回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社サトー精工
| 事業者名 | 株式会社サトー精工 |
|---|---|
| 所在地 | 山形県 村山市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 50人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1973年 |
当社は明治20年創業の老舗で、農業機械などの板金製品を主力としている。製造業界におけるトヨタ方式の浸透により、在庫を持たない多品種少量生産への需要が高まっている。加工製品では部品点数の削減と一体化による複雑化が進み、更なる短納期化と低コスト化が求められている。
抱えていた課題
やったこと
最新型の高速・高精度ベンディングマシンを導入し、多品種少量生産で短納期かつ高精度な一体化部品加工に対応できるようにした。従来は現場で図面を見ながら作業者がデータ作成と段取りを行っていたが、事務所内のパソコンCADで必要なデータを入力し、IoT化して画面で確認しながら作業できる仕組みにした。導入機では、5工程の曲げがある製品を20個制作する場合でも、1回の段取りで5工程の曲げが可能になった。製品データを一元化したことで、作業員による品質の差もなくなった。
段取りにかかる時間を含めた作業終了までの時間が78%削減され、高精度の製品を作れるようになった。1回の段取りで複数の曲げ工程が行えるため、複雑な一体化部品にも短納期で対応できる。製品データの一元化により作業員による品質の差がなくなり、作業効率と製品データ管理も向上した。これにより受注機会の損失が解消され、通信機器の筐体の受注も可能になった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
創業130年の精密板金の技術と多品種少量生産への対応を踏まえ、ベンディングマシン導入で既存の強みを伸ばす計画になっている。
トヨタ方式の浸透で多品種少量・短納期需要が高まる中、通信機器メーカーの受注を断っていた経緯を踏まえ、競争優位を狙う内容になっている。
現有設備の限界と受注機会損失を課題として認識し、5工程曲げを1回の段取りで行い作業時間を78%削減する効果を示している。
作業終了までの時間78%削減は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載されておらず、目標値の実現可能性は判断しにくい。
従業員50名の体制で、社内体制強化を進めてきた経緯があり、補助事業を遂行する体制は一定程度うかがえる。
通信機器筐体の受注依頼に応えられなかった事実があり、顧客ニーズの裏付けと、短納期・高精度で選ばれる理由が整理されている。
IoT化を今後タレットパンチプレスやレーザーなどへ段階的に広げる計画が示され、中長期の遂行方針は記載されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
多品種少量・高精度の一体化部品加工に特化し、社内データのIoT化で品質差をなくす独自の生産システムを構築している点が差別化になっている。
高精度部品の短納期化と受注拡大で、今後は異業種への販路拡大を図るとしており、新たな需要創出の方向性がある。
作業時間78%削減と受注機会損失の解消が示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は記載されていない。
ベンディングマシンのIoT化により現場と事務所でデータを一元管理する仕組みを作り、今後は複数工程へ広げる計画である。
多品種少量・短納期化の需要変化に対応する方向性はあるが、日本経済の構造転換への言及は薄い。
山形県村山市の老舗企業として精密板金を強みにし、新規・既存の受注拡大で地域の製造業を支える計画になっている。
複雑な一体化製品の高精度仕上げと短納期対応が可能になったため、今後は大きな筐体、多品種少量品、高精度加工部品の受注を狙う。今後はタレットパンチプレス、レーザー、ベンディングマシン、溶接までIoT化を計画し、データ管理や品質管理の向上で受注拡大を図る。また、筐体はさまざまな業種で使われるため、これまで取引のない業界への営業も行っていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった