ものづくり補助金平成27年度運輸業、郵便業沖縄県

最新式ロボット導入による荷役業務の高度効率化と作業負荷軽減

中城湾港運株式会社

成果積み替え作業の人員 6人→2人

この事例のポイント

  • 鹿児島から届く肥料や飼料をパレットに積み替える作業は、袋入り製品が重く、特に夏場は炎天下の重労働だった。
  • 積み替え作業の省力化と効率化のため、荷役ロボットを導入した。
  • 積み替え作業の人員 6人→2人。荷役ロボットの導入により、積み替え作業の工数が激減し業務効率化に大きな効果があった。

事業者のプロフィール

事業者名中城湾港運株式会社
所在地沖縄県 沖縄市
業種運輸に附帯するサービス業
従業員数23人
資本金2,000万円
設立1989年

事業の背景

当社は中城湾港における港湾荷役業務を主業務とし、定期貨物船の運航に伴うコンテナや他社スクラップ、飼料・肥料、機械、資材などの揚積荷役を行っている。鹿児島から送られる肥料や飼料を県内企業向けにパレットへ積み替える業務は、従来港の岸壁で人手によって行われていた。近年は人材募集をしてもなかなか集まらず、働き方改革も求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能鹿児島から届く肥料や飼料をパレットに積み替える作業は、袋入り製品が重く、特に夏場は炎天下の重労働だった。
  • 人手・技能積み替え作業には6人が常駐していたが、採用が難しく人手不足が深刻になりつつあった。

やったこと

積み替え作業の省力化と効率化のため、荷役ロボットを導入した。ロボットのアームが荷をつかみ上げ、パレットに積み上げた荷を回転させながら透明なビニールで包んでいく。建屋内の風通しのいい場所に設置したことで、作業員の体への負担も大きく減った。あわせてパワーアシストロボットを導入して効果を検証したところ、腰への負担軽減に効果的であることが確認されたが、一定のトレーニングが必要なため今後の検討となった。

ロボット荷役ロボット
ロボットパワーアシストロボット
その他コンベアライン

事業の効果

  • 積み替え作業の人員 6人→2人

荷役ロボットの導入により、積み替え作業の工数が激減し業務効率化に大きな効果があった。作業は人員が2人で足りるようになり、空いた人員を他の仕事に回せるようになった。機械が荷物を自動で積んでくれるため、作業員の体への負担が大幅に減り安全性も高まった。人件費などのコスト削減にもつながると見込まれている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    港湾荷役業務が主業務と書かれ、肥料・飼料の積替えを行ってきたことはうかがえるが、経営戦略上の位置付けや過去の取組との一貫性は読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    今後予想される港湾荷役業務の増加と人手不足への対応とあるが、市場動向や自社の強み・弱みを踏まえた競争優位性の記述は見当たらない。

  • 課題の認識と解決4

    従来6人常駐の積替え作業が2人で足りるようになり、人員を他業務へ回せたと具体的な人数で課題解決の効果が示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    人件費等のコスト削減につながるだろうとあるが、付加価値額や賃上げの目標値や数値は書かれておらず、実現可能性は判断できない。

  • 事業を進める体制2

    鹿児島定期航路課など担当部署の記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な説明は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    袋物貨物の積替え作業の省力化という目的と、人手不足と労働環境改善という顧客側ではなく自社のニーズは読み取れるが、ターゲットや選ばれる理由は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    パワーアシストロボットは腰の負担軽減に効果があったが、トレーニングが必要なため今後検討と書かれ、中長期の遂行方法や課題解決の方法は一部のみ読める。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    港湾の袋物積替えにロボットを使う例はうかがえるが、一般的な普及度や同分野での高付加価値化について言及はない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    公共性の高い業務を行っていると自負し、地域や社会に還元したいとあり、雇用や地域への貢献意図は読み取れるが、国が補助する理由としては具体性が薄い。

  • 費用対効果4

    ロボット導入で6人が2人になり、作業員の体への負担が大幅に減ったと、人員数の変化で費用対効果の一端が示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    最新式ロボットの導入は書かれるが、サプライチェーンへの貢献やイノベーションへの波及についての記述は限られている。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄の物流を担う会社として地域に貢献する姿勢や、県内の廃棄物処理課題への取組が書かれ、地域特性を活かす意図は読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

貴重な人材を効率的に配置し、地域や社会に還元できるよう取り組んでいく。今後は県内で逼迫している廃棄物処理の課題に対処するため、リサイクル事業にも取り組みたいと考えている。

事業者の声

幸運人

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。