デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)IT2021・A類型建設山形県

見積と原価の管理を一つのシステムにまとめ、現場とオフィスをつなぐ

株式会社ヤマケンマシナリー

山形県の空調設備の販売・施工会社(従業員37名)国が公開している採択事例です

この事例のポイント

  • 見積は複数のExcelから数字を写して一つにまとめる手作業で、オフィスと現場の情報にずれがあった。
  • 社内のIT環境を任せていたITベンダーに相談し、作業ごとの手間と使っているツールを細かく確かめた。
  • 導入の前に約1年かけて比較とシミュレーションを行い、自社に合うツールを選んだ。
  • 支店で先に導入して社員に操作を教え、その成果を見て全社への導入に進んでいる。

事業の経緯

1973年、地元の建材会社の空調部門が独立して設立された。以来50年以上、空調冷暖房やクリーンルームの設備機器の販売、自動制御機器の設計・施工などを手がけ、グループの一員として事業を続けてきた。

近年は材料費の高騰やドライバー不足などに直面し、社内の事務作業のむだも目立つようになった。社内ネットワークを任せていたITベンダーに相談し、約1年かけて課題を洗い出してツールを選び、IT導入補助金を活用して売上・原価・発注を一元管理するツールを導入した。支店での先行導入の成果を受け、全社への展開を進めている。

事業の内容

  1. 課題:手作業の見積と情報のずれ見積は複数のExcelから数字をコピーして一つのデータにまとめる手作業が基本だった。売上や原価の管理にもむだがあり、オフィスと現場の情報がずれることがあった。事務作業の遅れが、現場が動いている間の手続きの遅れにつながっていた。
  2. 課題:先の読みにくい経営環境建設案件は工期が長く、短い期間の事業計画を立てにくい。材料費の高騰時に請負金額を見直す指針は義務ではなく、取引先によっては適用されない。材料費の高騰やドライバー不足といった問題にも直面していた。
  3. 取り組み:ITベンダーとの課題の洗い出し誰に相談すればよいか分からなかったため、社内ネットワークなどを任せていたITベンダーに相談した。どの作業にどれだけ手間がかかり、どのツールを使っているかを細かく確かめ、本当の課題を洗い出した。
  4. 取り組み:ツールの比較と選定ベンダーの提案をもとにカタログを取り寄せ、販売元のプレゼンを受けて候補を比べた。導入後にどれだけ効率が上がるかのシミュレーションも行い、約1年かけて自社に合うツールを選んだ。補助金の申請はベンダーの説明と支援を受けて進めた。
  5. 取り組み:一元管理のツール導入売上・原価・発注の情報を一つにまとめ、社員が同じシステムで入力・確認できるようにするためにITツールを導入した。見積に必要な情報も一か所に集め、外出先からも最新の情報を見られるようにした。導入後は支店の担当者が中心となって社員に操作を教え、これまでの業務とのずれを埋めた。

補助金を使った経費

記事の内容から、デジタル化・AI導入補助金の経費区分にあてはめた区分です。

ソフトウェア購入費売上・原価・発注の一元管理ツール

事業の効果

  • 社内の情報が一つにまとまり、資料を探す手間や部署間の問い合わせが減った。
  • 他部署の社員と同じ画面を見ながら案件を話せるようになり、誤りが減った。
  • 外出先で最新の情報を見られるようになり、商談が早く、顧客との会話も円滑になった。
  • 見積づくりの煩雑な作業がなくなり、その場で仮の見積を作れることもある。
  • 支店での成果を受けて、全社への導入に向けて動いている。
出典

相談先と計画づくり

ITベンダー株式会社セント

どの作業にどれだけ手間がかかり、どのツールを使っているかを洗い出し、売上・原価・発注の情報を一元化することを目標にした。候補のツールを比べ、導入後の効率をシミュレーションしたうえで選んだ。

今後の展望

支店での成果を受け、ITツールの全社への導入を進めている。現場から上がる提案を生かしながら、伝統を守りつつIT化による変革を続けていく。

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