ものづくり補助金平成29年度運輸業、郵便業北海道

北海道物流イノベーションセンター設立計画

株式会社エース

成果荷さばき作業の省人・省力化を実現した。

この事例のポイント

  • 物流センター内作業員の人員不足が業界全体の課題となっていた。
  • 石狩第7物流センターに自社開発したWMSを導入した。
  • 荷さばき作業の省人・省力化を実現した。自社開発WMSの導入により、荷さばき作業の省人・省力化と労働時間の短縮が進み、人手不足が解消された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エース
所在地北海道 石狩市
業種倉庫業
従業員数1,460人
資本金8,000万円
設立1984年

事業の背景

1984年に車両7両、社員7人で運送業として創業した。現在は車両580両、社員1400人超で、関東・東北にも進出している。衣食住に必要なモノを届ける物流は経済の血流にあたり、物流センターはその心臓に当たる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力物流センター内作業員の人員不足が業界全体の課題となっていた。
  • コスト・採算センター周辺の待機時間(手待ち時間)が原因となるドライバーの長時間労働が問題となっていた。
  • 人手・技能物流現場の自動化・デジタル化・省人化・省力化を一層強化する必要があった。

やったこと

石狩第7物流センターに自社開発したWMSを導入した。レーザー誘導方式無人フォークリフト(AGF)とレールレス移動ラックを組み合わせた自動化設備を構築した。延べ床面積1万㎡のうち4分の1を占める無人エリアで、AGF3台が自動で走行する。大型トラック1台分を30分弱で荷役し、入出荷管理から在庫管理、物流コスト管理までを一元管理する。

ソフト自社開発WMS(倉庫管理システム)
加工機レーザー誘導方式無人フォークリフト(AGF)
その他レールレス移動ラック
その他ハンディターミナル

新しい製品・サービス:自社開発したWMS(倉庫管理システム)と、レーザー誘導方式無人フォークリフトと移動ラックを組み合わせた物流センター。

事業の効果

  • 荷さばき作業の省人・省力化を実現した。
  • ドライバー待機時間を大幅に短縮した。

自社開発WMSの導入により、荷さばき作業の省人・省力化と労働時間の短縮が進み、人手不足が解消された。作業精度と生産性が向上し、ドライバーの待機時間も大幅に短縮された。全国でも例のない先進的なシステムとして注目され、現在まで全国から50団体430人が見学に訪れている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    1984年創業の運送業から3PLへ進む方向が書かれ、WMS自社開発の延長として位置づけられるが、経営戦略上の明確な位置づけの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    全国初の無人フォークリフトと移動ラックの組合せや自社開発WMSが強みとして示される。市場動向との関係は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    物流業界の人手不足や手待ち時間の課題が示されるが、数値を伴う課題の定量的整理は乏しい。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値の高い3PL確立が目標とされるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制4

    従業員1460名、車両580両、自社開発WMSの体制が示され、人材育成も重視されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客の多様な業態に対応する汎用性や現場発の設計が強みとして示され、ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    2024年売上高300億円目標や全国展開の方針はあるが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達2

    資本金8,000万円や金融機関への説明に触れるのみで、資金調達の見込みや財務状況は書かれていない。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    無人フォークリフトと移動ラックの連動が全国初とされ、先進性はうかがえるが普及度の数値は示されていない。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用2

    北海道から全国へ発信し、全国から50団体430人が見学したとあり、波及効果がわずかにうかがえる。

  • 費用対効果4

    荷さばき省人化や待機時間の大幅短縮が示されるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献4

    AGFとWMSを組み合わせた自動化やデジタル化で物流業界の課題解決に取り組むと具体的に書かれている。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    物流業界の省人化やドライバーの長時間労働の改善が課題とされ、構造転換への言及はわずかにうかがえる。

  • 地域経済への波及3

    北海道石狩市の物流センターで地域に根ざした事業を行うことは読み取れるが、地域の雇用や経済成長への効果は具体的ではない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はWMSの運用方法をブラッシュアップし、付加価値の高い3PLサービスの実績とノウハウを積み重ね、同社他物流センターへの導入・展開も視野に入れている。

事業者の声

会社の進むベクトルの統一をし続けてきた。それだけですごい力を発揮できる

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。