ものづくり補助金平成27年度製造業熊本県

ロングスルーオーブン、レーザー刻印ラインを導入し、生産性の向上を

株式会社古今堂

成果一日の生産量 10,000個→20,000個

この事例のポイント

  • 生チーズ菓子「一五九二」の生産量を増やし、生産性を向上させる必要があった。
  • この商品の特長であるしっとりとした生の食感を安定して生産するため、ロングスルーオーブンとレーザー刻印ラインを導入する計画を立て、ものづくり補助金を申請した。
  • 一日の生産量 10,000個→20,000個。新ラインの導入により一日の生産量が1万個から2万個に倍増した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社古今堂
所在地熊本県 阿蘇郡南阿蘇村
業種食料品製造業
従業員数65人
資本金2,000万円
設立1994年

事業の背景

主力商品は生チーズ菓子「一五九二」で、阿蘇山の地元産と熊本県産の原料にこだわった看板商品である。震災で新工場の建設が遅れていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力生チーズ菓子「一五九二」の生産量を増やし、生産性を向上させる必要があった。
  • 品質・精度異物混入の危険性を取り除く必要があった。
  • 品質・精度製品の品質を均一にし、印字ロスを減らす必要があった。
  • 販路・情報発信大手企業への販路を広げるため、工場の環境整備と動線の確保が必要だった。

やったこと

この商品の特長であるしっとりとした生の食感を安定して生産するため、ロングスルーオーブンとレーザー刻印ラインを導入する計画を立て、ものづくり補助金を申請した。新ラインでは仕込みから包装までの工程に人の手を介さないようにした。オーブンをガスから電気に変更して焼成途中の製品の出し入れを可能にし、電気焼印装置をレーザー刻印装置に替えた。HACCPを導入し、資材メーカーと共同でトレイを開発した。

  • 加工機ロングスルーオーブンレーザー刻印ライン

事業の効果

  • 一日の生産量 10,000個→20,000個

新ラインの導入により一日の生産量が1万個から2万個に倍増した。仕込みから包装までを自動化したことで異物混入のリスクが下がり、携わる社員の数も減らせた。オーブンの変更とレーザー刻印により焼成や印字のロスが減り、製品の均一化が進んだ。新工場の完成後は関東地方を中心に大手取引先の販路が広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    課題の認識と解決生産量が1万個から2万個に倍増、仕込みから包装まで人の手を介在させない工程で課題解決と販路拡大につなげたと、数字つきで書かれている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け看板商品の生チーズ饅頭「一五九二」の特長や、大手取引先への販路拡大などニーズと選ばれる理由が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制HACCP導入や社員の意識改革、資材メーカーとの共同開発に触れるが、補助事業を遂行する体制の記述は限定的。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の看板商品「一五九二」の焼成技術と安全性向上を目的にラインを導入したと読み取れるが、経営戦略上の位置づけの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手企業への販路拡大を目指し、地元産原料や阿蘇の恵みを武器にしたと書かれるが、市場動向との関係は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決5

    生産量が1万個から2万個に倍増、仕込みから包装まで人の手を介在させない工程で課題解決と販路拡大につなげたと、数字つきで書かれている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産量の倍増という数値はあるが、付加価値や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性の根拠は薄い。

  • 事業を進める体制2

    HACCP導入や社員の意識改革、資材メーカーとの共同開発に触れるが、補助事業を遂行する体制の記述は限定的。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    看板商品の生チーズ饅頭「一五九二」の特長や、大手取引先への販路拡大などニーズと選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    新工場の完成時期(平成30年6月)や販路拡大のステップは書かれるが、補助事業の遂行スケジュールや課題解決方法は整理されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    高付加価値化の取組として焼成技術やレーザー刻印は読み取れるが、分野の普及度に関する記述は乏しい。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    地域性や阿蘇の恵みを打ち出す点にわずかに触れるが、国が補助する積極的な理由としての波及効果の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    生産量倍増や人手削減、ロス削減など効果は書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ライン見学の設定やHACCP導入にわずかに触れるが、デジタル技術や地域サプライチェーンへの貢献は具体的ではない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    阿蘇山の伏流水や熊本県産原料を活かした地域性は読み取れるが、雇用創出や地域経済成長への寄与は具体的に書かれていない。

今後の展望

今後は生チーズ菓子「一五九二」を主体に、真の復興を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。