ものづくり補助金平成27年度製造業宮崎県

最新モデルの冷間鍛造設備を導入し、品質向上と生産性向上による事業強化

株式会社ニチワ

成果生産量 50個/分→160個/分

この事例のポイント

  • 既存設備の生産性は限界に達しており、自動車業界からの納期・品質・コストへの要求に思うように対応できなかった。
  • 新たな冷間鍛造設備を導入し、既存設備では1分当たり約50個だった生産量を160個に高めた。
  • 生産量 50個/分→160個/分。新たな冷間鍛造設備の導入により、生産量は1分当たり約50個から160個へと大きく向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ニチワ
所在地宮崎県 日南市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数149人
資本金3,000万円
設立1973年

事業の背景

自動車業界では国際化が進み、納期・品質・コストへの要求が高まっていた。同社は部品の素材となる鉄を加工する製造を行っており、EVへのシフトも世界的に進んでいた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存設備の生産性は限界に達しており、自動車業界からの納期・品質・コストへの要求に思うように対応できなかった。
  • 人手・技能金型の管理を担当者が記録して行っており、製品ごとの金型と寿命を把握しにくかった。
  • 人手・技能金型取付後の調整作業は担当者の勘やコツに頼る部分が多かった。

やったこと

新たな冷間鍛造設備を導入し、既存設備では1分当たり約50個だった生産量を160個に高めた。切断される材料の精度も向上した。金型の寿命を製品ごとにプログラムで管理できるようにし、金型取付後の調整作業はタッチスクリーン式のモニターで行えるようにした。

事業の効果

  • 生産量 50個/分→160個/分

新たな冷間鍛造設備の導入により、生産量は1分当たり約50個から160個へと大きく向上した。切断される材料の精度も上がり、金型の持ちも良くなった。金型とその寿命をプログラムで管理できるようになり、以前の担当者による記録管理から改善された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決生産性が限界に達していた課題を挙げ、新設備導入で1分当たり約50個から160個へ生産量が向上したと具体的に示している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制金型寿命を担当者の記録からプログラム管理に移したとあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述はない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    今後の展望としてEVシフトへの対応と自動車以外の分野への参入を挙げており、事業方針の方向性は読み取れるが経営戦略上の位置付けは具体的でない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自動車業界の国際化で納期・品質・コストへの要求が高まったことを外部環境として挙げているが、自社の強みや競争優位の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    生産性が限界に達していた課題を挙げ、新設備導入で1分当たり約50個から160個へ生産量が向上したと具体的に示している。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産量が1分当たり約50個から160個に向上した実績は数字で示されているが、賃上げや付加価値の目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    金型寿命を担当者の記録からプログラム管理に移したとあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    自動車業界のEVシフトへの対応を掲げ、顧客の要求として納期・品質・コストを挙げているが、ターゲットの具体性は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    EV対応を先行させ、この機械を使って自動車以外の分野にも挑戦する方針を述べているが、スケジュールや解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    自動車部品製造の分野で一般的な普及度に関する記述はなく、高付加価値化を示す記載もわずかにうかがえる程度である。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用2

    EVシフトや自動車以外への参入に触れているが、経済波及効果や雇用創出についての記述はない。

  • 費用対効果3

    生産量が約3倍になり金型の持ちも向上したと書かれているが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    金型とその寿命をプログラムで管理し、調整作業をタッチスクリーン式モニターで行えるようにしたと具体的に書かれている。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    EVシフトへの対応は述べられているが、日本経済の構造転換に資するという観点の記述はない。

  • 地域経済への波及2

    所在地として宮崎県日南市が示されているのみで、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述はない。

今後の展望

自動車業界のEVシフトに対応していくととも, この機械を活用して自動車以外の分野への参入にも挑戦する考えである。

事業者の声

例えば、5つの工程が必要なところを新たなアイデアで4工程に短縮するなど、ずっと理想を追い続けていけるのがものづくりの面白いところです。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。