回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社サンエー
| 事業者名 | 株式会社サンエー |
|---|---|
| 所在地 | 山形県 山形市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 75人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1963年 |
当社は従来、エアーバルブ関連や自動車エンジン部品関連で受注の約7割を占めていた。新たな取引先から半導体装置部品の受注を受け、試作品作成から品質検査を経て増産に至るケースも増えている。今後は半導体装置部品のシェアを高めて受注先を分散し、経営基盤を確立したいと考えていた。
抱えていた課題
やったこと
最新型の横形マシニングセンタをフルオプションで導入した。新設備は高精度な4軸加工により複雑な形状に対応し、ワーク重量の自動設定機能により加工精度を維持したまま加工時間を短縮できるようにした。環境熱変位制御装置を搭載し、機械本体・ワーク・周囲の室温変化をセンサで捉えて熱変位による加工精度の誤差を自動補正する仕組みとした。これにより休日明けの運転開始時でも最初の1個目から良品をつくれるようになった。方体イケールの4面に加工物をセットし、テーブルの回転により多数個の加工を可能にした。刃物工具が水平方向に動くため、切屑が加工物に付着しにくい。
| 加工機 | 横形マシニングセンタ(環境熱変位制御装置付) |
|---|
一度に多数個のワークをセットできるようになり、パレットの自動チェンジによりワークの脱着時間を入れずにほぼ24時間稼働が実現した。これにより半導体装置部品の増産体制が構築され、従来断っていた増産依頼にも対応できるようになった。加工精度の誤差も自動補正されるため、休日明けでも最初の1個目から良品が得られるようになった。受注量と取引先が増え、ホームページでの導入PRをきっかけに各地から問い合わせが相次ぎ、取引先開拓や新分野への展開が期待されている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
従来の受注の約7割を占めた業種からの脱却と半導体装置部品のシェア拡大が書かれ、過去の取組との連続性は読めるが経営戦略への位置付けは詳述されていない。
新たな取引先からの半導体装置部品の受注や増産依頼を断っていた事実が書かれ、強みの説明は具体性が薄い。
増産依頼を断らざるを得なかった課題を挙げ、横形マシニングセンタ導入で増産体制を構築したと課題と対策が対応している。
高付加価値化や賃上げの目標値は書かれておらず、受注増の方向性のみがうかがえる。
体制として人材や事務処理能力に触れた記述はなく、若い社員の意欲に言及するのみである。
半導体装置部品の受注先や需要の拡大は読めるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
パレット自動チェンジで約24時間稼働を実現し、導入後の成果と今後の受注拡大の方向性が具体的に書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
半導体装置部品は成長が期待される分野とされるが、高付加価値化や高価格化の数値的根拠は示されていない。
半導体市場の中長期的成長への言及はあるが、経済波及効果や雇用創出の記述は見当たらない。
実質24時間稼働の実現や初個目から良品が得られる点など、生産性向上の効果が具体的に書かれている。
環境熱変位制御などの先端機能はうかがえるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は書かれていない。
半導体装置分野への進出が書かれ、成長分野への転換の方向性は読めるが日本経済全体への言及はない。
山形市の企業であることは読めるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済への効果は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
半導体市場は数年ごとに好不況を繰り返す需給の変化が激しいが、中長期的には成長が期待されている。本事業の成果を活かして半導体装置分野の受注を増やし、若い社員にとって魅力のある将来性のある会社に育てていきたいと考えている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
5軸複合加工機を新規導入した。
タレパン工程のカス上がり不良の原因であるカス上がりを検知するため、カメラをセンサとして設置位置を検討し、設備の構造・寸法・形状・動力を調査…
効果:手配確認所要時間を54%削減