ものづくり補助金平成27年度建設業鹿児島県

立体的で特殊な形と生地の素材を活かしたテントで大型テント受注と新たな需要の発掘

有限会社カミノ

この事例のポイント

  • 手作業工程が多く、大型テント工事を請け負う設備面・人員面の体制が整っていなかったため、大きな需要を逃してきた。
  • バンドソーマシン、高周波ウェルダー、ハトメ打ち機を導入した。
  • 機械化により大型テントの製作が可能になり、大型案件への取り組みと売上規模の拡大が期待できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社カミノ
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種設備工事業
技術分野立体造形
従業員数7人
資本金300万円
設立1941年

事業の背景

当社は昭和49年に神野商会として創業し、平成元年に神野テントへ商号変更、平成16年に有限会社カミノへ組織変更した。総合看板・テント・鉄骨製作・工事一式に関する事業を行っており、事業はオーダー制がほとんどである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力手作業工程が多く、大型テント工事を請け負う設備面・人員面の体制が整っていなかったため、大きな需要を逃してきた。
  • 生産能力設備面の機械化を進め、新たな需要に対応していく必要があった。

やったこと

バンドソーマシン、高周波ウェルダー、ハトメ打ち機を導入した。これにより大型テントの製作が可能となり、新たな市場を開拓できるとともに、ニーズにあった立体的で特殊な形と生地の素材を活かしたテント製作が実現できた。機械化が進んだことで大幅な生産工程の改善につながり、製作スピードの向上による短期納品と精度向上が可能となった。

加工機バンドソーマシン
加工機高周波ウェルダー
加工機ハトメ打ち機

事業の効果

機械化により大型テントの製作が可能になり、大型案件への取り組みと売上規模の拡大が期待できるようになった。製作スピードが向上して短期納品ができ、精度も向上した。新しい生地を活かした降灰対策やおしゃれな色合いでの提案が可能となり、個人住宅という新たな市場の開拓に取り組んでいく。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    大きな需要を逃してきた課題から設備の機械化へ進んだ流れは読み取れるが、過去の取組との一貫した位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    取引先ニーズである立体的で特殊な形と生地の素材を活かしたテントへの対応が示され、強みの活用はうかがえるが、市場動向の記載は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手作業工程が多く大型工事を請けられなかった課題を明示し、機械化による精度向上と短期納品での売上規模拡大を課題解決として示している。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上規模の拡大が期待できるとあるが、付加価値額や賃上げの目標数値は書かれておらず、わずかにうかがえる程度。

  • 事業を進める体制2

    従業員7名で経験豊富な職人がいる一方、大型工事を請け負う人員面の体制は整っていなかったと記載され、遂行体制は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    立体的で特殊な形と生地の素材を活かしたテントという価値や、取引先ニーズ、個人住宅向けの降灰対策など顧客像が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    導入設備や今後の取り組みの方向性は記載されているが、遂行スケジュールや課題の解決方法の具体的な手順は書かれていない。

  • 財務と資金の調達2

    資本金300万円と従業員数のみ記載されており、財務状況や金融機関からの資金調達の見込みは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    降灰対策や新しい生地を活かしたおしゃれな色合いなど、従来になかったPRが可能になると記載されているが、普及度や高価格化の数字はない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    サイン事業を通じた地域貢献を志として掲げ、降灰対策など地域の需要に応える点は読み取れるが、雇用創出や波及効果の記載は薄い。

  • 費用対効果2

    大型案件への取組による売上規模拡大の期待は示されるが、補助金投入額に対する付加価値や生産性の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    機械化による生産工程の改善は書かれているが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンのイノベーションへの貢献は読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    新市場の開拓に取り組みたいという記載はあるが、市場成長分野への進出や日本経済の構造転換に資するかは読み取れない。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島市の地域で降灰対策など地域特性に合わせた提案を行い、地域貢献を志とする点は読み取れるが、経済成長を牽引する記載は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

個人住宅においては、新しい生地を活かした降灰対策・おしゃれな色合いを出すなど、今までにないPRが可能となることで、新たな市場の開拓に取り組んでいきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。