ものづくり補助金平成28年度製造業北海道

業務用小袋牛乳の全自動充填・梱包機器導入による新市場獲得

新札幌乳業株式会社

この事例のポイント

  • 10kg詰めの業務用小袋の生産が追いつかず、機会損失が生じていた。
  • 全自動充填・梱包機器を導入し、無菌充填包装ラインを実現した。
  • 無菌充填包装ラインの実現により生産効率が向上し、高度清浄区域での生産が可能になって品質も大幅に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名新札幌乳業株式会社
所在地北海道 札幌市厚別区
業種食料品製造業
技術分野製造環境
資本金5,000万円
設立1989年

事業の背景

同社は1953年に酪農家が集まって設立された組合を前身とし、平成の初めに新札幌乳業として再出発した。「小林牧場物語」シリーズなどの人気商品を育ててきた。近年は北海道ブランドの人気が高まり、飲料・料理・パン・菓子などの加工原料として業務用牛乳の需要が飛躍的に伸びている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力10kg詰めの業務用小袋の生産が追いつかず、機会損失が生じていた。

やったこと

全自動充填・梱包機器を導入し、無菌充填包装ラインを実現した。これにより生産効率が上がり、高度清浄区域での生産も可能になった。その結果、品質も大幅に向上した。

  • 加工機全自動充填機全自動梱包機器

事業の効果

無菌充填包装ラインの実現により生産効率が向上し、高度清浄区域での生産が可能になって品質も大幅に向上した。今後さらなる業務用需要の伸びを見込んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    地域経済への波及北海道産の生乳や小林牧場の循環型酪農を活かし、道産素材を使った商品をコラボで展開して地域の食の魅力を発信している。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性北海道ブランドの人気上昇と業務用需要の高まりを捉え、全自動充填機で10kg業務用小袋の生産力を補う計画で、自社の牛乳品質も強みとして示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けノンホモ牛乳の85度30分低温殺菌や固形分の多さ、道産素材の品質が特長として示され、業務用の需要という顧客ニーズとも結びついている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標需要の伸びを見込むとあるが、付加価値額や賃上げにつながる具体的な目標数値は記載がなく、実現可能性は判断しにくい。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    1953年創業の酪農家組合から続く事業で、生産者目線の理念を守りつつ業務用需要への対応を課題として取り組んでいる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    北海道ブランドの人気上昇と業務用需要の高まりを捉え、全自動充填機で10kg業務用小袋の生産力を補う計画で、自社の牛乳品質も強みとして示されている。

  • 課題の認識と解決3

    業務用小袋の生産が追いつかず機会損失が出ている課題を明示し、設備導入で生産効率を上げて解消する方向が示されている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    需要の伸びを見込むとあるが、付加価値額や賃上げにつながる具体的な目標数値は記載がなく、実現可能性は判断しにくい。

  • 事業を進める体制3

    既存の商品開発や他社とのコラボ展開を続けている実績があり、設備導入を遂行する事業運営の基盤は読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ノンホモ牛乳の85度30分低温殺菌や固形分の多さ、道産素材の品質が特長として示され、業務用の需要という顧客ニーズとも結びついている。

  • 事業化までの道筋2

    無菌充填包装ラインの実現は述べられているが、導入スケジュールや遂行方法、課題の解決策の具体的な記述は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    無菌充填包装や高度清浄区域での生産を実現し、品質向上で同分野の中で高付加価値化を図る内容となっている。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用3

    北海道の一次産業の素材を二次・三次産業へ広げ、各社とのコラボで地域の食の発信につなげる取組が地域経済への波及として読み取れる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    各種メーカーとのコラボによる商品開発は触れられているが、デジタル技術や新ビジネスモデルによるサプライチェーンの革新までは読み取りにくい。

政策面3.5
  • 成長分野への進出2

    北海道ブランドの人気上昇に乗る業務用需要への対応は述べられているが、成長分野への進出による構造転換への言及は弱い。

  • 地域経済への波及5

    北海道産の生乳や小林牧場の循環型酪農を活かし、道産素材を使った商品をコラボで展開して地域の食の魅力を発信している。

今後の展望

業務用牛乳のさらなる需要の伸びを見込んでいる。

事業者の声

道産の新鮮な素材を一次産業で終わらせず、二次、三次産業へと広げていきたい。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。