ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

超精密ワイヤーカット導入による金型の加工精度及び生産効率向上確立事業

株式会社内野ケルン

成果加工精度保証 2ミクロン→1ミクロン

この事例のポイント

  • 高い精度要求に対し既存設備では要求を満たせなかった。
  • 高い精度要求に応えるため、新型の超精密ワイヤーカット加工機を導入した。
  • 加工精度保証 2ミクロン→1ミクロン。導入した超精密ワイヤーカット加工機により、加工精度が格段に向上し、1ミクロン保証の高精度加工に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社内野ケルン
所在地鹿児島県 出水市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数39人
資本金2,000万円
設立1982年

事業の背景

昭和57年4月に川内原子力発電所の建設用フライス加工からスタートし、MC・NCフライスによる精密加工を専門として事業を行ってきた。近年は金型パーツ加工やメンテナンスにも力を入れている。フイルム式カメラからデジタルカメラへの移行やウエアラブル式カメラの登場により、短納期で高精度な部品加工の技術が求められるようになった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度高い精度要求に対し既存設備では要求を満たせなかった。
  • 生産能力保有設備では精密加工に対応できず、製作を断念してきた。
  • 品質・精度現状主流の2ミクロン保証の加工では、高精度化への対応に不安が残っていた。
  • 生産能力短納期で高精度な部品を加工するため、加工時間の短縮と加工効率の向上が必要だった。

やったこと

高い精度要求に応えるため、新型の超精密ワイヤーカット加工機を導入した。導入した機械は1ミクロン保証の超高精度加工機で、プリント基板のデジタルカメラ向け金型の加工精度を高めることを目指した。従来のフライス、旋盤では加工できない複雑で高精度な部品の加工が行える最先端の加工機である。

加工機超精密ワイヤーカット加工機

事業の効果

  • 加工精度保証 2ミクロン→1ミクロン

導入した超精密ワイヤーカット加工機により、加工精度が格段に向上し、1ミクロン保証の高精度加工に対応できるようになった。大幅な作業時間の短縮も可能となり、加工時間と加工効率が改善された。これまで製作を断念していた製品も、同業他社が加工できない製品を当社の技術と最先端設備の組み合わせで取り込めると見込んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    1982年創業から精密加工専門としてフライス・NC加工を続けてきた経緯が書かれ、金型加工への拡大も示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    既存設備では精密加工ができず製作を断念していたと課題が示され、同業他社が加工できない製品に対応できる強みが書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    加工時間短縮と2ミクロン保証から1ミクロン保証への精度向上という課題認識と解決策が書かれているが、数値目標や売上への結びつきは示されていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員39名の規模と精密加工の実績は書かれているが、補助事業を遂行する体制の具体的な記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    プリント基板の金型向け高精度加工というターゲットと、お客様から好評を得ている点は書かれているが、ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入機械による効果は書かれているが、事業化に向けた遂行スケジュールや中長期の検証内容は記載されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    1ミクロン保証の超高精度加工で同業他社が対応できない領域を狙う点は読み取れるが、市場の普及度に関する記述は薄い。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    デジタルカメラや金型の精密加工という分野は読み取れるが、雇用創出や波及効果の記述は少ない。

  • 費用対効果2

    導入による加工時間の短縮や作業時間の大幅削減は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    最先端の超精密ワイヤーカット加工機の導入は書かれているが、デジタル技術によるサプライチェーン全体への貢献は記載されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    デジタルカメラやウエアラブルカメラの普及に伴う高精度部品の需要増加がうかがえるが、構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    出水市の企業で地域社会への貢献を基本理念とすると書かれているが、地域の特性を活かした付加価値創出の記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。