回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社オーケイエス
成果丸物部品のリードタイムを30%短縮することが可能となった
| 事業者名 | 株式会社オーケイエス |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 足立区 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 情報処理,精密加工 |
| 従業員数 | 37人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1950年 |
当社は昭和10年創業、昭和30年設立で、マシニングセンタ用治具の設計・製作を35年にわたって手がけ、3,000種類にも及ぶ治具を製造してきた。自動車部品や航空機部品のメーカーを中心に、設計品質の高さと難易度の高い製品づくりを得意としてきた。治具は一点ものが大半を占め、複雑なものでは1つの治具で図面点数が200枚以上になることもあった。
抱えていた課題
やったこと
DMG森精機株式会社の『CNC複合旋盤NLX2500Y/700』を導入し、工程集約と加工精度を検証した。株式会社テクノアの生産管理システム『TECHS-S Ver.6』を導入し、当社の加工ノウハウを組み合わせて、暗黙知・属人化していたノウハウを集約した。これにより図面の標準化を進めるためのデータベースを構築し、生産工程全体の見直しを進めた。
| 加工機 | CNC複合旋盤NLX2500Y/700 |
|---|---|
| ソフト | TECHS-S Ver.6 |
工程集約により機械間の移動がなくなり、品質・精度が向上した。段取り時間が不要になり、多工程の丸物部品では加工時間が削減され、リードタイムも30%短縮できる見込みとなった。生産管理システムの導入で設計データが共有され、加工工程設計・手配が簡略化されて進捗が見えるようになり、部品の流れがスムーズになってリードタイムも短縮された。若手社員が過去データを使えるようになり、全社的な設計力の向上につながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
35年にわたる治具設計・製作の実績と3,000種類の手掛けが書かれ、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
設計品質や難易度の高い製品づくりを得意としてきたと書かれ強みは示されるが、市場や競合との比較による優位性の記述は薄い。
工程の負荷管理や属人化したノウハウ、アナログ管理の正確性不足という課題を挙げ、生産管理システム導入で対応しており、リードタイム30%短縮も示されている。
リードタイムを30%短縮することが可能と具体的な目標値が示されているが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。
35年の実績や若手社員が過去データを使える点はうかがえるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は少ない。
自動車・航空機部品メーカー向けに3Dイメージでの提案や現場運用までの提案ができると書かれ、顧客ターゲットは示されるがニーズの裏付けは薄い。
工程集約や生産管理システム導入、データベース整理による標準化など取組の流れは書かれるが、中長期の検証やスケジュールの記述は少ない。
公開されている事例からは読み取れません。
マシニングセンタ治具の分野で3,000種類の実績や自社ブランドのクイック交換システムが書かれ、高水準の高付加価値化の一端がうかがえる。
自動車・航空機業界の発展に寄与すると明記され、若手への技術継承や設計力向上も書かれるが、波及効果の数値は示されていない。
リードタイム30%短縮や段取り時間の削減が示されるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。
生産管理システムやデータベース化、3Dモデル提案など先端的な取組はうかがえるが、サプライチェーン全体への貢献は具体的でない。
自動車・航空機の軽量化や多品種少量化への対応がうかがえるが、日本経済の構造転換に資するとの記述は明確でない。
東京都足立区の企業であることは示されるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済成長への言及は読み取れない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
データベースの整理と部品の標準化により、オーダーメイドでも要素を汎用化できる目処が立っている。フィリピン法人で3Dモデリングを集約し、自社ブランドのクイック交換システムの提案力も高めている。
精度向上は当たり前と言われてしまう業界の中で、社内共通プラットフォーム化への取組みによる高品質と短納期をこれからも突き詰めていく。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%