ものづくり補助金平成28年度建設業福井県

配管専用三次元CADと自動見積システム導入による加工精度と生産効率向上体制の構築

株式会社北陸サーマル

成果作図ミス率 15%→8%

この事例のポイント

  • 二次元CADによる図面作成では大部分が手作業となり、寸法の計測や入力ミスが多発していた。
  • 配管専用の三次元CADを導入し、これまで手作業で行っていた寸法の計測・入力や断面図の作成を行えるようにした。
  • 作図ミス率 15%→8%。三次元CADと自動見積ソフトの導入により、人的ミスが減少し、高精度な部材製作図の作成と見積作成の精度向上に成功した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社北陸サーマル
所在地福井県 敦賀市
業種設備工事業
技術分野情報処理,精密加工
従業員数14人
資本金2,000万円
設立1969年

事業の背景

大型施設の配管工事では、事故のリスクと人手不足の観点から溶接済みプレハブ加工管の需要が増加している。北陸サーマルはプレハブ加工管の設計・製作・販売を一貫して行ってきた。一方で二次元CADによる図面作成は手作業が中心で、寸法計測や入力ミスが多発していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度二次元CADによる図面作成では大部分が手作業となり、寸法の計測や入力ミスが多発していた。
  • 品質・精度図面を解読する際に相違が生まれ、お客様や関連部門との認識がずれることがあった。
  • 生産能力見積作成では平面図をものさしで測る非効率な方法を取っており、見積に時間がかかっていた。

やったこと

配管専用の三次元CADを導入し、これまで手作業で行っていた寸法の計測・入力や断面図の作成を行えるようにした。加工寸法入力を自動化し、配管図と連動した高精度な部材製作図を作成できるようにした。同社の特徴であるフレア加工のプレハブ加工管の見積に対応する見積ソフト「見積もりくんdee」を同社仕様にカスタマイズし、三次元データと連動させた。見積ソフトは図面データと連携して自動見積を作成し、配管数量のメーター算出業務や各項目の単価調査業務を省略できるようにした。見積作成者全員が同ソフトを使用する体制とした。

  • ソフト配管専用三次元CAD見積もりくんdee

事業の効果

  • 作図ミス率 15%→8%
  • 見積業務日数 7日→4日

三次元CADと自動見積ソフトの導入により、人的ミスが減少し、高精度な部材製作図の作成と見積作成の精度向上に成功した。作図ミスは15%から8%へ減り、見積業務日数も7日から4日へ短縮された。品質の向上とスピード見積により受注の拡大につながり、商品の早期納入と品質の安定も実現した。見積に費やしていた時間を営業活動に振り向けることで、高い付加価値と事業分野拡大の可能性も得られた。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.4 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性県内で同社だけが持つ「フレア加工」の優位性を挙げ、技術力・人材力で他社と差別化し県内シェア拡大を目指すと明記している。
  • 4
    課題の認識と解決図面の作図ミスが15%から8%に減少、見積業務日数が7日から4日に短縮と課題に対する効果が数字で示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け溶接済みプレハブ加工管の需要増(事故リスク・人手不足)を背景に、フレア加工の優位性を訴求しており、ニーズと選ばれる理由が整理されている。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のプレハブ加工管の設計・製作・販売一貫体制を基に、三次元CADと見積システムを導入して業務効率化を図っており、過去の取組との連続性がある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県内で同社だけが持つ「フレア加工」の優位性を挙げ、技術力・人材力で他社と差別化し県内シェア拡大を目指すと明記している。

  • 課題の認識と解決4

    図面の作図ミスが15%から8%に減少、見積業務日数が7日から4日に短縮と課題に対する効果が数字で示されている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標3

    見積業務日数7日から4日への短縮など、生産性向上の方向性は示されているが付加価値額や賃上げの目標値は見当たらない。

  • 事業を進める体制3

    見積作成者全員が同ソフトを使用する体制や若年層の教育、新規雇用に言及しており、遂行体制は一定程度整っている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    溶接済みプレハブ加工管の需要増(事故リスク・人手不足)を背景に、フレア加工の優位性を訴求しており、ニーズと選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    水管橋の加工製作やライニング被覆加工、非破壊検査など新市場参入を見据えると述べるが、スケジュールや遂行方法の具体性は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    県内では同社だけが持つフレア加工プレハブ管を扱い、高付加価値・差別化された分野で事業を展開している。

公的補助の必要性3.5
  • 波及効果・雇用3

    水管橋やライニング被覆などの新市場参入を見据えており、地域の大型施設の配管工事の安全・人手不足対応に寄与する。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献4

    三次元CADと配管図を連動させた部材製作図作成や自動見積ソフトの導入で、業務のデジタル化を進めている。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    地域の大型施設の配管工事需要に応え、県内での事業展開と雇用・技術者育成に取り組んでいる点が地域貢献として読み取れる。

今後の展望

水管橋の加工製作やライニング被覆加工、既設配管の非破壊検査など、新市場への参入も見据えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。