ものづくり補助金平成28年度製造業神奈川県

大型厚肉樹脂製品の注型を可能とするシステム開発

株式会社二幸技研

この事例のポイント

  • 大型厚肉の樹脂製品は棒状の材料を切削加工して作るのが一般的だが、廃棄ロスが多くコスト面で課題があった。
  • 大型厚肉製品の製造を可能にするため、当社独自のナイロン注型技術を用いた生産システムを検討・開発した。
  • ナイロン注型技術を使った生産システムにより、切削加工よりもコストを抑えて大型厚肉製品を製造できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社二幸技研
所在地神奈川県
業種プラスチック製品製造業
技術分野機械制御,材料製造プロセス,立体造形

事業の背景

当社はプラスチックのスペシャリストとして絶え間ない技術革新に取り組んでいる。大型厚肉の樹脂製品は切削加工で作るのが一般的だが、廃棄ロスが多くコスト面に課題があった。取引先からは、ナイロン注型技術を大型厚肉製品に活用してコストダウンできないかとの要望があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算大型厚肉の樹脂製品は棒状の材料を切削加工して作るのが一般的だが、廃棄ロスが多くコスト面で課題があった。
  • コスト・採算取引先から、大型厚肉樹脂製品にナイロン注型技術を使ってコストダウンできないかとの要望を受けていた。
  • 生産能力大型製品を生産するとナイロン材料の使用量が大幅に増えるため、短時間で多量のナイロン材料を生産する手段が必要だった。

やったこと

大型厚肉製品の製造を可能にするため、当社独自のナイロン注型技術を用いた生産システムを検討・開発した。大型製品に適したナイロン材料の成分構成を検討し、ナイロン材料をシリコン型に注入する注型機について、より均一に型へ注入できる機構を開発した。従来は手作業で行っていたナイロン材料の製造を自動化する装置を開発し、短時間で多量の材料を生産できるようにした。

加工機注型機(均一注入機構を追加)
その他ナイロン材料の自動製造装置

新しい製品・サービス:自社独自のナイロン注型技術による大型厚肉のナイロン樹脂製品

事業の効果

ナイロン注型技術を使った生産システムにより、切削加工よりもコストを抑えて大型厚肉製品を製造できるようになった。ナイロン材料の製造を自動化する装置により、短時間で多量の材料を生産できるようになった。大型厚肉製品については受注に向けて取引先への打診を進めている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    当社独自のナイロン注型技術を基盤に生産システムを開発したとあり、既存技術の延長はうかがえるが、過去の経緯や位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    切削加工よりコスト優位な生産システムを開発し、取引先からの要望を受けて検討したとあり、外部ニーズと自社技術の結びつきが読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    棒状材からの切削加工は廃棄ロスが多くコスト面で課題があると認識し、注型による解決策を開発したことが読み取れる。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    注型機の機構開発や材料製造装置の開発は行ったとあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    大型厚肉の樹脂製品向けに注型技術を提案し、自動車業界に加えロボット・介護業界での採用も目指すと、ターゲットと用途が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    大型厚肉製品は取引先への打診を進めている段階とあり、今後の方向性はあるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    大型厚肉の樹脂製品は棒状材の切削加工が一般的とされ、注型による製造は同分野で差別化された手法だとうかがえる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    ロボット・介護業界など採用先の拡大は述べられているが、雇用創出や経済波及効果の記述はわずかにとどまる。

  • 費用対効果2

    切削加工よりコスト優位とあるが、補助金額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ナイロン材料の自動製造装置を開発したとあるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明記されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    自動車・ロボット・介護など成長が見込まれる分野への展開を目指すとあるが、構造転換への言及は限定的である。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

大型厚肉製品について取引先への受注打診を進めている。自動車業界に加え、ロボット・介護業界などでの採用も目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。