の必要量を賄えている。

チッパー導入により木材チップが随時入手できるようになり、バイオ炭の必要量を確保できた。チップのサイズ調整で作業効率が上がり、肥料コストも削減された。レンタルコストが減り、作業の円滑化と木材チップの質の向上にもつながった。ふるさと納税の返礼品に採用され、ブランド化への手応えも得ている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    造園業の経験と過去の取組みから、バイオ炭を使ったミニ盆栽の開発に2015年から着手したと書かれており、事業との一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ガーデニングブームや手入れの簡単なミニ盆栽の人気など外部環境に触れているが、市場規模や自社の競争優位を数字で示す記述は乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    ミニ盆栽オーナーの剪定・施肥・水やり・病害虫の課題を挙げ、器と炭による保水で解決する具体策と販売計画が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員4名の小規模体制で、陶芸家や展覧会での連携が書かれているが、人材や事務処理能力の具体的な確保策は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    植物と器と炭の一体商品、水やり頻度が少ない点、ふるさと納税返礼品採用など価値と選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は販路を厳選しブランド化、海外輸出の検疫を調査中と方針は示されるが、スケジュールや期限の記載がない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ミニ盆栽の一般的普及は進んでいるが、土を使わず炭と素焼き器で水やりを減らす仕組みは高付加価値化を図るものと読める。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    廃棄物となる枝葉を再利用し、地元の内原野焼きのPRにつながる点で地域波及がうかがえるが、雇用創出の記述は少ない。

  • 費用対効果3

    チッパー導入でレンタル費削減や肥料コスト削減が示されるが、投入額に対する付加価値増加の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    廃棄枝葉を炭や堆肥に変える循環型の取組みはうかがえるが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルは書かれていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    環境に配慮した有効資材づくりや海外輸出の検討が書かれ、成長分野への進出がわずかにうかがえる。

  • 地域経済への波及4

    安芸市の伝統工芸内原野焼きと連携し、ふるさと納税返礼品として地域産業のPRにつなげていると具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は販路を厳選し、「bon彩」を価値あるブランドに育てることに注力する。海外への輸出も行う予定で、各国の検疫を調べて輸出の可能性を探っている。

事業者の声

いのちが宿る、育てる楽しさが味わえるアート作品としてブランドイメージを確立し、どこでも買える気軽なインテリア雑貨ではなく、一つ一つ手づくりの味を大切にした上質な作品として販売していく。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。