ものづくり補助金平成28年度製造業愛知県

パイプ加工に於ける金型製作費及び製品加工費の20%原価低減

野村工業株式会社

成果不良率 3%→1%

この事例のポイント

  • 既存の機械設備では旧式化により加工精度の向上が望めず、加工後に金型を手作業で修正する必要があった。
  • 高精度マシニングセンターを導入した。
  • 不良率 3%→1%。高精度マシニングセンターの導入により加工精度が向上し、不良率が大きく下がった。

事業者のプロフィール

事業者名野村工業株式会社
所在地愛知県 知立市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野立体造形
従業員数35人
資本金1,000万円
設立1966年

事業の背景

創業以来パイプ加工を中心に事業を展開し、特に自動車の燃料系配管用パイプ加工を得意としてきた。顧客は自動車業界が中心で、自動車メーカーの一次サプライヤーから安定した受注を得ている。近年は顧客からより高い精度での加工作業を求められることが増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度既存の機械設備では旧式化により加工精度の向上が望めず、加工後に金型を手作業で修正する必要があった。
  • コスト・採算加工後の手作業修正は加工時間及びコストの増加につながっていた。
  • 品質・精度パイプ曲げ加工の不良率が高く、不良品の発生が収益を圧迫していた。
  • 納期・工程金型製造のリードタイム短縮が課題となっていた。

やったこと

高精度マシニングセンターを導入した。業界では不良率3~4%程度が通常の水準であるところ、既存の機械設備では3%前後の不良率だったが、設備導入により1%まで下げることができた。加工精度の向上と加工時間の短縮により、加工後の金型修正を手作業で行う時間を減らした。

加工機高精度マシニングセンター

新しい製品・サービス:プラグインハイブリッド車のウォーターパイプ部品

事業の効果

  • 不良率 3%→1%

高精度マシニングセンターの導入により加工精度が向上し、不良率が大きく下がった。顧客からの信頼が厚くなり受注が増加した。加工後の修正時間が短縮され、作業スピードも向上した。プラグインハイブリッド車のウォーターパイプ部品の新規受注も獲得した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    パイプ加工・金型製作を中心に実績を積んできた経緯が書かれ、高精度マシニングセンター導入が事業の延長線上にあることはうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    自動車メーカー一次サプライヤーからの安定受注や金型から製品まで一貫生産できる体制が強みとして具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決5

    不良率3%前後から1%まで下げ、加工時間短縮と修正作業の削減という課題と成果が数字つきで示され、新規受注につながったと書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    不良率を3%前後から1%へ下げる目標を上回り、加工後修正の時間短縮も達成したと具体的に書かれている。

  • 事業を進める体制2

    従業員35人や製造部門の体制は触れられるが、補助事業を遂行する人材や事務処理能力の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客は自動車業界中心で、ハイブリッド車部品の新規受注を得たと書かれるが、顧客ニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    開発段階からの協力体制の構築は書かれるが、中長期の課題検証や遂行スケジュールの記述はわずかにうかがえる程度。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    自動車部品のパイプ加工分野で高精度加工により他社との差別化を図った点は読めるが、高付加価値化の水準を示す数字は薄い。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    自動車業界の変革への対応や生産性向上への貢献がうかがえるが、雇用創出や波及効果の記述は乏しい。

  • 費用対効果4

    不良率3%前後から1%へ、加工時間と修正時間の短縮が示され、設備投資に対する効果が具体的に読み取れる。

  • イノベーションへの貢献3

    設備導入により開発段階からの協力体制を築いたと書かれるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体性が薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    自動車業界の100年に一度の大変革期に対応し、ハイブリッド車や電気自動車の部品へ進出した点がうかがえる。

  • 地域経済への波及2

    知立市の企業であることは書かれるが、地域の特性を活かした高付加価値化や地域経済への牽引の記述はわずかにうかがえる程度。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

削減した時間を新たな事業展開や顧客からの新製品開発相談に充て、企業の成長につなげたい考えである。今後も積極的な設備投資により変革の中で新たなニーズを取り込み、事業を拡大していくことが期待される。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。