ものづくり補助金平成27年度製造業熊本県

最新パンチ・レーザ複合マシンの導入による短納期・高品質化並びに新規顧客への進出

有限会社真和ステンレス工業

この事例のポイント

  • 既存の生産設備では大型の製作金物の成形加工に対応しきれず、取引先の要望に応えるだけの生産能力が不足していた。
  • タレットパンチプレスとレーザー機が複合した最新マシンを導入した。
  • 最新マシンの導入により、高難易度の製品加工が可能になり、加工精度と生産効率が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社真和ステンレス工業
所在地熊本県 熊本市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数19人
資本金800万円
設立1978年

事業の背景

当社は昭和53年の創業以来、板金技術を要する建築金物や設備の加工・製造を中心に行っており、外壁パネル、手すり、看板、門扉、流し台などを主な製品としている。平成28年4月の熊本地震や毎年のように起こる水害などにより、建物器具や設備の需要は依然として高い状態が続いている。一方で、既存の生産設備では精度・効率が悪く、取引先の要望に応えるだけの生産能力が不足していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存の生産設備では大型の製作金物の成形加工に対応しきれず、取引先の要望に応えるだけの生産能力が不足していた。
  • 品質・精度既存の生産設備は精度・効率が悪かった。
  • 納期・工程生産能力が不足していたため、納期が長くなるという問題を抱えていた。

やったこと

タレットパンチプレスとレーザー機が複合した最新マシンを導入した。製品外周のパンチ加工をレーザー加工に変えたことで、金型の摩耗がなくなり、金型交換の手間もいらなくなった。金型にない形状も精密に加工できるようになった。浮上式のブラシテーブルの上で加工が行われるため、製品に裏キズが付かなくなった。

  • 加工機パンチ・レーザー複合マシン

事業の効果

最新マシンの導入により、高難易度の製品加工が可能になり、加工精度と生産効率が向上した。作業環境も改善された。目標としていた生産能力の向上と短納期化が実現し、受注数が増加した。現在は新型コロナウイルス感染症の影響で売上に若干の影響がある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性熊本地震や水害後も建物器具の需要が高い中、大型製作金物の成形など取引先の要望に応える能力を強化しており、外部需要と自社強みを踏まえている。
  • 4
    課題の認識と解決納期が長い・精度が悪いという課題を認識し、レーザー加工で金型交換不要・裏キズ防止を実現して短納期化と受注増につなげている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標生産能力の向上と短納期化を目標としているが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されておらず、実現可能性の根拠が薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    昭和53年創業以来の板金加工の延長線上で、既存設備の精度・効率不足を補う複合機導入と位置付けており、事業との一貫性がある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    熊本地震や水害後も建物器具の需要が高い中、大型製作金物の成形など取引先の要望に応える能力を強化しており、外部需要と自社強みを踏まえている。

  • 課題の認識と解決4

    納期が長い・精度が悪いという課題を認識し、レーザー加工で金型交換不要・裏キズ防止を実現して短納期化と受注増につなげている。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産能力の向上と短納期化を目標としているが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されておらず、実現可能性の根拠が薄い。

  • 事業を進める体制3

    従業員19名で、プログラムから研磨までを一人で担当できるオールラウンダーの育成に全社で取り組むと記載されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高品質・短納期を強みとし、取引先からの大型金物の要望に応えられることが選ばれる理由として整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    教育訓練による人材育成は述べられているが、導入後のスケジュールや課題解決の具体的な進め方の記載は少ない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    精度が高いステンレス加工を得意とし、従来困難だった形状を精密加工できるようになったと述べており、高付加価値化の方向性がある。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    災害後の建物器具需要に触れているが、地域への波及効果や雇用創出の具体的な記述は乏しい。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー複合機の導入は述べられているが、デジタル技術によるサプライチェーン全体のイノベーションへの言及はない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    熊本地震後の地域需要に応える点は触れているが、地域の雇用創出や経済成長を牽引する記述は弱い。

今後の展望

今後は従業員への教育訓練をさらに進め、プログラム、ブランク(板抜き)、曲げ、溶接組み立て、研磨までを一人で担当できるオールラウンダーの育成に全社をあげて取り組んでいく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。