ものづくり補助金平成27年度建設業新潟県

住宅屋根板金用折曲機導入による納期短縮と工事コストの抑制

株式会社 マトー

成果小規模工事の納期 5日→1日

この事例のポイント

  • 顧客からの短納期要求に外注に頼った板金加工では対応しきれない。
  • 住宅屋根板金用の折曲機を導入し、板金加工を自社で行えるようにした。
  • 小規模工事の納期 5日→1日。納期が短縮されたことで、屋根が不安定な状態にある期間が減り、顧客の不安が軽減される。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 マトー
所在地新潟県 新発田市
業種職別工事業
従業員数7人
資本金1,800万円
設立1988年

事業の背景

当社は瓦屋根専門業者として長年地域で営業してきたが、顧客ニーズの変化や屋根材の多様化を受け、5年前から板金屋根を含む全ての屋根材を扱う技術を取得した。一業者で最適な屋根材を提案できることは強みだが、さらなる差別化のため板金の自社加工能力が必要とされた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程顧客からの短納期要求に外注に頼った板金加工では対応しきれない。
  • コスト・採算板金加工を外注していたため加工費が高く、工事価格を安くできない。
  • 販路・情報発信瓦屋根に加え板金屋根でも他社との差別化を図る必要がある。

やったこと

住宅屋根板金用の折曲機を導入し、板金加工を自社で行えるようにした。折曲機は4mまでの板金を加工でき、タッチパネル操作と自動昇降機能付きの前受台により、熟練度に関係なく作業員1名で加工できる。導入した機械は一般住宅の屋根用板金加工に活用され、想定どおりのサービスが可能になった。自社施工分に加えて他者からの加工受注にも対応できるため、加工業務を拡大し新規雇用を目指す。

加工機住宅屋根板金用折曲機(タッチパネル操作・自動昇降機能付き前受台付き)

事業の効果

  • 小規模工事の納期 5日→1日
  • 一般住宅板金屋根工事の納期 9日→5日
  • 板金加工の外注コスト 50,000円→16,000円

納期が短縮されたことで、屋根が不安定な状態にある期間が減り、顧客の不安が軽減される。受注物件の回転率が上がり、売上が増加する見込みである。加工コストの削減により工事価格を引き下げ、他社との差別化を図れる。今後は既存の工務店約20社への提案と、ホームページや展示会、チラシによる一般向けの認知向上を進める。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の屋根工事事業を強化し、板金加工の内製化で差別化する方針が示されている。ただし経営戦略上の位置づけは文章から十分に読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    瓦と板金の両方を施工できる技術力を強みとし、加工外注による納期9日→5日、加工コスト50,000円→16,000円の改善で差別化する構図が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    外注加工による納期の長さとコストを課題として挙げ、折曲機導入で納期44%減、加工費68%減という具体的数値で解決を示している。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    納期を9日から5日(44%削減)、加工コストを68%削減と数値目標と実績が示されており、実現性は読み取れるが付加価値額の目標は記載がない。

  • 事業を進める体制2

    タッチパネル操作で熟練度に関係なく作業員1名で加工できることはうかがえるが、人材や事務処理体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客の短納期要求や工事価格の安さが選ばれる理由として整理され、工務店約20社への直接提案という顧客ターゲットも示されている。

  • 事業化までの道筋3

    既存取引先への提案、展示会、チラシなど販路拡大の方法は示されるが、中長期のスケジュールや課題検証の記載は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    板金屋根の施工自体は一般的であり、高付加価値化や高価格化を図る分野としての記述はうかがえない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    新規雇用の創出を目指すとの記載はあるが、川上・川下への波及効果など国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果4

    投資に対し加工費削減34,000円、納期短縮による回転率向上など効果が示されているが、補助金額と費用対効果の数値比較は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    新潟県の住宅屋根工事という地域事業であり雇用創出も掲げるが、地域特性を活かした高付加価値性の具体的記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

既存の取引先である工務店約20社に直接訪問し、工事価格の引き下げと工期短縮を提案して受注量の拡大につなげる。ホームページや展示会、新聞折り込みチラシで一般の認知を高め、元請けとなるリフォーム事業の販路拡大につなげる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。