ものづくり補助金平成28年度製造業東京都

多品種少量梱包体制構築とWEBサイト多言語化で 越境EC事業収益化

株式会社大王製作所

この事例のポイント

  • 扱う商品が小さく軽量のため、小ロットの受注時に従来の重量測定器では誤差が生じ、計量ミスにつながっていた。
  • 多品種少量に対応した光学式の自動計量自動梱包機を導入し、小包装対応の計量精度を高めた。
  • 設備導入後は計量ミスがなくなり、顧客満足度と社内処理の作業効率が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社大王製作所
所在地東京都 東京都台東区
業種その他の製造業
従業員数36人
資本金1億円
設立1959年

事業の背景

昭和34年に荒川区で創業し、キーホルダー、貴金属を含むアクセサリー装身具、ノベルティー、キャラクターグッズ、玩具及び部品の開発・製造・販売を行っている。携帯アクセサリーを強みとし、国内外500拠点の仕入外注先ネットワークを持つ。従来はBtoBが中心だったが、近年はBtoCの販路拡大を目指している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力扱う商品が小さく軽量のため、小ロットの受注時に従来の重量測定器では誤差が生じ、計量ミスにつながっていた。
  • 品質・精度計量ミスによるクレームが発生していた。
  • 人手・技能海外からの仕入れはロット数が多く、国内で小包装に対応する必要があった。
  • 新製品・新技術BtoCの対象である外国人向けの情報発信が不足していた。

やったこと

多品種少量に対応した光学式の自動計量自動梱包機を導入し、小包装対応の計量精度を高めた。また、AIの自動翻訳機能を持つWEBサイトの多言語化を行った。従来は日本語版の更新後に翻訳会社へ委託して各国語の原稿を作っていたが、導入後は日本語版の更新後すぐに外国語版へ自動反映される仕組みを作った。

加工機光学式の自動計量自動梱包機
ソフトAI自動翻訳機能付きWEBサイト多言語化システム

事業の効果

設備導入後は計量ミスがなくなり、顧客満足度と社内処理の作業効率が向上した。AI自動翻訳機能を持つWEBサイトの開設により、ライセンス正規品で日本水準の品質であることを海外に広くアピールできる越境ECの体制が拡充された。シンガポールでは実店舗販売も開始し相乗効果を生んでいる。海外からのネット経由の引き合いが増え、取引内容の質も高いため今後の期待が大きい。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    国内EC事業の成功体験を活かし、BtoBからBtoCへ越境EC事業を展開すると記載があり、既存事業との連続性は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    海外EC需要の高まりを好機と捉え、日本品質をアピールする方針は読めるが、市場データや競合比較の具体性は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    課題として小ロットの計量ミスや海外仕入のロット数、外国人向け情報発信の不足を挙げ、設備とWEB多言語化で対応している。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員36人の企業であり、担当体制や事務処理能力について記載はわずかにうかがえるのみ。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    日本品質やライセンス正規品であることを海外に訴求する点は記載があるが、顧客ターゲットの詳細な裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望で対応力ある生産・販売体制を築くとあるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    日本国内生産の鈴のメッキ加工などに触れるが、新市場や高付加価値化の水準は具体的に示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    国内生産の継続や日本品質の訴求に触れるが、波及効果や雇用創出の記載は読み取れない。

  • 費用対効果2

    計量ミスの解消で顧客満足と作業効率が向上したとあるが、投入額や費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    AI自動翻訳を備えたWEBサイトと3D設計の活用が記載され、デジタル技術の活用は読み取れる。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    東京都台東区の企業で国内生産を続ける点は記載されるが、地域の特性を活かした雇用創出への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

印刷業界、スポーツ関連業界、鉄道グッズなどへの地道な新規開拓で売上を伸ばしてきたが、令和2年春の新型コロナの影響でイベントが中止となり売上が大きく落ち込んだ。秋以降は回復傾向で注文も増えているが供給が追いついていない。マスク用チャームなどコロナ禍で人気となる商品開発もできている。今後も時流の変化をチャンスと捉え、対応力のある生産・販売体制を築いていく。

事業者の声

海外での生産依存率は高いものの、日本国内で生産を続けているものもあります。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。