見積と原価の管理を一つのシステムにまとめ、現場とオフィスをつなぐ
株式会社ヤマケンマシナリー
山形県の空調設備の販売・施工会社(従業員37名)国が公開している採択事例です
この事例のポイント
- 見積は複数のExcelから数字を写して一つにまとめる手作業で、オフィスと現場の情報にずれがあった。
- 社内のIT環境を任せていたITベンダーに相談し、作業ごとの手間と使っているツールを細かく確かめた。
- 導入の前に約1年かけて比較とシミュレーションを行い、自社に合うツールを選んだ。
- 支店で先に導入して社員に操作を教え、その成果を見て全社への導入に進んでいる。
事業の経緯
1973年、地元の建材会社の空調部門が独立して設立された。以来50年以上、空調冷暖房やクリーンルームの設備機器の販売、自動制御機器の設計・施工などを手がけ、グループの一員として事業を続けてきた。
近年は材料費の高騰やドライバー不足などに直面し、社内の事務作業のむだも目立つようになった。社内ネットワークを任せていたITベンダーに相談し、約1年かけて課題を洗い出してツールを選び、IT導入補助金を活用して売上・原価・発注を一元管理するツールを導入した。支店での先行導入の成果を受け、全社への展開を進めている。
事業の内容
- 課題:手作業の見積と情報のずれ見積は複数のExcelから数字をコピーして一つのデータにまとめる手作業が基本だった。売上や原価の管理にもむだがあり、オフィスと現場の情報がずれることがあった。事務作業の遅れが、現場が動いている間の手続きの遅れにつながっていた。
- 課題:先の読みにくい経営環境建設案件は工期が長く、短い期間の事業計画を立てにくい。材料費の高騰時に請負金額を見直す指針は義務ではなく、取引先によっては適用されない。材料費の高騰やドライバー不足といった問題にも直面していた。
- 取り組み:ITベンダーとの課題の洗い出し誰に相談すればよいか分からなかったため、社内ネットワークなどを任せていたITベンダーに相談した。どの作業にどれだけ手間がかかり、どのツールを使っているかを細かく確かめ、本当の課題を洗い出した。
- 取り組み:ツールの比較と選定ベンダーの提案をもとにカタログを取り寄せ、販売元のプレゼンを受けて候補を比べた。導入後にどれだけ効率が上がるかのシミュレーションも行い、約1年かけて自社に合うツールを選んだ。補助金の申請はベンダーの説明と支援を受けて進めた。
- 取り組み:一元管理のツール導入売上・原価・発注の情報を一つにまとめ、社員が同じシステムで入力・確認できるようにするためにITツールを導入した。見積に必要な情報も一か所に集め、外出先からも最新の情報を見られるようにした。導入後は支店の担当者が中心となって社員に操作を教え、これまでの業務とのずれを埋めた。
補助金を使った経費
記事の内容から、デジタル化・AI導入補助金の経費区分にあてはめた区分です。
| ソフトウェア購入費 | 売上・原価・発注の一元管理ツール |
|---|
事業の効果
- 社内の情報が一つにまとまり、資料を探す手間や部署間の問い合わせが減った。
- 他部署の社員と同じ画面を見ながら案件を話せるようになり、誤りが減った。
- 外出先で最新の情報を見られるようになり、商談が早く、顧客との会話も円滑になった。
- 見積づくりの煩雑な作業がなくなり、その場で仮の見積を作れることもある。
- 支店での成果を受けて、全社への導入に向けて動いている。
出典
- 中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事(当社が書き直し・要約。事業者の声は記事中の発言の引用です)
- 経費区分は、デジタル化・AI導入補助金の公募要領の区分に当社があてはめたものです
- 採択率:中小企業庁「採択結果」(26年4次)
相談先と計画づくり
| ITベンダー | 株式会社セント |
|---|
どの作業にどれだけ手間がかかり、どのツールを使っているかを洗い出し、売上・原価・発注の情報を一元化することを目標にした。候補のツールを比べ、導入後の効率をシミュレーションしたうえで選んだ。
今後の展望
支店での成果を受け、ITツールの全社への導入を進めている。現場から上がる提案を生かしながら、伝統を守りつつIT化による変革を続けていく。
この事例の取り組み
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測量の点群処理を内製化し、外注頼みから抜け出す年間で数千万円かかっていた外注費を減らし、2〜3日かかっていた測量が半日〜1日に縮まった。積算システムで見積りの手作業をなくし、元請けの仕事を広げるネックだった積算業務が大きく効率化された。3DCADで見積りと図面づくりを速め、お客さまと向き合う時間を増やす作業の効率が大きく上がり、浮いた時間をお客さま対応に回して満足度を高めている。
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直近の26年4次の採択率は44.4%(応募1,836件・採択816件)。いま申請できる回は「デジタル化・AI導入補助金」として募集されています。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。
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